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SXSW2016予報 5 | Startup with “Mayer” - Challenge for Next Big Thing - / 地域の課題解決にフィットする スタートアップが実証実験上として地域行政とコラボする試みが加速する

“I hope the ‘Next Big Thing’ to come out of SXSW this year is not just another band or mobile app. It just might be a bright idea about governing cities
that can only come when the right people get together." ‒ Mayor Steve Adler, City of Austin

SXSW2012のキーノートで、行政からの情報発信や提供されるサービスのビジョンについてCode for AmericaのJennifer Pahlkaが登壇したところから、翌年には市民参加のためのローカルなコミュニティづくりを担う”コミュニティマネジャー”という新たな職業がSXSWでも定着してきました。

SXSW2014ではSXgood HUBというパビリオンができ、社会課題の解決に向けて異なる立場が集まる場が増加。2015年にはJenniferが米国政府の副CTOとなり、米国政府の中に有名IT企業のエンジニアを採用した特務部隊”US Digital Service”を結成し「どのように政府は失敗して来たか、そしてどう改修できるか?」と、2012年に掲げたビジョンに近づいている姿をセッションで披露。ITによる行政改革の進展はめまぐるしいものです(しかも女性が元気!)。その中でも、漠然とした”市民参加” というテーマではなかなか前に進めなかった事も多いと自身の失敗を語るJenniferですが、airbnbやuber、
Lyftのように”そこに住む住民”のニーズにあったものを提供し、広げるべきだと話しました。

国から州、市…と行政にも様々なレイヤーがありますが、SXSW2016では地域住民のニーズを一番吸い取りやすく小回りがきく”市長”が登壇するセッションが劇的に増加。都市交通システムとライドシェアや自動運転車、都市のスマート化と人工知能、住宅問題とタイニーハウス、環境問題とスマートホーム・クリーンエネルギー...地域行政とテクノロジーを持ったスタートアップがお互いの立場とビジョンをリスペクトし合う姿勢をどう作れるかに議論が集中しそうです。


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