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ムーディーズ、2021年のジョージア経済の成長率を7.3%と予測


ムーディーズは、今後数年間は4~5%の潜在成長率になると予想している。

世界的な格付け機関であるムーディーズは、グルジア経済が2020年の6.2%の縮小に続き、2021年には7.3%の成長と予測。「2020年の縮小は観光部門の崩壊と、パンデミックに伴うロックダウンや移動制限による国内の影響によるものだ。」

「2021年には財政政策による消費の下支えがあり、地域の観光業が着実に回復する兆しがあることから、回復が見込まれています。また、送金や、飲料、自動車、機械設備などの観光以外の輸出も堅調な伸びを示しています」とムーディーズは述べています。

ムーディーズは、農業や製造業における生産性向上のためのインフラへの投資の増加、グルジアの自由貿易協定の追加を一部反映したヨーロッパを含む、より多様化した市場への輸出のさらなる増加、そして個人消費を支える収入の増加が原動力となり、今後数年間の成長率は潜在的に4~5%になると予想しています。

ムーディーズは、一時的な要因が薄れ、金融引き締め政策が一次産品価格や国際的な供給制約圧力を相殺した後、インフレ率はジョージア国立銀行(NBG)のインフレ目標である3%に向かって低下すると予想しています。

また、「経常赤字も、送金や観光以外の輸出が堅調に推移し、国内の貯蓄を増やすための年金制度の改革など、改革の長期的な効果が発揮されることで、2020年のピーク時にはGDPの12.5%だったものが、パンデミック前の5%程度の水準にまで縮小し始めるでしょう」とムーディーズは述べています。

なお、ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、グルジア政府の現地通貨建ておよび外貨建ての長期発行体格付けおよび外貨建ての上位無担保格付けをBa2に据え置いています。アウトルックは引き続き安定しています。

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