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柚希未結のアイドル引退に寄せて

5/20のライブをもって、推しメンである柚希未結さんが、アイドル活動を引退しました。

これは、いちヲタクが柚希未結を推してきた約3年間と、そこで思っていたこと、感じていたことなどを書き残しておきたいがための、ひとり言のようなnoteです。

そんなスタンスで、書いていきたいと思います。

「推すことはないでしょうねー」

柚希未結(当時、月城みくる)と出会ったのは、2012年の終盤頃、ディアステージででした。

その時に推すということは全くなくて、月城みくるの時代も神堂未祐奈の時代も、ずっとごく近しい周りの人が推していたけれど、自分自身はたまにディアステか妄キャリのライブの時に話すぐらいで、"話してればそれなりに面白いし、ライブも楽しい子"ぐらいに思っていました。

あちらにとっても「自分を推してる人と仲良い人」ぐらいのものだったと思います。

それどころか、今となっては笑い話みたいなもんですが、妄想キャリブレーション在籍当時の神堂未祐奈を(客観的にみて)一番推していたと言ってもいい近しい人に「俺は神堂未祐奈を推すことはないでしょうねー。なにをやりたいのかもイマイチわかんないですし」とすら、言ったことがあります。

自分があまりディアステや妄キャリのライブに行かなくなったこともあって、店舗在籍の後半はほとんど話した機会もありませんでした。

サヨナラ嘘ツキ

そんな自分が柚希未結に興味を持つきっかけになったのが、神堂未祐奈が店舗の卒業を発表した時のライブでみた「サヨナラ嘘ツキ」でした。

その日は本人がご飯をつくって提供するイベントで、よくある普通のイベントなんだけど、やたらと「きてほしい!」とTwitterで発信していたので、それを見かけてたまたま行ったのでした。

卒業発表をするとは全然思っていなかったし、推していたわけでもないからフロアの後ろの方でおとなしく立ってライブをみてたんだけど、このライブが凄まじく印象に残って「こんなヤバいライブもする子だったんだな...」と思ったのを覚えています。

ただ、もう卒業も間近ということだったし、今更推すということもなく、まぁ卒業の日には顔出しにいこうかな、と思ったぐらいでした。

柚希未結

店舗を卒業後、柚希未結として復活して、前世を推していた人たちは当時色々思うところもあったようだけど、自分としてはただただあの時の「サヨナラ嘘ツキ」のようなライブがまた見れるかもしれないという期待感で、最初のライブから足繁く通っていました。

この時はまだ「推し」ではなかったけれど、ほとんどのライブに行き続けて、色々と壁にぶつかったり(このあたりは柚希未結本人のブログで詳しく語られていますが)しているのも目の当たりにして、なかなかあの時の「サヨナラ嘘ツキ」のようなライブを見ることはできなかった。

その後、喉の手術をして、復活のライブを見た時、心底ライブができて嬉しいという顔をしてて「あ、今はとにかく"ライブがやりたい"んだな」と思ったのを覚えています。

先々になにをやりたいのかはまだ相変わらずよくわかんなかったんだけど、「今」はとにかくライブがやりたいんだな、と。

オレ、ライブ、ミタイ。

オマエ、ライブ、ヤリタイ。オナジ。

ライブ、ヤロウ。

みたいな感じで、"柚希未結"を推し始めたのでした。

柚希未結がどんな風に活動してきたのかは、本人のブログに詳しく書いてあるので多くは触れないですが、総じて言えるのは「あの場所で知った、最高に楽しいライブを、色々あって納得いくまでやり切れなかったから、やり切りたい」というような活動だったと思ってます。なおこれは個人的な見解です。

"神堂未祐奈"を推せなかった自分が、"柚希未結"を推せたのは、たとえば「サヨナラ嘘ツキ」はきっかけのひとつでしかなくて、一番は色んな壁にぶちあたったことによる本人の内面の変化だったのかなと思います。

