深読みで楽しむDetroit: Become human(番外編) グレヴァン蝋人形館のDBH展示を見てきました

 個人的にグレヴァン蝋人形館というと、なんか蝋人形がやたらたくさん置いてあるだけのつまんなそーな場所というイメージしかなく、これまで一度も足を踏み入れたことはなかったのですが、結論から言うと、思ったより色々あって楽しめました。入り口の「音と光のショー」は、ほとんどディズニーかなにかのノリですね。無駄に長いけど。
 
 基本的には実在する著名人そっくりの蝋人形を面白おかしく並べてあるだけの場所なのですが、その人選が結構フランス的にマニアックで、「こいつもかよ!」みたいなのが多いのが印象的でした。たとえば
 
 日本企業で働いた自分の経験をもとに、日本のサラリーマン、特にキャリア女性の悲哀を描いた小説「恐れ慄いて」でフランス学士院賞を受賞した女性作家、アメリー・ノートン。帽子がトレードマークです。

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 ショア(ホロコースト)の数少ない生き残りであり、中絶合法化をはじめとする女性の諸権利拡大や欧州統合の推進に努めた、20世紀フランスを代表する女性政治家、シモーヌ・ヴェイユ(同名の哲学者とは別人です)。

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 あ、サルトル先生は路上でアジってました(後ろの壁を自由にバーチャルペインティングできます。これは前の人が書いたもの)。手前はネオナチの女帝ブリジット・バルドー。

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 なお、鄧小平はいますが、安倍首相はいません。と言うか、日本人いなかった気がする。風刺人形ニュース「ギニョール」でも日本の首相はモブ人形が演じてましたし、残念ながら世界における日本の存在感なんてそんなものです。
 
 芸能、スポーツ、歴史、現代政治、モードと、いろんなテーマの部屋を抜けてかなり終盤まできたところ、ありました。

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 (地味にPS4が主張している)DBHの特設展示!ぶっちゃけあたしゃこれのためだけに3000円払ってあまり興味ない博物館に来たからね。その割には楽しんだけど。

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 入り口の階段を上がると、踊り場でクロエさんが大画面でお迎えしてくれます。ここはサイバーライフの店舗だそうです。

 もう一度階段を上がって……おお、ゲーム内で見たことのある風景が広がっている。

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 「店内」を見回してみると、安売り中の某モデルが展示されています。

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 カーラ!カーラじゃないか!

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 あのユニフォームは透明エプロンだったんですね。だから返り血がすぐ拭えたのか。便利だな(ダメです)。

 店舗の奥をみると、組み立て中のカーラもいました。

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 AP700は制服だけ売ってました。手抜きだな。

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 組み立て中のカーラの横で流れる、カムスキーのインタビュー。これは本編でも見られる特典映像ですね。
 組み立て中のカーラは、ボディの細かいマーキングなんかが見れて面白いです。

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 さて、次は……あれ?
 これで終わり?

 終わりでした!

 コナーの中の人がコナーの人形の前で撮影した動画をアップしていたので、むしろコナーやマーカス(&ジェリコ組)を期待していたんですが、これだけでおしまいでした。多分こまめに展示を入れ替えてるんだろうとは思うんですが。残念!

 でもまあ、言ったことのないグレヴァン蝋人形館に行く機会にはなったので、それ込みで言えば楽しめたかなと。逆に言えば、これだけのためになんども訪問する気にはならないかなあ。なにせ3000円かかりますからね。高いなマジで。

 というわけで、今後いらっしゃる機会がある方は、DBHの展示については期待しすぎずにおいでください。多分、国際政治やスポーツ、モードあたりのコーナーは、日本人にもわかりやすい人が多いと思います(なお日本で語りあえる相手がいないバイアスロン選手とかもいる模様)。

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