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アトピーや喘息でも人生をバラ色にできるお話 その13

 

こんばんは

皆さん、お元気でいらっしゃいますか?

私はお陰様で今とても元気です

いつも長文を読んでくださってありがとうございます

アトピーと喘息でも人生をバラ色にできるお話 その13

「潰しが効く」なんて理由で入った法学部だったが、法律はけっこう私の性分に合っていたようだ

まず民法の最初の授業で「法律は大人でなければ理解できないし、法律を勉強していくと大人にならざるを得ない」と教授がおっしゃった

私は何しろ東京から出た事がなく(泊まりの旅行など喘息発作が怖くてあまりしなかった)、運動といえばアトピーに良くないからとなるべく汗をかかない生活。

その上喘息が出るといけないので、大騒ぎしたり興奮する様なこともダメだったので、いつもうちでジッとしている生活だった。

そういう訳で友達も少なく、経験も少なくで、「大人」からは程遠い、世間知らずの思い込みの激しい人間だった

そんな私だから、法律を学べば大人になれるんだーとちょっと嬉しかった(単純^^;)

思い出す限りの、「えー!法律ってそんななの?」体験を綴ってみる
(大学時代はこう見えて真面目に勉強しました。内容は40年程前なので、今は違ってるところもあると思います)

⚫︎有名な法律の基本理念ですが
「権利の上に眠るものは保護しない」


例えば自分の土地を隣人に長年使わせていたとして(借地契約はしていない)ついにその隣人が建物を建てたり、色々やり始めても何も言わずなあなあにしていて、後になって今までの借地分の賃料相当を支払って欲しい、あるいは出ていってくれなんて権利の主張は認めない、というもの(隣人はすっかり自分の土地と思っていたのが前提)

近しい関係だとついついなぁなぁで済ませてしまいがちだが、お互いの平和の為にもしっかり契約書を交わすなどして法的関係をキチンとしておくべき、というオトナな考え方

これは地方だとけっこうありがち

⚫︎法律で言う「善意」の意味

法律では「善意の第三者」とか出てくるが、これは第三者の田中さんは良い人だなぁ、って意味ではありません!(そんなこと思う人はいないか ^^;)

例えば、盗品とは知らずに購入した人の事を「善意の第三者」と言って、「知り得なかった」ことを「善意」というので、性格は関係ない。

「善意」であれば保護されるということ

でも今はネット社会だからいくらでも調べようと思えば調べられるので、コレって本当に大丈夫?くらいの注意義務は必要で、あんまりノー天気な「善意」は保護されなかったりする。
それどころか過失を問われる事もあるので注意が必要。


その辺もオトナが求められる

⚫︎「比較衡量」(ひかくこうりょう)

この考え方はとっても役立つ

どんな場合も【完璧】はない

対立しているAさんとBさんの、どちらの主張がより全体の利益になるか?という考え方
あるいはどちらの主張がより損害が少ないか?ということでもある

例えば、盲人用の点字ブロックがあるとつまづく人がいたり、カートを押すのに苦労するから撤去して欲しいという主張があったとして、つまづいたりカートを押しにくいという主張より、盲人が点字ブロックなしに道路に出て轢かれてしまう方が被害が大きいので、両者を比較衡量すると点字ブロック撤去の主張はあたらないという事になる。

これは極端な例だが、要は法律には可哀想とか、道徳的にどうという事に振り回されず、淡々と「比較衡量」して問題の解決策を図るという姿勢をとる訳で、当時はオトナだなぁと感動した

感情が入りすぎることで逆に問題を複雑にして、本当に目指す解決策から遠ざかることがあったりする。

そういう時に「比較衡量」の考え方があると効率よく解決策に繋がる気がする

⚫︎「業務上」の意味

例えば、自転車で配達している郵便配達員が人をはねて怪我をさせた場合と、車で家族で旅行に行く時に事故を起こし、怪我をさせてしまった場合とどちらがより罪が重くなる「業務上過失致傷」になるか?

