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理解力と非認知能力、その根幹

塾生のお母さんから、嬉しい連絡が教室の公式LINEアカウントに入りました。地方の音楽コンクールですが、本戦で優秀賞というモノです! 我がことのように嬉しい!

本人が中学受験を希望しているものの、色々なことに好奇心が強くなる小学生時代です。バイオリンも小学生になってから始めたようなので丸3年くらいなのかな。去年の夏には、バイオリンを持って東京の教室にご家族で来てくれた際には、見事なバイオリン演奏を披露してくれたZoom授業の生徒です。

私の塾は「国語」がメインで、文章読解、作文・小論文、適性検査対策など段階的に学んでいただいています。
開塾するときに「国語」を軸にしないと、こどもの未来はないな…。
そう確信して4年。塾生の成長は私の喜びであると共に、私の確信にもなっています。

理解力とは

体で覚えるモノは、スポーツに限らず音楽、芸術、そして勉強にも存在します。鉛筆の持ち方は人それぞれではなく、正しい持ち方というモノがあります。これは、箸を持つように鉛筆を持つ方が、文字を両目で追うことができると共に、背筋を伸ばした姿勢を保つ上でも大切な「体の使い方」です。
やってみせて、やらせてみて、褒めてあげても身につくこどもと、なかなか身につかない子どもがいます。
なぜでしょう?
それは、言葉での理解の違いがあるからです。
字を書くための道具である鉛筆ですが、目的が「字を書く」こととだけ理解している段階のこどもは
「書ければ、持ち方は関係ない」と理解してしまっています。
すぐに正しい持ち方を身につけるこどもは「字を書く意味」を理解しています。
「紙に字を書くことは、頭の中を外に出すこと」と教えています。頭の中で「思う」ことを書き出さずにいると、それは「悩み」と脳が判断し、せっかくのアイデアも泡のように消えてしまいます。
「書くことが『考える』こと」だから、早く、丁寧に、正確に書く技術を身につけた方が「得」なのだよと、すべての塾生に伝えます。何度も何度もです。
言葉での理解に個人差が出る以上、同じ指導であってもその子に合わせて言葉を変えて行います。
なぜなら、理解力とは言葉で理解することだからです。
伝えられた情報を「自分なりに理解する」のではなく、伝えられた情報を正しく理解して自分自身の力にすることが「理解する力」理解力です。
そのためには、語彙力と言語力(言語処理能力と言語化能力)が不可欠なのです。

非認知能力とは

ノーベル経済学賞を受賞したジェームス・J・ヘックマンによって「非認知能力」という言葉が世の中に広がりました。
コミュニケーション能力や自制心、ヤル気や根気などの社会性に大きく関係する能力といった説明がされています。
この非認知能力はどのようにして育まれるのでしょう?
親の愛情も大切な要素でしょう。
こどもの好奇心を開放させることも大切なのでしょう。
でも、本当に大切な働きかけは「こどもを尊重すること」だと私は考えます。こどもといえども、立派な一人格者です。
幼児期は直観的思考力がとても強いのですが、こどもの脳の成長はとてつもなく早く、6才までに90%以上の脳ができあがってしまいます。
4才、5才になれば言葉での会話はできます。このタイミングでじわりじわりと具体的思考と論理的思考に触れさせ、使わせることが非認知能力を格段に伸ばし育てます。
自分の気持ちを言葉に出来る。聞く、読むから得た情報を筋道を追って理解する。物事の善悪、相違、気持ちなどなど、言葉として理解するための語彙と言語力(言語処理能力と言語化能力)を無理なく楽しく遊びながら身につけさせてあげる。
すると、これまでわからなかった身の回りの出来事や世の中のことが少しずつ「わかって」くるので、こどもの中に大きな変化が生まれてきます。
もっとつながりたい
もっとできるようになりたい
もっと自分からやりたい
そうです。心の3大欲求が満たされて行くことで、目の前に広がる社会に積極的に関わることを求めるようになります。
こどもの多くは、与えられることに慣れ、安心できる環境を好みます。いつかは自立するのがこどもですが、その自立にも段階があります。
自己成長の自立。
これが、非認知能力の正体だと私は考えます。
そして、この自己成長の自立も、非認知能力も、言語力を手に入れなければとても小さな世界にとどまるモノになってしまします。

語彙と言語力(言語処理能力と言語化)

ここからすべての学びがはじまります。
スポーツでも、音楽でも、芸術でも、指導者は実演をして見せながら、必ず言葉を添えて指導します。
上達の早い子、遅い子、個人差は何にでもあります。
でも、上達の早い子の共通点は言語力がある子です。
論理的思考力を幼児期に身につけているこどもは、自分の好奇心を親に正しく伝えられるので、親も安心して応援できます。
こども自身が、なりたい自分の環境をつくれるわけです。
豊富な語彙力と言語力(言語処理能力と言語化)を幼児期に身につけているこどもは、伝えられた情報を正しく理解して自分の力にするとともに、言語化されたイメージの再現性の高さから、スポーツでも、音楽でも、芸術でも上達が早いのです。

家で出来るトレーニング

塾生の親にも伝えていることで、家で出来るトレーニングがあります。
その一つが「問いかけ」です。
お子さまが絵本を読んでいたら
「どんな内容なの?」と、問いかけることで本の内容を思い出させ、こども自身に説明させることができます。
これは「レトリーバル学習法」と「論理思考力」の実践的な演習になります。記憶力向上と論理力向上のために、是非やってみてください。
絵本を読むだけでなく、何か聞かれたときに理由を必ず「問いかける」、また学校であったことを「問いかける」などでも効果があります。
回数を重ねるごとに、こども自身の視野も広がります。無意識にネタを拾ってくるようになるからです。
詳しく知りたい方は、ご連絡いただければお答えします。( ̄◇ ̄)ゞ

最後に
8.17(土) 13:30~ 体験レッスン(児童)を会場をお借りして開催いたします。
例によって、東大和リビングテラスの集会室です。💦
詳細は教室HPに記載しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございます。

みらい塾代表 なまびラボの 杉本和功



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