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2019年予報 結果発表 第4弾 |VISIONGRAPH Inc.

【HPブログより転載】

2019年予報 結果発表 第4弾です


こんにちは、VISIONGRAPH Inc.です。
毎日寒い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、2018年の年末に発表させていただきました【2019年未来予報】の最後の結果発表となる「結果発表第4弾」をお送りさせていただきます。
当社の予報、果たして当たっていたのかどうか!?
9つの兆しの中から今回も3つの結果を報告させていただきます。


目次

「  第三の世界、悲しい分析 Invisible Divided  」
・予報1 タイムラインにいつも出てこない人のツイートを表示するサービス
・予報2 情報が繋がり方を気にする人のためのサービス

「 おもてなしのあるべき姿 New Hospitality 」
・予報1 過度にサービスをしないエージェント
・予報2 自分の知識レベルにあわせた情報提供サービス
・予報3 パッと見は田舎の農泊施設、゙裏側はIoT農家

「 進化する人口知能”像” Evolution A.I Image 」
・予報1 役割を分担させたA.I.のチームパッケージ
・予報2 個別のA.N.I.をうまく連携させるための技術サービス


まず一つめ

「 第三の世界、悲しい分析 Invisible Divided 」

場所に関係なく人々がつながることができると言われていたインター ネットですが、悲しいことにどんどん鎖国的な状況へと進んで います。
2019年はこの分断がより強調され、もともとの WWW構想“世界中に広がるクモの巣”というインターネットの イメージから人々の印象が少しずつ変わってくる1年になるという考えのもと、予想した、3つの予報を検証します。


■ 予報 その1
” 自分のタイムラインにあえて出てこない思想の持ち主のツイートを表示してくれるサービス ”

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はずれ?

現在、日本ではLINE、Instagram、Twitter、TikTokを中心とした様々なSNSがありますが、それぞれのユーザーの興味関心が強いと思われるものが優先的に表示されるようになっていて、さらにユーザー自身がタイムラインの表示設定を変えることができるため、どうしても閉鎖的になってしまいます。
全く興味のないものでも意外と新たな発見があったり、新しい価値観に出会えたりするので、その辺も鑑みてAIがおすすめしてくれるようになったら、一見興味がないことも、新たな関連づけをして、表示してくれるようになるかもしれません。


■ 予報 その2
” プライベートネットワークやP2Pなど、情報の繋がり方を気にする人のためのサービス ”

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あたり!

現在の中央集権的なセキュリティの仕組みはハッカー等が情報を一気に抜き取ることができる。しかし、これを阻止すべく生まれたのが、分散型ID管理システムだ。2018年頃より、ベンチャー企業などがサービスを提供していたが、今年5月、マイクロソフトがこの分散型ID(DID)をオープンソースで開発を開始したと発表した。
マイクロソフトは今後数ヶ月のうちにマイクロソフトのDIDシステム 「ION」が一般公開できるよう、オープンソースの貢献者との共同作業を計画しているようです。
IBM、Accentureなどの世界的な企業もDIDの実用化を目指している団体に参加しており、韓国では分散型IDの実証実験が6月に始まっているため、この流れは一気に世界で広まりそうです。
このようなシステムの特徴は、第三者にデータは提供することなく個人の認証ができるため、データをどう提供・活用するかはユーザー側に主導権がある状態を保てる事が挙げられます。ユーザー側にもある程度の知識やリスク回避の能力が求められてくるのではないでしょうか。


つづいて二つ目

「 おもてなしのあるべき姿 New Hospitality 」

2018年は、自動運転や人工知能エージェントについて、CM 含め多くの未来像が世の中に発信されました。その中の多くは 人間の状態をセンシングした上で、機械が「過剰」におもてな しする姿や、SF映画のようなハイテクな都市の姿が描かれていました。
しかし2019年では、実用化に向けて未来感を思いっきり出した演出ではなく、 より人々の生活にフィットするように、干渉し過ぎないコ ミュニケーションや演出表現に見直されてくるでしょう。 との考えのもと、打ち出した3つの予報を検証します。


■ 予報 その1
” 過度にサービスをしないクールなエージェント ”

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当たり!

