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~エジプトの風~

 先日、お仕事に行ってすぐ、帰りたいよ〜!! んわあ~!! って騒いだらいいよってなり(?)、おかげさまで素敵な連休の幕開けとなりました。お礼にチョコレートいっぱい置き逃げしてきた。あれば全部食べちゃうほど甘いもの好きなので、そうならないように全員を道連れにしました。遊びに来てくれた方のお嬢様に何回もありがとーってにこにこしてもらっちゃった。ハッピーシェア!

 そしてお休みの日はお話を書きまくり(と言ってもほんのちょっと)、校正をしまくり、連日もくりでお話しまくっていました。ほんとに私べらべら好きなこと喋りすぎよ。生意気な私の発言に目を瞑ってくださるみなさまの優しさがとてもありがたいです。いつもありがとうございます、すみません、そして大好きです!

 で! ちろっとお仕事したらまた連休に突入してしまいましたね。なんかしようね、と思い、寝る前に天井を見上げてたら「きれいなもの ほしい」とIQ4のカオナシみたいな言葉が浮かんだ。ので、起きてすぐ香水作りの体験を申し込みました! 周りがみんな入用だったのでソロです。\えー!/ ホームページに載っていたエジプトの香水瓶がきれいで一目惚れしちゃった。後輩に自慢したら誘ってくださいって怒られちゃった。きらきらしてるものが好きです(ニフラー?)

香水を作ったことがあるよ

 ええ、つくりましたとも! 今回も誰かをイメージした香りにするかな、と一瞬思ったのですが、自分の好きなものにしました。なぜなら過去にそれをやって狂ってしまったことがあるからです。
 まずはそのお話をしようね。

THE FLAVOR DESIGNにて
知人とつくりました

 その日のMVPワードが、「〈あの人〉の香りを作りに行ったのに、間違って人体錬成をしてしまった──」でした。あえて何の香りか伏せられていて、直感で選ぶタイプの体験だった。だから中身はいまだに知らない。すごく好きでよく使ってるし、つけてるとどこの!? って聞いてもらえます。
 第一印象としてつんとするスパイシーさ、時間が経つと現れるオレンジピールか紅茶を鼻に近づけたときのような香り、最後に喉の奥にほろ苦く残るバニラまでのアーチがすごく鮮やかです。華美じゃないのに、またすこし違った華やかさと美しさを備えていて、少しの翳りも感じられる、そんな香りです。重くてもったり、冬の夜って感じです。ふふ。
 部屋にシュッてしてガラって入って「今ここいたよね!?!?」ってのを数回やりました。きょうだいの横で。ウォーリー探してるんじゃないのよ。
 すきなのはピローカバーの端につける使い方です。朝起きたときとか、髪を解いたときとか、ふわんと香って泣きそうになるよね。記憶を呼び起こすのは香りだから。人が人を声から忘れて行くかわりに。(どういう締めかた?)

香水をつくったよ

 そして!! 今回行ったやつ!! その日好きだと思った香りにするぞ! とノープランで乗り込んだので不安だったのですが、ちょうたのしかった!

香水瓶 って言うと梶井の檸檬を思い出す
ネイルはohoraのN Cream Maple(また~!?)

 精油とフレグランスから選ぶものでした。レモンとかバニラとか、ちゃんと香りの名前が書いてあります。中身が分かるとまた違った楽しみ方ができてよかったな。脳のいろんなところを使った気がする!

*いれたもの*
スウィートオレンジ→単純に好き 小さいころ母親が寝室で毎日これとティーツリーを混ぜたアロマを焚いてくれていたからか、嗅ぐといろいろ思い出す香り
スイートピー→ちょっとかわいいのに甘すぎない いろいろ嗅いでいちばんはっとしたやつだから絶対メインに添えたかった あと花言葉が好き(永遠の喜び的なやつだったと思います、詳しくないけどなぜかこれだけ覚えてる)
ペア→好きなやつばっかり選んだら香りがかっこよくなりすぎるんです……と先生に泣きついた結果おすすめしていただいたやつ かなりあまい みずみずしくて生き生きしてる 多めに入れたよ
カカオココア→上の三つだけだとあまりにふわんふわんしていたので地に足つける香りがほしくって 希釈したものにして重さを抑えたつもり
サンダルウッド→白檀 これはいれる いれなければ 唯一決めていたやつ

 みなさんといっぱいお話しながら作りました! 楽しかったな。
 トップはもちろん爽やかな果物(でもなぜかレモンぽい苦さがある)なのですが、すぐにまるっこい香りに変わって、ぱっと開けた場所に出たみたいな明るさが出てくる! でも飲み込んでいくとちょっと切なくて、賑やかに騒いだ後の寂しさみたいな余韻が感じられる香りです。幸せの匂いがする。
 で、なんか、すごく不思議なのですが、香りから「複数人」って感じがした。えっこれなんか、ひとりじゃなくない!?!? 何人かいない!? (怖い話してる?) でもちゃんとまとまってるのはきっとサンダルウッドのおかげ。今回、香水に名前を付ける工程はなかったのですが、もしつけるなら〈ふたりの生活〉かな。そのほうがタイトルぽいし、〈複数人の生活〉だと怖いじゃんね。そしてとっても春の朝っぽい。メンデルスゾーンの春の歌聴きながらアラーム切って二度寝しよ。
 香水瓶、最初は大好きな水色にしていたのですが、最後の最後でピンクに変えました。すごくイメージどおり。
 十日ほど寝かせてから使用してくださいとのことでした。なのでまたちょっと変わるかもしれません。たのしかったー!

