私の人生が変わったともいえるあの時からもう10年ほど経ちました。
全回復。まあ、全回復ではないです。
私の左足は違和感がありますし、正座すると痛い。長時間、立っているとめちゃくちゃ疲れますし、同じ姿勢を取った後の左膝はすぐには曲がりません!!
雨の日や寒い日は、ギシギシと違和感があります!バックニーも頻回です!
筋力がないため、すぐに筋肉痛になります。左膝のサポーターがないと、歩くのは怖いです、ちょっとフワフワします。
あの筋力があった高校生のころのように全回復ではありませんが、それもこれも良い経験。
前十字靭帯を切ったあの日。
私が高校2年生の秋ごろ。
バドミントンの試合中に起きた、左前十字靭帯を切った事件。
痛みとかよりも、もの凄い音がしたわけで。ゴリゴリっと、体の中で響くような。
なにが起こったのかよく分からなかったけれど、立ち上がってもう一度踏ん張った時には、もう力が入らず。完全に足をついて歩けなくなってました。
こんな大けがをしたことがなくびっくりの方が大きくて、手術が必要だとかリハビリにそんなに時間がかかるなんて思ってなかった。
手術をしてから約半年間のリハビリ
高校2年生の冬休み、手術のために約2週間の入院生活。
やることがなくて暇だと思っていたけれど、リハビリやら診察やらで何かと忙しかった思い出がある。
リハビリは最初の内は関節を動かして、平行棒について体重計に足をのせて荷重をかけ始めて。と、段階を踏んで片足を完全に着けるまでに1か月くらいかかった記憶がある。
一度だけ、身の危険を感じた瞬間がありまして。あれはまだ両脇に松葉杖を抱えていたころだったと思うのですが、階段昇降の練習をしていたとき。松葉杖って、意外と操作が難しんですよね。あれね、一歩間違えると大事故。患側の足から着くのか、松葉杖が先か。結構、難しいんですよね。
私、階段で松葉杖を着く順番を間違えてしまって、3段くらい落ちそうになったこと、あれは身の危険を感じた。(笑)
PTの先生が支えてくれたからよかったですが、あれは怖かったですね。きっとインシデントを書かせたと思います、先生、すみませんでした。
リハビリをし始めてから、「うわあ、こんなにやばい怪我をしてしまったんだ」と気づいた。
正直、焦りを感じた記憶はないけれども、「本当にこれは歩けるようになるのか?」という疑問は抱いていた気がします。
このリハビリで理学療法士さんに出会い、まさか私が言語聴覚士になるなんて誰が予想していたか。
あの出来事があったから、私は言語聴覚士へ
この怪我を経験しなければ、私は言語聴覚士の道には進んでいなかったはず。
そして、こんなにも充実したワクワクを探すこともなかったはず。
怪我をしてしまったことは不幸ではあった、けれどそのなかで見つけた自分の将来。
不幸のなかにも、得られる発見がある。