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2021年予報⑧心を燃やす癒しを求めて / Healing Excitement

*****2020年末に公開した11個の2021年予報をnoteにて公開します。2022年予報にもご期待ください*****


心の和ませ方は人それぞれ、不安な時代に人が求めるもの

より強い刺激を求める時代に?
「癒し系」の新定義

「癒し」とは元々病気や傷を治すという意味合いのものでしたが、近年は「体をストレス状態から和ませるもの」という意味合いで使われ、たくさんの癒し系グッズや癒し系人物がブームとなっては消えていきました。人々が求める癒しは常に変化しているようです。

音楽の癒し系は、いわゆるヒーリングミュージックと呼ばれるアンビエントやメロウなジャズを思い浮かべますが、これも癒しの一つに過ぎないとか。最近ではテクノの電子的なビートや、ヘビメタの爆音ギターに癒しを感じる人もいると聞きます。

ほんわか、やんわり、ふんわり、ほっこり…。癒しの典型的な擬態語。引き続きこれらも「癒し系」の代表格ではあるのでしょうが、もしかしたらこんな不安な時代には、意気消沈した心に火を灯すような刺激をみんな求めているのかもしれません。これまでの癒しのイメージにとらわれず、自分の心が安らぐ拠り所を、個人それぞれの趣向に合わせて選択できると良いですね。2021年は、この癒しの新しい解釈から面白いサービスが誕生するのではないでしょうか。

2021年予報 by VISIONGRAPH

2021年にあらわれる<かもしれない>もの

2020年の鬼滅の刃の漫画・アニメ・映画は国民的な大ヒットとなりましたが、その内容は暴力的でグロテスクな描写もあり、一般層に人気になる作品の様相が変わってきているように思います。2021年のエンタメでは、更にハードな世界観を持った物語が人気になるかもしれません。

例えば・・・
・世紀末の人類滅亡の予言のようなオカルトブーム
・ディストピア的な世界観の漫画、小説作品が人気に


癒し・リラックス関連では、日本がユニークな視点の商品を展開しています。私たちも海外向けのプレゼンの中で日本特有のものとして紹介していますが、ウケがいいと感じています。海外でも心に寄り添うテクノロジーが増えていることは前述しましたが、「耳鳴りのようなノイズ音」や「時計型デバイスの振動」を「癒し」の一つとして定義するサービスが未来予報データベースに挙がっています。ノイズ音は不快なもの、スマホのバイブは気持ちを乱すものだったはずが、今や癒しの一つとされ始めました。時代が求めるものが変わってきています。SXSW2021に向けたセッション公募では、ヘビメタを癒しとして提案している方もいました。

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