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時間を奪う3つの悪癖

■時間が奪われる理由とは?
 やりたいことがあるのに出来ないですとか、将来の自分への投資のための時間を確保したいと思っても時間がないということでお悩みではありませんか?時間が奪われる原因は様々です。重要度も緊急度も高い事柄に対して時間が割かれるということもあります。このような重要かつ緊急度が高い事柄に対して時間を使うことはやむを得ないことです。また、こういったことは、自分で状況をコントロールできません。

 一方で、重要度が低いことに対して、時間を使ってしまい時間を無駄にしてしまうことがあります。そして、得てしてこういうことは、習慣や癖になっていて、時間浪費のかなりの部分を占めていることがあります。時間は有限、且つ最も重要なものです。この時間をいかに有効に使うかが、その人の価値を決めるといっても過言ではありません。そして、このような癖を改善するというのは、自分でコントロールできるものですので、できる限り改善していきたいものです。

 これから紹介する3つの癖は、代表的な時間浪費の原因となるものです。対策も併せて記載していきますので、ぜひご覧ください。

■時間を奪う癖
 時間を奪ってしまう3つの悪癖とは、①グズグズ癖、②ダラダラ癖、③ナガラ癖です。

①グズグズ癖
 グズグズ癖は、勉強や仕事においてやらなくてはいけないと分かっているのですが、グズグズとしてしまい、始められないというものです。勉強しようと思ったら、急に掃除を始めたくなってしまうというのは、受験生のあるあるではないでしょうか?仕事においても、最近はリモートワークが浸透してきています。リモートワークでは、期限が迫っている会議や仕事がある時には、一心不乱に仕事をするのですが、期限に余裕があると仕事が手につかないなんて経験もあるのかもしれません。このグズグズ癖が怖いところは、平気で30分とか1時間とかを浪費してしまうことです。

 このグズグズ癖を改善するためには、「作業興奮」を利用することが大切です。「作業興奮」とは、作業を始めると気分が乗ってきて、作業をどんどん進められるというものです。先ほど悪い例として掃除を上げましたが、今後は逆に家の掃除をしなくてはならない場合を想像してみてください。台所の掃除だけするつもりだったのに、いざ掃除を始めてみたら気分が乗ってきて、洗面所やお風呂場の掃除もやってしまったなんて経験ありませんか?これが「作業興奮」です。

 ですから、仕事や勉強が手につかないときには、すごく簡単で軽く始められるような作業から始めるようにしてみてください。状況や人によって何をやれば良いかは変わるのですが、データ入力のような頭を使わない作業を始めるとモードが切り替わり、グズグズ癖を脱却できるはずです。

②ダラダラ癖
 次に時間を奪ってしまう癖は、ダラダラ癖です。この悪癖はスマホによって悪化しています。つまり、SNSやゲームをダラダラとやってしまって時間を浪費してしまうというものです。特にSNSにおいて、「いいね!」などをしてもらうと人間の脳の原始的な部分を刺激するため、やめる事がとても難しくなるという側面もあるようです。そのようなことから、SNSを頻繁にかつダラダラとみてしまうという悪癖に陥ってしまいます。

 ですらか、スマホのSNSやゲームに関しては、きっぱりと止めてしまうというのも一つの対処法です。すべて止めるということが難しい場合には、仕事や勉強を実施した後のご褒美として時間を決めて実施することが有効です。SNSが脳を刺激するということを逆手にとって、ご褒美として使うという戦法です。この時も、ご褒美の時間を決めることでダラダラ見すぎてしまうことを避けるようにしましょう。

③ナガラ癖
 3つ目の癖はナガラ癖です。これは、仕事や勉強をしながらラジオやYouTubeなどを聞いてしまうというものです。特に、考えなくていけない仕事の時には有害です。一方で、ひたすら単純作業をするような場合には、何かを聞きながら作業をするというのは、それほど悪くない場合もあります。

 ですから、ナガラ癖の対策は、仕事の内容によって、ナガラをするか否かを切り分けることが必要になります。しかし、この仕事はナガラOK、この仕事はナガラNGなどして、仕事の切り分けすること自体が時間と労力の無駄です。そのような場合には、時間を決めることが有効です。例えば、午前中については、絶対にナガラはせずに頭を使う仕事を行うと決めてしまいます。そして、午後は、単純作業については、ナガラはOKというような切り分けをしていくイメージです。
 
 以上の3つが時間を奪っていく、代表的な悪癖です。かくいう筆者も気が付くと、これらの悪い癖にむしばまれていることがあります。一度きりの人生、時間を大切に使うためにも気が付いたら癖を修正していくようにしたいものです。

(第5回 2021/4/20)

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