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入札に参加するには審査を受ける!入札参加資格審査の客観的審査と主観的審査とは?

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今回は公共工事に関するテーマです。公共工事の受注に必要な入札への参加資格を得るための審査「入札参加資格審査」を取り上げます。

公共工事を受注したい場合は原則として入札参加資格が必要です。この入札参加資格を得るための審査を入札参加資格審査と言います。
入札参加資格審査は、申請者に点数を付け、合計点数で申請者を格付けします。受注金額の高い工事にはより高い格付けであることが必要です。そして、入札参加資格審査は大きく「客観的審査」と「主観的審査」の2つに分かれます。

客観的審査とは?

客観的審査は経営事項審査:経審の総合点数(P点)で評価されます。経営事項審査は全国どこで審査を受けても統一のルールで行われるのが原則で、総合点数(P点)は格付けをする際の基礎となる数値です。
客観的審査で格付けを上げたい場合は総合点数(P点)を上げる事が必要になります。しかし、総合点数(P点)は規模の大きい企業が有利な点数制度となっております。

つまり、客観的審査だけが審査対象となると大手ゼネコン・地方の大手などが有利になってしまい、宮城県内の市町村を例にすると仙台市内の公共工事なのに東京が本社の大手ゼネコンが受注を多くとってしまうという自体になりかねません。これは人口が数千~10万人以下の小規模な地方自治体に本店を置く地元建設業者にとっては死活問題です。

主観的審査とは?

審査の際に地元企業にも一定の加点がしやすいようにしようと言う考えから主観的審査が有ります。主観的審査においては自治体や公共団体の意向に合わせて加点・減点項目を設けることで総合的に建設業者を評価できるようにしました。こうすることで、地元企業や小規模な企業に格付けが上がるチャンスが増えます。

どの様な項目は加点の対象になるかは自治体ごとに異なります。
宮城県内の各市町村ホームページ内の募集要綱から代表的なものを抜粋すると…
登記簿上本店等の所在地、建設業法上の主たる営業所の所在地がある場合は加点されたり、障害者雇用や従業員中の女性の割合、地元に住民票を持つ方の雇用数、企業のボランティアや参加実績などに加点をする市町村も有ります。

主観的審査の対策としては、どの自治体の公共工事を受注するか予め決めておき、客観的審査の対策と並行して、これらの主観的審査で加点を狙えるように募集要項を確認しておくことをお勧めします。

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