とつぜんのrkwくんを失礼します
プロジェクターでまた予告を観ました
これがやりたくて今の家にしたまであるよ
発売日が待ち遠しい!

 論文を書いていたときからそうなのですが、誤字チェックのために文章系は何度も読み上げるので毎日声がカスカスです。もっぱらもくりで高速詠唱を聞かせる人になっています。

 そういえばバレンタインが近いですね。と思ったらなぜか調理実習を思い出したので、中学の同級生と電話をしたときに「男の子って調理実習で何考えながら作ってたの」と聞いてみました。同じ班だったから。「飯!! それ以外あるか」だそうです。めちゃ笑った。みんなもそうなのかな。飯!! って思いながらお皿洗ってくれたりするのかな。ちゃんと拭いてね。先生にシンク磨き上げオッケーもらえるまで帰れないんだからね。お弁当小さめで持ってくるんだよ。いいなあ、みんなとおんなじクラスになりたいな。SDのことを考えていると必然的に学生時代を思い出す時間が増えちゃいませんか。最近ただでさえ低い精神年齢がどんどん下がって行っている気がします。老け顔なのに。中学一年生のときに「お子さんは?」って聞かれたことあるのに。柔和なおじいちゃんに似てるって言われたことあるのに。

 と、いうわけで(?)ふたつこっそり更新していました。

*愛するためのなにか-rkw
*たわむれのマリアージュ-myg

 ありがとうございました!

以下あとがき


愛するためのなにか-rkw

 って、つまり何でしょうか。ネタ帳に〈ブルターニュ行きたいね〉という一文が書かれていて、お! と思ったのが最初でした。ブルターニュってどこ~って。自分で書いたのにね。旅行のお話か、もう海外を舞台にしようか、と迷ってYouTubeでいろいろVlogを観ました。そこにバレンタイン近いな~という気持ちが合わさってできたお話。やがて飛び立つ彼に、人が何かを与えるとしたら何になるだろう、と考え、今回は言葉になりました。本当は1000字くらいの予定だったのですが、あっという間に書けちゃった。タイトルはこれまた過去のメモからひっぱってきたものです。フォントは花鳥風月、昔からすきなやつ。
 映画を観て、十五歳だと知って、思い出したのは劇場で聴いたウィーン少年合唱団のサイレントナイトでした(なんかやだな、このドヤってそうな言いかた)。あの時期にしかない線の細さと太さ、その不安定をくるんでしまえる力強い美しさにびっくりした感覚が似ていたからだと思います。それは彼に限った話ではなくみんなに対して! お風呂に入りながらふと思い出してしまいました。でもそんなことより先に、うわあ!?!?なにこのかっこいい人たち!?!? って言っていた気がします。おばかでごめんよ。
 あのころのふくれた時間を過ごすことは特別で、だからこそこの先、知らない表情を見たときに悔しかったり悲しかったりすることもあるはず。でもきっと乗り越えてくれるよね、と思いながら。
 私はというと、当時英語が壊滅的でした。フィーリングで出川イングリッシュもびっくりの文法構造をジェンガしていたので、向いてない向いてないと言われまくりました。せめて上手に話せるようになりたいな。その前に日本語をどうにかしましょうね。
 で、書きあがった瞬間に母から荷物が届いて、開けたらブルターニュのお菓子が入っていました。なんと偶然!! にこにこしながら食べました。美味しかったよ!

たわむれのマリアージュ-myg

 「うごかないでね」、これをメモしたときに真っ先に浮かんだのが彼でした。ほんとうに何にも理由を聞かずに立ち止まってくれそうだなって。なんだかんだ面倒見のいい彼はきっとあの先頼られることが多くなるのでしょう。それに慣れて、頼られなくなったときにはちょっと寂しくなってしまうはず。だからこそお願いされると弱いんじゃないかな。そんなことを思っていました。「言葉って祈りだ、口に出したら呪いになる」という一文が途中にあったのですが、うーんと思って、削除。このまま宿泊先直行でもいいし、ふたりでお米食べてもいいし、ぜんぶなかったことにして「ばかじゃん」「ばかだと思う」って言いながら飛行機に乗ってどこか旅行行ったっていいな~なんて思いました。もう泳げるかな~って言いながらね。パンもあるしね。

ES ist schön, mit jemand schweigen zu können. 〈誰かと一緒に沈黙できるというのは幸せなことだ〉-Kurt Tucholsky
 こんな感じのお話でした!

 そしてこれにて去年からやっているmygくんの企画完走です! 最後の曲は
 Beautiful World/宇.多.田.ヒ.カ.ル
 でした。でも読み返したらstay goldの空気感のほうが近い気がしてきてるよ。何はともあれ、お付き合いいただきましてありがとうございました! また何かやる!

 (最近ちゃんとあとがき書くね、と思われたことでしょう。ふふ。昔の自分に影響されちゃいました)

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