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術後1日目

15分刻みに時計を見続け、やっと朝が来た。6時。顔を拭く温かいタオルが配られ鼻より上を拭く。気持ちいい。口周りに血がこびりついてて気持ち悪かったけど、あまり拭かない方がいいよと言われたので。

窓の外が明るくなってきたのでちょっと気持ちが前向きになり、ぼーっと周りの様子を眺めていた。
8時ごろに朝食が配られた。


これがいわゆる重湯ってやつかー✨と有名な重湯先輩と初対面。

アレだけお腹が空いていたものの、やはり胃が気持ち悪かった。目の前に鏡をセットして頑張って食べてみる。(目の前に鏡を置いていないと歯と歯の隙間がわからないのでこれはしばらく続く)

とりあえず自分の好きそうなお吸い物。

美味しい。。。スプーンでちびちびと歯と歯の隙間へ流し込む。

空腹感を満たしてくれそうな牛乳も頑張って吸い込む。

全身麻酔のせいか痛み止めのせいか胃痛と吐き気がすごかったが、お腹が空いて更に気持ち悪いのも辛かった。

でもここまでくると少し何か入れてもそれが刺激になって逆に気持ち悪い。となるので控えめだけどできるだけ頑張る。(二日酔いで吐いてる時、もう胃酸しか出なくて水分とるもそれをまた吐くみたいな気持ち悪さ。)

それでもしばらくしてやっぱり吐いた。
しんどいながらにも、吐く時に牛乳➕シジミ系の味ってありだよなって感じた。
そしてこれ以上の空腹は本当につらかったので吐き気留めを注射してもらう。

初対面の重湯は、結局食べずじまいだった。

しばらくすると、執刀医と病院の担当の先生が様子を見に来てくれる。術後にはめられていた圧迫バンドをとられて、今日からゴムかけしてね。とゴムを渡される。

皆さんのレポでゴムかけの存在は把握してたけど動物のピックみたいなやつない、?まさか手でやるの、、、?と思いつつも見えてないだけかなくらいに思ってた。これを後々後悔することになる。

両頬にでていたドレーンも抜いてもらう。パチンって音がして痛!ってなったけどこれどういう原理でついてたのかいまだに理解してない。どこからどこまで繋がってたんだ、、、、、?

ここで次回のクリニック受診日を伝えられる。1週間後。わかりました!


慌ただしく先生たちは帰って行って、昼前に自分の部屋に帰ることになる。尿カテを抜いてもらうのはあんまり痛くなかったけど、その後初めてトイレした時には尿があっちゃこっちゃ向いて少し沁みるような痛みがあった。

自分の部屋についてから、足のポンプを外してもらった後、体を温かいタオルでふいてもらい、術衣から持参した部屋着に着替える。


お昼ご飯が12時ごろに運ばれてくる。

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朝と代わり映えしてねぇぇと思いつつも、空腹が何よりも辛く感じてきていたので、目の前にヨダレ受けをおいて、意地でも食べてやるという気持ちで挑む。
お吸い物をのみつつ、口コミ評価の悪い重湯を食べてみる。
えっ?ワタクシ普通にいけるクチですわコレ…。

お腹を膨らませるのに特段苦痛な味ではなかった。うすいおかゆって感じ。なんなら久々の白米を感じて美味しかった。

口コミの悪さを心配して色々ふりかけとか持ってきてたけど、横のお吸い物が塩っぽいので全然一緒に食べたらいける。頑張って半分くらいは食べた。
牛乳も栄養とりたくて、一生懸命容器を押して口の中に噴射させて飲み込んだ。
唾をだらだら垂らしながらぐちゃぐちゃにしながらとにかく栄養を取ることに集中した。
(この間一応抗生剤と栄養剤?補水液的な点滴はずっと受けていた。)

食後はできているのかわからない歯磨きで弱めに歯を磨き、イソジンでうがい。口の中をゆすぐのに、園芸用の吸飲みがとても役に立った!顔を傾けなくても奥まで届くのですすぎやすい。

そして、問題のゴムかけ。
ここの病院は口腔外科がないようで、え、これどうするの?そもそもボルト見えなくない?って感じの看護師さんたち。先生の書いてくれてた絵を見て頑張って2人係で手でゴムかけしてくれる。

1人が口を開いて1人がゴムをかけてくれるため、口を普通以上に開かないといけなくて、裂けてる口角が痛すぎて心が死んだ。

これ、またご飯食べるたびに外したりつけたりしないとダメなんですか…。

食事は、空腹を満たせるのは嬉しいけど、ゴムかけがセットでついてくるという一大イベントになってしまった。
ゴムかけしたあとはやはり顎がダル重ーい痛ーい感じがして嫌な気分😭
ただ下顎が後ろに下がっててまだ噛み合わせがあってないので、1ヶ月くらいは続けないといけないとのこと。ゴムも小さいし痛いし死ぬ…
ピックみたいなのあったらこんなしんどい思いしなくてもいいのでは?と思い始める…🔥

そのあとは何となくテレビをつけて、うとうとする。下顎がたらこ唇すぎて、べろんと下に捲れ上がっておりよだれが永遠に流れるので、枕で頭を傾けてないといけない。

よって、常にベッドに横たわっており、寝るか携帯触るかしかないけど、ずっとケータイを触る気力もないし、横向いてテレビ見るのもしんどい。気力がなくてしんどいのでただただ暇で時間が過ぎるのを待つしかなかった。

晩御飯は18時くらいに運ばれてくる。

またゴムを外してもらい(外す方がスムーズ)、食事に取り掛かる。

晩御飯も特に代わり映えはしておらず(写メ撮り忘れ)、重湯、お吸い物、牛乳、ヨーグルト。

お腹空くし、と思って頑張ってまたちまちま歯と歯の隙間から流し込む。

8割型は食べ、歯磨きをして苦痛のゴムかけをしてもらう。

横に置いてあったテレビは0時くらいまでずっとつけていたけど、横を向くのがしんどいのでぼんやりと音だけ聞いて気を紛らわしていた。

0時くらいにはテレビも電気も消して寝ようと試みたが眠れない。

身内にLINEをしたり、Twitterを覗いてみるも、なんだかしんどくて体がだるくて、5分もじっと見ていられない。

とにかく天井を眺めていた。

幸い、痛みも我慢できる程度、喉の痛み0、頭痛もない。心配していた痛みはそこまでひどいものではなかった。(だから暇だと感じる余裕があったのか、、?)

ウトウトしつつも30分くらいで目が覚め、寝てる感覚がない。

痰は相変わらず出るので30分おきくらいにナースコールをして痰を吸引してもらっていた。

4時くらいに、痛みが気になってきて坐薬(ボルタレンサポ)を入れてもらうと、少しだけ眠れた。


ちなみに手術翌日のこの日から、1日3〜4回は看護師さんが、血圧と血中酸素飽和度、体温を測りにきてくれるようになる。

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