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2019年予報②:New Manhood 男 ら し さ の 再 定 義

男なら泣くな。
男性が優遇される代償に社会的役割として課せられる”男らしさ”。

#MeToo運動や医学部不正入試問題により明らかになった 、依然として存在する性の不平等。
また性的マイノリティーの人たちにフォーカスがあたり、多様性に寛容な社会を求める声が高まりました。光と影ではありませんが、強く光が当たれば影が色濃くなるように、男性に課せられる”男らしさ”の歪さが際立ったように思います。
若者に人気のりゅうちぇるさんの、育児や家事を積極的に行う様子や、男性だってメイクしたいといった一貫性を持った発言が、逆に”男らしい”と賞賛されているのも、変化の兆しとして受け取れるでしょう。
本当に社会が変わるためには、女らしさの解放や、LGBTQの存在認知と同じくらいに、男らしさのアップデートが叫ばれるか、もしくは、性別に与えられた社会的役割をなくす動きが必要です。
2019年は、男らしさをアップデートするような、男性の美容アイテムや、料理教室など自活のためのサービスが引き続き売れそうです。

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2019年にあらわれる<かもしれない> もの

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さまざまな男性像が2018年に見直されてきました。富士経済によると男性化粧品の市場の2018年売上は1175億円にもなると予測され、7年連続で増加しています。ファッションや美容など感度が高い若者から変化していく中で、りゅうちぇるのようなオピニオンリーダーが現れ賛同者も多くなってきました。
より古い男性像に向けての新たな視座が人気となるでしょう。
例えば、
• 固定概念にとらわれずに自分自身のことを見つめ直す性教
育やジェンダー教育がより重要視されてくる
• よりジェンダレスに見える正装やスーツの新しいカタチ
• 彼氏をりゅうちぇるのような素敵な彼氏に仕立てる術
• 年収や学歴にとらわれない価値観基準の婚活サービス
などが考えられるでしょう。
SXSW2016では、ジェネレーションZ( 90年代後半から2000年代に生まれた世代)とジェンダーについての議論が盛り上がりました。この世代の男の子達は旧来の男性のようにはなりた
くなくという想いがあったり、性自認も多様なものへと変化しているというレポートが出されました。
さて2019年はどのような議論がされていくのでしょうか?


<2019年予報全てのダウンロードはこちらから>


ちなみに本予報の振り返り記事はこちらです:


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