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2021年予報⑦エシカルファッション / Ethical Fashion

*****2020年末に公開した11個の2021年予報をnoteにて公開します。2022年予報にもご期待ください*****


倫理観は身に纏う時代

着心地・夢みがち・陥りがち
消費されすぎる「エシカル」


テレビでも目にすることが多くなった「持続可能な開発目標:SDGs」や「エシカル消費」。特に若い世代が中心となって、社会や環境に配慮したファッションや食のアイデアが日々発信され、企業も続々とエシカル(倫理的)な製品を発表しています。

2021年は消費者行動に於いても「エシカル」という言葉がより一般的に広がっていくでしょう。しかし同時にそこへ懐疑的な声も多くなる一年になりそうです。

ムーブメントに乗っかっただけのプロモーションには「本当にエシカル?」と疑問が集まるようになるでしょう。例えば、いくらエシカルでユニークな製品を発表していようが、製造コストがブラックボックスになっていては、本当に倫理的な企業かどうかはわかりません。

2021年は、エシカルなだけでなく、より透明性が高い企業を支持する人々が多くなると予報します。

エシカル

2021年にあらわれる<かもしれない>もの

「誰かの為になる」「地球に良い影響を与える」そんなエシカルな気持ちになれるサービスが引き続き人気になるでしょう。

例えば
・昆虫食や代替肉の販売が都市部のスーパーでは普通になる
・生産者の顔がわかるだけでなく実際に話ができるサービス
・GenZのエシカル活動家が登場する
・古着屋が再び人気に。安くてお洒落という事だけではなく、前に着ていた人のストーリーを楽しみながら購入できるお店が登場


ジェネレーションZについては、4、5年前からSXSWで人気のトピックの一つですが、エシカルファッションについては特に世代に関わらず議論されています。未来予報データベースでも「ウールマークに代わる信頼性」として挙がっているのが、サスティナビリティを規格化してマークとして洋服のタグにつけるプロジェクトや、トレーサビリティが高いファッションブランドの事例などです。
 企業のブランディングやプロモーションのための一過性のムーブメントに終わらず、どのようにエシカルを根付かせるかが問われる1年になるでしょう。

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