じいちゃんちには

じいちゃんちには
棚の上にカンカンがあって
その中にオロナインとか絆創膏とか
色々入ってたような気がする

たまに元気?と電話で聞くと
ひっくひっくしてるよって元気そうに
答えてくれてた

最後は
ただニコッと笑うだけだった

ひ孫抱かせたかった

母親と母親の姉が仲が悪くて
じいちゃんちから足が遠のいた
言い訳でしかない

会いたかった
死に目にも会えなかった

好きだったじいちゃんちにも
もう入れないだろう

思い出すのはあのカンカン

寒くないようにとかけてくれた布団

じいちゃんに逢いたい

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