なんだか、周りの人たちのありがたみが本当の意味でわかるようになったというか、MCで言ってた表現だと「丸くなった」なのかもしれないけど。

自分はヲタクの立場なので、"神堂未祐奈"をみて知っていた人がまわりにたくさんいて、そういう人たちから"柚希未結"がどう見えているのか、痛いほどにわかってしまって、それで悔しいなと思うこともたくさんあったり、それは違うよと思うこともあったり、変わったよと思うことも、変わってないよと思うこともたくさんあったりしたけど、ひとつだけ言えるのは、昔はどうだったかわかんないけど、今の柚希未結は地に足がついているし、今まで関わってきた人全てに、最後だからとか関係なく、心からありがとうを言える人だったよ。それを見に、受け取りにきてほしかったな。っていうことです。

これはただの個人的な願望の話。

"柚希未結"のライブ

本人も「身内感のあるライブ」と言っているけど、そういうライブだったと思います。

これも本人もブログで言っているけど、それでよかったとも思います。

柚希未結もフロアのひとりひとりのことをよく知ってて、フロアのみんなも柚希未結のことを知ってて、そうでないと絶対につくれないライブがある。1対nじゃなくて、1対1 × nみたいな、そういうライブ。

推しの言葉を借りると、それは「売れるアイドル」のライブじゃないかもしれないけど、前世の姿をみていた時から、柚希未結はそういうライブが好きだとずっと思っていたし、そういうライブで最高の楽しいをつくる天才だったなと思います。

自分自身もそういうライブが好きで、3年弱の間ずっと一緒にそれをつくりたくて、柚希未結を推してきました。

そうしているうちに、だんだんと同じ方向を向いた仲間が集まって、少しずつ少しずつ"柚希未結がやりたいライブ"には近付いていけてたのかなと思ってます。

最後のWWWは、そうやって出来た仲間と、そういうライブが好きになる"きっかけの場所"にいた人たちと、新旧入り混じって全員で「そういうライブ」ができた。

いわゆる「"柚希未結"のヲタク」じゃない人たちも、最高に楽しかったと当日はもちろん、翌日、翌日になってもツイートしていたり、過去に「推さないですねー」と言ってしまった()"神堂未祐奈"を一番推していた人とも、今までで一番素晴らしいライブだったと言い合えたり。

それが最高に嬉しくて、笑顔が止まらなくて、柚希未結と柚希未結のヲタクは、これ以上ないぐらい幸せな形で終われました。

本当に、これ以上の終わり方ってどこを見てもないんじゃないかな。そういう気持ちです。
3年の間ずっとやりたくて目指してきたことが、完璧な形で実現してしまったから。


最後に、


いちヲタクが言うことじゃないとも思うけど、これはひとり言なので、あえて言わせてください。

柚希未結の引退ライブに集まってくれた、柚希未結の6年間のどこかで関わりのあった歴戦のヲタクのみなさん。

おかげさまで、柚希未結のヲタクは柚希未結に出会えたし、柚希未結のヲタクの目標だった、推しがやり切った顔で親指を立てて溶鉱炉に沈んでいくシーンを見ることができました。本当にありがとうございました。


よく一緒になって仲良くしていただいたスタッフさんやアイドル仲間のみなさん。

なんだか勝手に仲間になったような気がしてました。きっとヲタクの側からはできないサポートをたくさんしていただいて、3年も続けてこられたんだろうなぁと勝手に思っています。お世話になりました!


柚希未結のヲタクと、柚希未結のヲタクじゃないけどいつも一緒に本気でバカをやってくれたみんな。

ともすれば本気で真面目にライブしたりヲタクをすることが「ダサい」という風にも見られたり、「売れるアイドル」を推すのが普通でしょと思われがちな風潮の中、一緒に柚希未結を好きになって、本気のバカやってくれてありがとう。


そして、最高の推しメン。

3年間超楽しかった!
正直寂しいけど、自分の一番やりたいことにチャレンジしてくれるのが一番嬉しいです。俺はライブのヲタクである前に柚希未結のヲタクなのだから。

柚希未結引退ライブは、人生のオールタイムベストでした。最高の「楽しい」をくれてありがとう!

またね!

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