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「すぐやる人」になる3つのポイント

■すぐやることが必要な3つの理由
 物事にすぐに取り組めない人がいます。「やりたいこと」や「やらなくてはならないこと」があるのは分かっているのですが、なかなか取り組むことができない人です。一方で、やろうと思ったことにすぐに着手して、どんどんと実績を上げていく人もいます。今のような時代には、物事にすぐに取り組める人が成長して、得をしていく時代になっています。何故でしょうか?3つの理由があります。

①分析できる
 2021年4月時点で新しいことを始めようとするとオンラインで開始することが多くなります。インターネット上でスキルシェアなどのサービスが充実してきていますし、対面で会うことが難しくなっているからです。そして、オンライン上で何かを始めようとするときには、必ずリサーチや分析が必要となります。

 しかし、頭の良い人というのはここで躓くことが多いです。つまり、何も始めていないのにリサーチや分析をしようとしてしまいます。何も初めていないと、何を分析すれば良いかも分かりません。ですから、意味のない分析をしてしまうことになりかねないのです。一方で「すぐにやる人」というのは、とりあえずはじめてみることができます。一旦始めてみて、データがある程度たまった段階で分析をします。ですから、分析の切り口も的を得ていて、意味のある分析をしやすくなります。このように、「すぐにやる人」というのは、分析を効果的に行うことができるのです。

②変化が激しい
 「すぐやる」ことが大切な2つ目の理由は、変化が激しい時代になってきているということです。この変化を加速させているのは、言うまでもなくインターネットやIT技術です。例えば、町の古本屋さんというは、Amazonが登場してから大きく数を減らしてきています。こういった事例はあらゆる業界、あらゆる仕事で起こりえる時代です。つまり、今日まで存在した仕事が明日には消えてなくなることも不思議ではないのです。

 このような時代には、一人の人が一つの仕事にだけコミットするというのは、大変に危険です。常に、複数の仕事ができるようにしておくことが必要になります。その時に、「すぐやる人」というのは、新しい仕事に次々にチャレンジしていき、失敗もしつつ複数の仕事をこなしていけるようになるはずです。このように、変化の激しい時代においては、面白そうだなと思ったら、すぐにはじめる人が強いのです。

③先行者利益
 そして、インターネットの世界では、先行者利益が非常に強く働きます。先行者利益とは、先に動いた人や会社が全てを獲得するというものです。インターネットの「検索」においてはGoogleが、「動画」の分野ではYouTubeが、「物販」ではAmazonがというように、早く始めたプレーヤーが全てを総取りしていきます。

 これは、個人にも当てはまります。YouTubeの世界では早く始めた古参のYouTuberが多くの登録者数を獲得する傾向にありますし、多くのプラットフォームにおいても早く始めた人が先行者利益をとる傾向にあります。このように、「すぐやる人」は先行者利益を得る可能性が高まるのです。

■すぐやる人になる3つのポイント
 以上のように、今の時代は「すぐやる人」になることが有利であることがお分かりになったかと思います。では、どのようにすれば、「すぐやる人」になれるのでしょうか?3つのポイントがあります。

①片手を空ける
 一つ目は、片手を空けるということです。例えば、現在、会社にお勤めで週5日、朝9時から夜9時まで働いていたとします。これは、「両手がふさがっている」状態です。このような働き方をしていると、新しいことを始める余地は生まれません。そして、もし今の会社がなくなってしまうとどうなるでしょうか?路頭に迷うことになりかねません。

 ですから、なるべく一つの仕事にフルコミットするということは避けるようにすることが必要です。これが「片手を空ける」ということです。例えば、朝9時から夜9時まで働いていたところを定時に終えるようにするなどして、新しいことをやる隙間をできるだけ確保することが重要です。あるいは、リモートワークを活用できるのであれば、通勤時間に費やしていた時間を使えるかもしれません。また、現在、政府において週休4日制を検討するような動きも出てきています。このような形で、できる限り工夫して、「片手を空ける」ことが重要です。そして、良さそうな機会があったら、チャレンジできるように時間や体力・気力の隙間を作っておくことが大切です。

②小さくはじめる
 次のポイントは、小さく始めることです。この小さく始めるとは、費やすお金と時間を小さくするということです。新しい物事というのは、失敗するか成功するかは分かりません。ですから、色々なことにチャレンジをしていくことで、成功する可能性が高まっていくのです。この時に、大きく始めてしまう、つまり、費やすお金を大きくして、時間も膨大にかけてしまうとどうなるでしょうか?失敗してしまうと次のチャレンジが出来なくなってしまうのです。ですから、失敗しても笑って済ませられる程度の範囲でチャレンジをすることが重要です。

 この小さく始めることについては、本業への影響も含まれます。つまり、極端な話、副業がばれてしまって、首になるようなリスクを冒すということも、「小さくはじめる」ということにはなりません。このように、費やすお金や時間、本業への影響などをできる限り小さくすることが「小さくはじめる」ことなのです。

③ダメだったら止める
 3つの目のポイントはダメだったら止めることです。これからの時代は、これをやれば必ず成功するという答えがありません。今日まで成功していたことが、明日はダメになることが普通の時代です。ですから、色々試して、いくつかの上手くいったことに注力していくことが重要です。そして、試してみてダメだったことはすぐ止めることが求められます。

 ダメなことにいつまでも固執して、自分のリソースを無駄遣いしてしまうことは、他の新しいチャレンジをすることの妨げになってしまいます。ですから、ダメならやめて次にいくという迅速な判断とスタイルを身につけることが必要になります。

 以上が、「すぐやる人」が求められる理由と「すぐやる人」になるための3つのポイントです。

(第7回 2021/5/4)

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