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2021年予報③CBDは真価が問われる / CBD Re-invention

*****2020年末に公開した11個の2021年予報をnoteにて公開します。2022年予報にもご期待ください*****


一過性のブームではなく生活に根付くための長い道のり

「CBD*ってホントに効果あるの?」
HYPEではなくREALへの転換期


*CBD(カンナビジオール)とは大麻草に含まれる含まれる化合物カンナビノイドの一つ。精神活性物質であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)と違い、精神作用を引き起こさないが様々な健康効果があると研究されている。日本でも抽出部位などによって合法的に輸入できる。

大麻由来の健康成分CBD、あなたはもう試してみましたか?CBDはすでにアメリカを中心に世界的なブームになっていますが、その盛り上がりに呼応するように、2020年は日本でもCBD製品が次々と販売されました。
オイルをそのまま口にする以外にも、ベポライザーとして吸ったり、化粧品として皮膚に塗る事もできるので、様々な商品に形を変えて、より皆さんの生活に身近な存在になってきているように思います。

最近では「大麻草から抽出された」という事はそれほど謳われず、心身のリラックスや不安症・不眠症などへの健康効果が強調されているので、由来を気にせず手に取る人もこれから増えてくるのではないでしょうか。日本で大きなブームになる兆しを感じるものの、こういった過渡期に情報が錯綜し、誇大広告による間違った認識(摂取方法・容量・用途、効果など)が広がり、一過性に終わってしまう可能性もあります。

2021年は日本のCBD市場の大きな転換期となるでしょう。HYPE(誇大広告)ではなくREALのものとして生活に根付くためには、現状の課題をしっかりと認識し、透明性の高い健全な市場を形成していく事が重要です。

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2021年にあらわれる<かもしれない>もの

VISIONGRAPHでは、日本のCBD市場の発展のためにオープンでフラットな議論を促すコミュニティ「CBD100(ワンハンドレッド)」を2020年に立ち上げました。2021年はさらにCBDに関する議論が広まるように活動していきます。


・厚労省にCBDの健康成分が承認されるよう各所で動きが活発になる
・ビジネスメディアや総合メディアでCBDが取り上げるられる
・全米での大麻合法化によって、海外では大麻ビジネス市場が更に拡大


SXSWでは数年前より、Cannabusiness(大麻ビジネス)が一つのカンファレンスのジャンルになっています。現地ではCBDのVAPEのサンプリングをはじめ、CBDオイルだけでなくCBD入りのジュースやコーヒーなどが配られていました。2020年頃からは大麻産業の労働環境の改善や、生産から加工・消費までの透明性を高めるサービス、水耕栽培型の農業用技術の議論などまで、様々な議論が行われています。日本でも同じような流れが作られるのではないかと考えています。ちなみに米国ではCBDはHYPEが落ち着いてきた頃。本物が見極められるフェーズに入りました。

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