前衛工房ジョブの使用に価値があるのかについて
WGCでハフよりも強襲揚陸等の工房ジョブが使われた理由について
https://note.com/8taro_sino/n/n37f54b3b85e8
というnoteを拝見したところ、前衛が工房ジョブを使用する価値があるのか、という話題がありました。
その文章内では、「後衛武器種や前衛構成、ミンソサ枚数次第では有効です」という言葉でボカされていたので、私個人の思考ではありますが、どのような場合、どのようなギルドにとって、使う価値があるのか検討してみようと思います。
※前提として、通常コロシンコロといった「勝ちが最優先されるコロシアム」での判断となります。
1.前衛工房ジョブのメリットデメリット
まずはこれをおさらいしておく必要がありますね。
メリット
・前衛の防御ステ減衰を相殺できる
・相手後衛に防御デバフの量を増やさせることができる
デメリット
・前衛の攻撃力がハフメア使用時と比較して減衰する
・前衛がハフメアをしようしていれば味方後衛が攻撃バフ用に割いていた楽器を、防御バフ楽器(純防or縦系)に変える必要がある
簡単に言えば「落としにくくなるかわりに落とされにくくもなる」って話ですね。
2.前衛工房ジョブを使用する価値がある状況
私は、前衛の工房ジョブは「上手くハマった場合」に非常に強い選択肢だと思っています。
では上手くハマった場合とは具体的にどんな場合でしょうか。私が思う理由としては以下の3つがあります。
①味方がバフデバフにおいて優勢が取れる場合
②前衛が防御ステータスもしっかり上げている場合
③物魔変更を多用する場合
それでは上記3点について、その理由を説明していきます。
①味方がバフデバフにおいて優勢が取れる場合
バフは10以上になると減衰するように設定されています。つまりバフデバフが相手よりも高い出力だとロスが生じるようになっています。
それならそのロス分を防御バフに割いてもいいんじゃないのか?という考え方ですね。
ただし、味方が工房ジョブで相手がハフメアを使用してきた場合、相手よりも前衛の攻撃力が劣ってしまうような状況になるので、それはリスクにもなりえます(相手を格下と侮って強襲を使ったものの撃墜しきれなかったという経験がある方は多いのではないでしょうか)。
結局のところ、基本的には相手よりもステータスが相対的に高い場合に有効だと言えます。
ただし例外的なケースとして、格上相手でもその相手が防御デバフをあまり入れない後衛体制の場合、味方の防御バフが削りきれず有効になる、ということもなくはないです。
②前衛が防御ステータスもしっかり上げている場合
個人的にはココが一番重要だと考えています。
大体の目安として、前衛のステータスは攻撃力と防御力の比が1.1〜1.5:1というところだと思います。
私の知る限りでは、非公式ランキングに載るような方々は1.1、そこから劣れば劣るほどに攻撃力と防御力の比は開くような方が多い印象です。あまり尖らせた育成方針をしていないのであれば、1.3前後に落ち着く方が多いのではないでしょうか。
当然ですが前衛工房ジョブを使用する以上、後衛は防御バフを優先するような体制にするので、前衛のステータス比がどの程度かというのは非常に重要な目安になってきます。
これもまた当然ですが、ステータスは相手との相対評価にはなります。
③物魔変更を使用する場合
物魔変更を使用する場合、前後衛のバフにロスが生じるので、変更時に非常に大きな隙が生まれます(物魔変更をしようとしたが途中で相手に何度も落とされ、上手く成功しなかったという経験をした方も多いんじゃないかと思います)。
その隙を前衛の工房ジョブ使用によって防御を固めることで埋め、変更をスムーズにする、ということも現実的な考え方なのではないか、というように思います。
3.前衛は工房ジョブを使うべきなのか?
さて前提となる情報をまとめたところで、実際に使うかどうかについて私見を述べたいと思います。
私の意見としては、
『「シンコロUL出場ないし優勝を狙うようなギルド」では使う価値のあるコロシアムは多いが、その基準点から落ちるにつれ、使う価値があるコロシアムの頻度が下がっていく。』
はいこれです。要するに、ステータスが高いギルドは2章で述べた①②を満たせる可能性が高いからたくさん使うチャンスがあるし、そうでないならあんまり効果が見込めないかもね、という話になります。
私個人の経験として、シンコロUL出場を狙うようなギルド様に在籍していた際(2020年11月〜3月)、実際に多用しており、かなり効果的だった印象があります。
その際の前衛ステータスの比率は攻撃力1.1:防御力1程度の人が2人、1.2〜1.3:1の人が3名程度だったと記憶しています。
そのギルドが前衛工房ジョブを上手く使っていた理由は、ステータスも当然そうですが、戦略班の熱量が1つあると私は思っています。
シンコロUL予選であるグラコロに照準を合わせ、通常コロから対戦相手のデータを収集していました(相手後衛8人の武器20本を洗っていたことも何度もありました)。
その上で効果的であると思われる相手に対して使用、もしくは効果的になるような盤面形成をしようと努力していたのが、有効であった理由でないかと私は考えています。
加えて、バランサーの方がいたのも大きかったです。戦略が相手との兼ね合いである以上、ヒーラーの人数も流動的であるわけです(2、2.5、3)。
Worldのコロシアムを観戦した限りでは、前衛工房ジョブ使用時、ヒーラーは2人が多かったように感じますが、対戦相手次第では3人の方が強いケースもあります。
前衛工房ジョブを使用するのであれば、その辺の細かい調整をしっかりした上で、有効であるかを検討する必要があると私は考えています。
ただし当然ではありますが、当時、工房ジョブ使用しても、有効な盤面を作ること自体に失敗したこともありましたし、有効な盤面を作っても押し切られたこともありました。
全部が全部成功していたわけではありません。
これもまた私見にはなってしまいますが、ギルメンがその高いステータスを維持し続けるのも大変だったと思います。前衛工房の使用はステータス依存量がハフメア使用時よりも増加するので、ステータスが非常に重要な要素でした。私はミンソサでしたが、時には武器種よりもステータスを優先したガチャ選択をしたこともありました。
現実問題として、現在のシノアリスにそこまで課金して環境読みを頑張っているギルド様でないと、前衛の工房ジョブ使用は難易度が高いのではないかな、と私は考えています。
3章冒頭の私見はそういった目線で考えた結果です。
私個人としては、そのレベルで頑張っている層以外は、コロシアムは群雄運ゲーでもいいんじゃないかなとすら思っています(笑)
4.最後に
いかがだったでしょうか。前衛工房ジョブの使用に価値があるのかについて私見をまとめてみました。
使う敷居が高いような内容を書きましたが、実際2章に書いたような場合(私がパッと思いつかなかっただけでまだあるかもしれませんが)、有効になるので試してみてもいいと思います。
格下相手であれば深く考えなくても刺さることも多いと思いますし。
最後にこの文章を書くことになったきっかけを下さった方々に感謝を。
2022年1月11日 未来
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