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SXSW 2021から読み取る7つの兆し ①KONNICHIWA(≠ha)! Metaverse / Multiverse


3月に行われたSXSW Online 2021を振り返り、VISIONGRAPHが独自に読み取った7つの兆しをご紹介していきます。

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KONNICHIWA(≠ha)! Metaverse / Multiverse もう一つの”現実”世界を作ることができるのか?

Metaverseとは?
メタバースとは、多人数が参加可能で、参加者がその中で自由に行動できる、通信ネットワーク上に作成された仮想空間のことである。、メタバース、メタヴァース (英: Metaverse) は、SF作家・ニール・スティーヴンスンによる1992年の著作『スノウ・クラッシュ』の作中で登場するインターネット上の仮想世界のこと。(weblioより引用

Metaverseの全貌はまだ誰もわかっていません。
各企業がインターネットの次のインフラと言われるMetaverseを実現させようと競い合っています。
現実世界と対になるこの世界では、人々はどんなコミュニケーションをして、どんな経験をして、どんな夢を叶えるのでしょうか。

私たちが認識している現実世界と並行して、もう一つの世界を生きる感覚を牽引するのは、子どもたちかもしれません。
彼らは私たちにとってのインターネット・SNSと同じ感覚で、ゲームプラットフォーム上で友人とコミュニケーションをとります。

彼ら世代は、現実世界の移植や再現、延長の感覚を超えて、新しいもう一つの”現実”世界を作り出すことでしょう。
私たちが今見据えるべき、次世代の技術と新たな世界を考える時期がやってきました。


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Futuristが考える、Metaverseの未来予報:プレメタバース学園へ行こう!

SXSW2021では SXSW Online XRとしてVR空間にオースティンの街を再現し、盛り上がりを見せました。

VRChat(ソーシャルVRプラットフォーム)上に突貫で街を作ったということもあり、かなり実験的な試みでした。普段からVRに親しんでいないと、参加するには少しハードルが高かったかもしれません。VRオースティンに入るまでがわかりづらかったという声も頂き、視聴やネット環境の問題もありOnline XRを利用できなかった方も多かったかと思います。

XRコンテンツへの参加ハードルの高さは、技術的にも社会的にも(デバイスの価格・形態なども変化するので)これから改善されてくると思いますが、ビギナーにとって特に戸惑いが多いプラットフォームではないかと思います。

そういう何かを始める時に必要なものと言えば「学校」です!理論と実技を学ぶための場所があるのは心強いし短期間で習得できる、そして何より一緒に学ぶ仲間ができます。運転ができるようになるための自動車教習所然り、そういえばハリー・ポッターたち魔法使い見習いもホグワーツ魔法魔術学校に通っていましたね。

XRやメタバースの世界で安心・安全に生きるための学校「プレメタバース学園」が開校するかもしれません。

パソコンの基礎を学ぶパソコンスクールやスマホの設定サービスなどは今でも需要があります。しかし、設定方法やパソコンの使い方(キーボードの打ち方や検索の仕方など)だけ教えられコンピュータリテラシーが身に付いたとしても、情報との付き合い方を学ばずにネットの世界に飛び込むと、騙されたり利用されたりしてしまうでしょう。安全に生きていくには、機器のリテラシーだけではなく、情報リテラシーやインターネットリテラシーが必要でした。
プレメタバース学園は、単に操作方法を教えるだけではありません。自分なりの身体機能を拡張させる体育の授業や、その世界のクリエイティブをつくる美術の授業、その世界のルールや法律を学ぶ社会の授業や、メタバースで生きるための道徳・哲学の授業などがあってもいいかもしれません。
何より、年齢や性別や外見も様々のアバター同級生との出会いが、人生を変えてくれる可能性もありますね。
メタバースが実現されるまでの間に、ユーザー側もこの世界に慣れていく準備をはじめておくのが良さそうです。

SXSW 2021で発見した、メタバースの未来を考えるきっかけを与えてくれた兆し3選

①XR空間こそ、インクルーシブに作り上げる。
Session:The Future is Accessible: Accessibility in XR
障がいのある人のアクセシビリティを考慮しながらXRデバイスやコンテンツを開発する必要性を議論するセッション。今年はXRが障がい者の役にどう立てるか?という事が一つのテーマとなっていた。


②ウェアラブルデバイスとファッションの融合、そしてXRへの拡張
Session:Augmented Human: Designing The Future of Wearables

③モビリティのエンタメ空間化:移動中だからこそ楽しめるXRコンテンツ領域の開拓

SXSW Pitchでウィナーに選ばれ、セッションも非常に好評だった、今年のサウスバイを象徴するかのようなスタートアップholoride。車の移動中に後部座席で楽しむVRゲーム。カーナビの位置情報や走行速度等のデータがゲームの内容と連動し、まるで遊園地のアトラクションのようなゲーム体験ができる。


数ある事例から兆しを抽出し、未来のコンセプトをつくる

VISIONGRAPH Inc. / 未来予報株式会社は、イノベーションリサーチとコンセプトデザインを強みにした未来像{HOPE}をつくる専門会社です。
SXSW Japan Officeとしても活動しています。

世界のイノベーティブな事例のリサーチや、コンセプトや戦略の設計、Futuristによる講演・勉強会の開催など、お気軽にお声かけください。
ご相談はコチラから。

また、未来を予報するスキルを身に着けるオンライン講座「未来予報アカデミー」も開講中です。


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