見出し画像

母親失格

2023/7/20

思えばここ1〜2ヶ月くらい、娘のイヤイヤがこじらせたようにひどくなり、毎晩1時間以上寝つかず、その分朝も起きられなくなり、保育園に行くまでの準備時間が足りなくなって出発もどんどん遅れ、それだけじゃなくご飯もグズグズいつまでも遊んで食べない、お風呂も遊びをやめず行かない、お風呂に行っても遊び続けてやめずあがらない、すべてにおいてマイペースな娘に私はイライラしどおし、毎日怒って、怒鳴って、自己嫌悪で泣いて、を繰り返していた。

寝る時間を早めても遅くしても、昼寝を短くしても寝つきは変わらず、「幼児が鉄分不足だと集中力が悪くなったり、寝つきが悪くなったりする」と聞いてサプリメントを買ったほどだ。

毎日疲れてしんどくて、ため息ばかりついていた。

娘といて笑う時間よりも、怒ってる時間ばかりだという自覚はあった。

正直、娘と一緒にいるのが苦痛だった。

やっと寝たその寝顔を見て「寝ていれば天使なのに」と何度思ったことだろう。

些細なことで娘が爆発し、朝から号泣して、その流れで保育園に行くのもグズり、たっぷり1時間ほど遅れて行った日のこと。

行きの車ではもうごきげんに歌など歌っていたのでなんとも思っていなかったが、帰宅後連絡帳にはいかにその日の娘のグズグズがひどかったかが書かれ「今日なにかありましたか?最近おうちでどんな感じですか?」と綴られていた。

私にとっては、書かれている娘の様子は普段家で見ている様子となにも変わらなかったので、逆に「保育園ではいつもそんないい子なのか」と思ったぐらいだ。

だから普段の娘の家での様子と、毎日寝つきが悪いので昼寝を短くできないか?という旨を連絡帳に書いた。

すると、昼寝は可能なかぎり早めに起こしてくれるとのことだったが、それ以降も娘の寝つきがよくなることはなかった。

そして今日。

再び連絡帳に、いかに娘がグズグズだったか、そして「お母さんお仕事忙しいですか?」「土曜日預けるようになってからイヤイヤがひどいようです」と書かれていた。

責められているような気持ちになって、胸がぎゅっと痛んだ。

そう。
土曜日の午前中だけ試しに預けはじめていたのが、ここ1〜2ヶ月の話だ。

むろん、ライター仕事でこれまでの比じゃないぐらい忙しくなったことが理由だが、「娘から逃げたい」という気持ちがなかったといえば嘘になる。

私は娘と向き合うことから逃げている。

エンドレスイヤイヤに付き合うことから逃げている。

「ママ○○して〜」「ママ抱っこ〜」「ママ〜ママ〜ママ〜」
そうやって毎日毎日幼い声に呼ばれることにも、耳をふさいでいる。

母親失格。

私は、ききわけのいい子しか愛せないのか?

私は、娘を思い通りにしたいだけなのか?

イライラして怒鳴ったところで、泣いたところで、2歳の娘に意味がわかるわけもない、なにひとつ響いていないのはわかっているけど、ほかにどうしようもない。

なんの解決策も見いだせないけど、土曜日に預けるのは、もうやめる。
背中を向け続けていた娘との時間に、もう一度向き合ってみる。

母親としてできることは、それしかない。
どんなにだめな母親でも、娘の母親をやめることは、できない。

じゃなきゃ、怒っている私にすがりついてくる娘が、あまりにかわいそうじゃないか。

娘の不安定を呼んでいるのは、ほかでもない私自身なのかもしれない。

もっと優しくできたら、もっと怒らないでいられたら、もっと冷静に対処できたら、もっといい母親だったら、娘もいい子になるのかな?

世の母親たちは、どうやって自分を保って、どうやって子どもに優しくするんだろう?


毎朝、「今日こそは怒らずに娘の前で笑うぞ」って思っては玉砕する。


こんなママで、ごめんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?