今年に入り、無人レジ、無人運転など、無人のものが、どんどん発表されました。三菱東京UFJの学芸大学前支店では20年後の銀行として、タブレット端末を設置し、コンシェルジュがサポートする試みを始めました。
現在は2階に窓口を設置していますが、いずれは、無人窓口のみとしたい考えだそうです。
また、対人でのサービスでも、今年に入り、何もしないでただいるだけの「レンタルなんもしない人」が話題になりました。
テレビでも取り上げられ、書籍を発行するほどの人気です。
これまでも、「レンタル彼氏」「レンタルおじさん」など様々な人がいましたが、ただ、いてほしいだけ、話を聞いてほしいだけの人など、過度なサービスを求めない人が多いようです。
今後も、様々な場面で、こういった「何もしない」サービスが人気となっていくかもしれません。


■ 予報 その2
” 自分の知識レベルにあわせてさりげなく情報を提供するサービス ”

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おしい!

現在、子供向けの教育サービスや資格取得用アプリなどでは、知識レベルをテストで計り、それに合わせた問題が出され、間違えた問題は少し時間をおいて何度か出題されるといった、効率的に記憶できるサービスが沢山でてきております。
塾でも、AIを使って、問題を間違えた原因を追求し、個人にあった指導ができるサービスを利用するところも出てきており、個人の知識レベルに合わせた勉強があたりまえとなってきました。
今後はビジネスマンの情報収集などでも、知識レベルを計測し、それに応じた最適な情報を提供し、定期的にテストもできるニュースアプリが生まれるのではないでしょうか。


■ 予報 その3
”パッと見は田舎の農泊施設だが裏側はガチガチのIoT農家 ”

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はずれ

現在、airbnbなどの影響もあり、外国人観光客含め、農泊が大変人気です。
そして、今年に入り大規模な「スマート農業」が日本各地で実証され始め、無人耕耘機、農作業用ドローンなど様々な機器が出てきています。
そろそろIoT農家での農泊が誕生するかもしれません!


つづいて3つ目

「 進化する人口知能”像” Evolution A.I Image 」

これまで人々にとっての人工知能像とは全能なSF世界の人工知能を想像していましたが、2019年には、人工知能とは、万能ではないがある分野に特化したものがリアルな人工知能として身近になりました。
これによって、より現実的な未来を想像し始める年となるでしょう。 との考えから打ち出した2つの予報について検証します。


■ 予報 その1
” 役割を分担させたA.I.のチームパッケージ ”

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あたり

これまでもAI技術は提供されてきましたが、今年に入り、特化型AIを組み合わせた更に高度なAI技術が発表されました。
NECは単一環境で複数のAI技術を利用可能にしたサービスを3月より開始しました。
電通Gは5月から、AIでバナー広告を自動生成しその評価もAIが行う「AIアートディレクター」機能を搭載した広告ツールを運用開始しました。
さらに、東大・松尾研発AIスタートアップACESの画像認識サービス「SHARON」は物体認識、顔・表情認識、姿勢推定・行動認識といった画像認識アルゴリズムをパッケージにしたものを開発中です。
7月にソフトバンクグループの孫正義社長より日本は「AI後進国になってしまった」との発言があったように、海外のAI関連ニュースばかりが目立ちますが、AIはまだまだこれから急成長するチャンスがある分野と言われているので、日本からこの分野のユニコーン企業が出てくる事に期待したいです。


■ 予報 その2
” 個別のA.N.I.をうまく連携させるための技術サービス などが生まれるかもしれません ”

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なんと! 2018年に複数のAIエンジンから最適なものを組み合わせ活用するアクセンチュアの「AI Hub」プラットフォームがすでに登場していました。
ただ、2019年になり、大企業などが取り入れるようになりました!2019年3月にはJALが取り入れ、空港スタッフの発言をAIが聞き取り、自動的に回答に必要な情報をタブレット端末に表示することができるそうです。
また7月には物流倉庫のロボット自動化にむけて、MUJINが取り入れることを発表しました。
これからはAIを連携した状態で取り入れることが当たり前となりそうです。


4回に渡り発表してきました、「2019年予報の結果報告」いかがでしたでしょうか。当たった予報、はずれた予報がありましたが、2020年には当たるかも?!今後に注目です!

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