「超逆歳の差カップルのリセットライフ」ストーリーマガジン1~究極の選択~
~究極の選択~
私が自宅に戻ると
ケンは寝ていなかったようで
青白い顔をしていた。
ケンの顔を見たら…
また涙が止まらなくなってしまった
「なんで?私では満足できなかったの?歳だから?」
私が泣き崩れると同時に彼も泣き崩れた・・
「ごめん・・・ごめん・・・違うよ・・別れたくない」
私は心を鬼にして刻々と伝えた
「やっぱり年の差は無理があるんだよ。
私にはケンのストレスを埋めきれないんだよ。
これ以上、お互いの傷を深めないためにも、けじめをつけて北海道に帰って」
私と向き合おうとする
ケンに冷淡な態度でかわした。
「ミライ、どうしても一緒にいたいよ。俺じゃダメかな?」
「・・・・・・」
私はケンを失いたくない気持ちと
憔悴しきっているメンタルに鞭を打つように
最後の気力を奮い立たせて言った・・
「ケン、私はもう50歳半ばだよ。
もう人生最後のパートナーと過ごしたいの。
私が死ぬときに抱きしめ続けてくれて、
”よく頑張ったね”って言ってくれる人を愛したい。
だから、私とやり直すのなら結婚しかないから・・・」
ケンにはありえない、
とどめの言葉を投げかけた。
もちろんケンからの返答はなかった。
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