これは郵便配達員の方が「業務上過失致傷」になると思いがちだが、「車」に乗った時点で、目的が仕事だろうがプライベートだろうが全て「業務上」が付く

理由は、車は一瞬の気の緩みで重大な事故になりかねないので、十分な注意義務が要求されるため。

なので電話やメール、よそ見しながら運転、なんてぜったいダメ

「業務上」というのが付くとただの「過失致傷」より罪は重くなる。


⚫︎詐欺罪は立証しにくい

「詐欺」を立証する要件というのがあって、それは騙した方に人を騙そうと言う意識の下に金品を提供させ、また騙された方に被害が出ていると証明しないと詐欺罪に問われない

例えば、私が幸運を呼ぶ壺だといって50万円でAさんに壺を売りつけたとする

私が詐欺罪に問われるには、私が最初からAさんを騙す気マンマンだったと検察側は証明しなければならないが、私はそんなヘマはしない。
「この壺でAさんが幸せになってくれると信じていました」を押し通せばよい

何日か前にその壺を1,000円で購入していたなんていう領収書でも出てくれば別だが、そんなヘマをする詐欺師はいない

誰かに、Aさんに1,000円の壺を50万円で売って一儲けするんだ、なんてついウッカリ言ったりしない

しかもAさんの方も、騙されて50万円払わされたと被害を認識していることが必要。
50万円で幸運になる壺が買えてラッキー(^^)vとか思っていたら、立証は難しい

という訳で、なかなか詐欺罪は立証しにくいので被害がなくならない

万が一私が本当にAさんのためを思ってその壺を50万円で購入して、それをそのままの値段でAさんに譲っていたとしたらこれは詐欺とは言えないからだ。

そうは言っても大規模にやればいつかどこかでほころびは出てくるが、それまでは被害者が出続けることになる

なので、オトナになって、冷静になって、的確な判断をするようにしましょう

【欲のない人は騙せない】
と言った詐欺師がいるそうです

⚫︎刑法230条 名誉毀損

名誉毀損は刑法なので、実刑の判決が出ると刑務所に入らねばならない
最近もネットで誹謗中傷した事で裁判になる事があったが、名誉毀損なら刑法の罪にあたるので前科がつくし、刑務所にも入らねばならないし、民事の損害賠償請求もされるのでトリプルパンチである

匿名だからと言って安易なネット書込みをすると相手の人生も自分の人生も破壊してしまう可能性も十分ある。

ちなみになんで名誉毀損が刑法230条だと覚えていたかと言うと、私の学生番号が230番だったから^^;

⚫︎法律の規定がないということ

当然だが、法律とは、対立が予想されたり、実際に紛争が起きているところに存在する

要はおかしなことになっても当事者が納得していれば法律は考慮されない

但し困るのは、新しいシステムや新しい概念が出た時に法律が後手に回るという事

法律ができる前の法整備されていないうちは文字通り「無法地帯」で、誰も保護されない
悪が野放しになると同時に、正が正と認定されない。

そういうところでは、私たち一人一人が十分な知識を得て、冷静に、怪しい物を怪しいと判断でき、また正しい物に対していたずらに過敏になることのない「オトナ」な意識が必要だと痛感した。

⚫︎民事と刑事
案外と民法と刑法がぐちゃぐちゃだったりするので(私だけ?)

民事とは、正VS正 
土地の境界線問題とか、離婚訴訟とか、紛争を解決するためのもの

刑事とは 正VS悪
犯罪を犯したかどうかなのでどちらかが悪という事になる
しかも、民事の損害賠償請求もある

ということで、法律のあれこれは知っていると面白いし、法律が万全ではない事も分かるので、最終的には自分を守るのは自分だと思える。

自分がどう考え行動するか?

結局のところそこに行き着くのかもしれない

その全ての法律の基本理念として、「憲法」がある

「憲法」は理念なので、これを簡単にいじる事ができないようになっている

全ての法律は【憲法】に抵触してはいけない

それくらい重要なもの

憲法には色々な考え方があるが、私は日本にしかない「平和憲法」をこのままずっと大切にしたい

それは、私を囲碁部に入れようとした祖父の影響もあると思う
憲法を教えて下さったI教授の影響もあるかな?

職業軍人だった祖父が戦後一転して反戦思想になった

戦争は良いことは何もない
戦争は欲だけで起きる
争いからは何も生まれん

ロシアのウクライナ侵攻が始まった

どの国も利権が絡んでいるから一筋縄ではいかない

こういう時は何をすれば良いんだろう?
平和を祈れば良いのかな?

政治学の教授は政治の定義を教えて下さった

「政治とは、最適共存である」

各国が政治の手腕を発揮して、戦争以外の解決方法を取ってほしい

戦争をする事の利益と、戦争なしに最適共存できる利益と比較衡量して欲しい

ここまで読んでくださってありがとうございました。

世界が平和のベールに包まれますように

どんな日も朝日は登る

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