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B子

家に戻り
私はB子に電話した

「今日どこ行ってた?」
と聞くと

無言

「私知ってるんだけど…」
と言うと
信じられない返事が返ってきた

B子の言い分は
彼が私に内緒でB子を誘ったというものだった

そして
付き合ってほしいと告白もされたと

もう訳がわからない

そしてB子は
私に悪いから断ったと…

はぁ?
この頃はまだB子の本当の性格を知らなかった
B子を信じて彼を責め立てた
私に責め立てられた彼は
うつ向きながらうなだれてた
「本当に向こうから勉強教えてほしいって言われたのに…」
確かに、私達の出会いも夏休みに私の勉強を教えてくれたのがきっかけだった
だから
教えてほしい
という生徒には教師として応えていたのだと思う

I先生にも中間に入ってもらい
どうにか彼と仲直りした

仲直りして
初めて彼のアパートに行った時

怒って目を合わせない私に
初めて
「愛恵、こっち向いて」
と名前で呼んでくれた

そしていつものようにぎゅっと抱き締めてくれた
それで仲直り

でも私の心の中はずっとずっと不安でいっぱいだった
事ある度に彼を信用できなくなっていた

こんなことで…
まだ若かった私は
彼を信じることが出来なかった…

それまでの彼の私への気持ちを無視して
疑う事ばかりだった

そんな付き合いが7年ほど続くことになる



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