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「超逆年の差カップルのリセットライフ」リアルストーリー~回想26~💜ケンの決断


~2023年9月~ (回想25からの続き)

9月も終わりに差しかかった頃

いよいよ・・・5ケ月間の修羅場?に終止符を打つことになりました。

どんな形の結果にせよ

お互いの為に人生を前進させなければいけないと思えるところまできてました。


2023年9月 (回想25からの続き)

~ ケンの決断~


ケンが沖縄に戻ってきてから
ちょうど1か月が過ぎた

もうお互い向き合うところまで向き合い
これ以上の堂々めぐりは
二人にとって時間の無駄・・


後は、ケンに決めてもらうしかないと思った


そんな夜
今度はケンが口火を切ってきた

「ミライは俺が、親に話をしたらこれからの人生を一緒にやり直してくれるのか?」


私は、どう転がろうが
前に進まなくてはいけないと思い覚悟を決めて伝えた


「ここまで私も修羅場を乗り越えてケンに向き合ってきたの
だから、やはりケンにも誠意をみせてほしい」

ケンは悩みぬいた様子で言った

「わかった、親にミライと同棲していて

これからもずっと沖縄で一緒に暮らしていくことを
まずはメールしてもいいかな?」

「メ?メール?」

私は少し躊躇したが・・
ケンを信じて

「本当に私との人生の選択に
後悔しなければ伝える方法は
ケンが決めてくれればいいよ」

ケンの硬直していた表情が少しだけ和らいだ

「ありがとう、メールするよ」

私は自分がケンを無理やり
仕向けているのではないかと感じ素直に喜べなかった

「ケン、本当にそれでいいの?」

「ここまで向き合ってくれた
ミライの信頼を取り戻したいんだよ」


それから数日後
ケンの誕生日に親からメールが来た

「お誕生日おめでとう、沖縄生活が大変だったら
いつでも北海道に戻っておいで」


ケンは、そのメッセージにくぎ付けになり

10分ぐらい放心状態になっていた

そして…
恐る恐るメールを書いていた

「ありがとう、元気だよ
今、だいぶ年上の彼女と一緒に生活している
これからも沖縄に定住するから」

このコメントを書いたものの
送信できずに固まっていた

はたして
ケンはこの壁を越えてまで・・・

私と一緒に人生を送る価値はあるのか・・・

きっと迷っているのだと察したが私は素知らぬふりをして席をたった



それから10分後・・・

音もたてずに
ケンがキッチンに来て

私を後ろから、やさしく抱きしめながら
うわずったような声で言った

「メール送ったよ」

「本当に?だいじょうぶだった?それで?」

「・・・”おやすみ” の一言しか返信がなかった」

「えっ?それだけ?」

「??????」

”どういうこと?”
お互いは顔を見合わせ
しばらくの間、沈黙が続き

私達はきつねにでも
つままれたような気分になってしまった…

もしかして取り越し苦労?

確かに20代も半ばすぎの
息子に彼女がいても驚くことでもない?
二人でそう悟った。

そしてケンは緊張感から
少しだけ解放されたような
表情に変わっていった

「ミライ、まずは一歩進んだぞ、これからも時間はかかるかもしれないけれども

ミライが、惨めな気持ちにならないように生活していこうと思っているから」

「ケン・・・本当にこれでいいの?後悔はない?」

「ないよ。地元に戻り、本当に色々な事を考えた末

やっぱり、これからもミライを支えたいと思い戻ってきたんだよ。その気持ち察してほしい」

その重みのある言葉に
私は思わず胸が締め付けられ
目頭が熱くなってしまった

そして2021年に北海道でケンと出逢い 

2022年に沖縄で同棲を始め

2023年9月、今に至るまでの2年半の生活を思い起こしていた。

思い出すことは
引っ越しを手伝ってもらったりドライブに行ったりと
幸せで楽しいことばかりだった

やはり・・・
年齢差を理由に別れを選択したくない

同年代同士の恋愛や結婚でも
色々な苦境やトラブルはある

でもその中でも
ここまでお互いが向き合い
自分自身の喜怒哀楽を
さらけ出せる人と巡り合うのはなかなか無いと感じた

だからやはり・・

私の最後の愛する人は

ケンであってほしいと痛感し
そうしたいと思ってくれるケンに感謝した

「ケン・・・
ここまでしてくれてありがとう・・・

私達は後、何年
一緒に人生を過ごせるかわからないけれども

1日1日を大切にして
ケンの笑顔を見て過ごしていきたい」

「ミライ、俺もだよ」

ケンは涙をこらえながら
大きな温かい手で
私を強く抱きしめてくれた






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