他のメタバースプラットフォームから見た、cluster Vol.2
Vol.1に収まりませんでした。
こんにちは、みらくるです。clusterのアドベントカレンダーという企画で、「他のメタバースプラットフォームから見た、cluster」というタイトルで、記事を投稿しましたが、まだまだ伝えたいことがあるので、Vol.2を、勝手に執筆します。Vol.1が好評だったから書くというわけではないので、ご了承ください。
それと、書いてて思ったのですが、「他のメタバースプラットフォームから見た、cluster」が正しいのか、「clusterから見た、他のメタバースプラットフォーム」が正しいのか、よくわからなくなりました。
まぁ、僕の記事を読んで、いろんなメタバースプラットフォームの魅力が伝われば、それでいいです。それと、Vol.1をまだ読んでいない方は、こちらをどうぞ。
これから先に書いてあることは、主語がでかかったり、お気持ちマシマシですが、ご了承ください。
初心者案内
私の中の初心者案内の定義
それぞれのプラットフォームの初心者案内に触れる前に、ここで扱う初心者案内について、定義していこう。
「初心者案内」とは文字通り、初心者、つまり初めてそのプラットフォームに入ったユーザーを案内すること。
これは、あくまで私の「初心者案内」の定義であり、ユーザーによって、それぞれの定義は違うし、違ってよい。正解はない。
初心者案内、その前に、メタバースの知名度について
一旦、話が脱線するが、それぞれのプラットフォームの初心者案内に触れる前に、メタバースの知名度について、触れていこうと思う。
メタバースのマスメディア露出が増える中で、「メタバース」の知名度自体は上がってきていると思うが、それぞれのプラットフォームまで知っているかと言うと、案外そこまでは浸透していないと考えている。スマホから始められるclusterですら、存在を知らない人は意外と多い。
そのような現状で、何かをきっかけにメタバースに触れる方は、我々、メタバース民にとって、とてもありがたいと個人的に思っている。
そのような背景があり、それぞれのメタバースプラットフォームでは、やり方は違えど、初心者をもてなしてくれる。主語がでかくて申し訳ないが、初心者案内は、メタバースの文化かもしれない。
それぞれのメタバースプラットフォームの初心者案内について
初心者案内は、そのプラットフォームで遊んでいる友人に直接、案内してもらうのが、一番安心かなと思っている。でも、必ずしも行きたいプラットフォームに自分の友人がいるとは限らない。だから、初心者案内は、必要だと思う。
それでは、それぞれのプラットフォームの初心者案内を、私の体験とともに、見ていこう。
clusterの初心者案内
まずは、clusterから。clusterはUIがとてもわかりやすく尚且つ、できることが限られている。そして、なんと言っても日本語だ。正直、初心者案内なくても、操作に関しては特に困ることはないと思っている。それくらい、clusterは、シンプルだ。
しかし、それでも初心者案内は、必要である。初心者案内は操作説明だけでなく、ユーザー同士の交流の場であるからだ。
clusterでは、定期的にcluster公式が、「#cluster初心者ガイドイベント」を開催している。cluster公式が初心者案内を行なっているのが、特徴である。
内容としては、まず、お互いの自己紹介から始まり、各種操作説明、みんなでゲーム、告知コーナーといった感じである。ちなみに、初心者向けのイベントであるが、初心者じゃなくても参加可能であるので、ぜひ、参加して、友達をたくさん作ってほしい。
また、公式ではなくても、lobbyでユーザーの善意により初心者案内が行われているパターンもたまにある。まぁ、公式がやっている以上、はっきり言ってしまうと、非公式って言えば、非公式だ。私自身、lobbyで初心者と思われるユーザーに自分なりに初心者案内をしたことがある。
でも、VRChatやNeos VRでは、公式が初心者案内をすることは基本的になく、ほとんどユーザーの善意により行われているパターンがほとんどだ。
ただ、初心者案内もいろいろな懸念の声があり、良くも悪くも、初心者は案内する側によって染まってしまうことも、忘れてはならない。
コミュニティの評判等、何も知らない初心者は、自分らの界隈に入れやすいし、案内人が絶対に善人だとは、断言できない。まぁ、だいたいのユーザーは、いい人であるが。
善意を利用して、悪いことを企んでいる人がいることも、忘れてはならない。自己防衛の観点から。そして、このことは、clusterに限った話ではない。これは、あくまで個人的な私の見解だ。
ちなみに、ユーザーがいるのはlobbyだが、それとは別に、操作説明等を解説した、「チュートリアルワールド」が存在する。しかも、「公式」と「非公式」が存在する。
どちらもチュートリアルワールドであるので、内容に大差ないが、個人的なことを言うと、非公式のチュートリアルワールドのほうが、ユーザー目線でわかりやすくまとまっているので、そちらをオススメする。
VRChatの初心者案内
次に、アクティブユーザーのもっとも多い、VRChat。VRChatは、海外の企業が運営しているメタバースプラットフォームであるので、初心者案内以前にまず、日本人ユーザーのいるところに行かないと、初心者にはまぁまぁ厳しい。アクティブなワールドに入っても、海外の言語が飛び交って、交流どころではないと感じている。そういった意味では、やはり、友達に案内してもらうのが、一番だ。
ただ、海外のユーザーと交流したいユーザーもいるし、海外のpublicワールドも、なんやかんや楽しい。実際、私自身、何も知らずにVRChatに入って、最初に交流したのは、海外のユーザーである。治安が悪いかどうかは、その人の受け取り方次第ではあるが、まぁ、楽しかった。カオスだったが。
必ずしも、海外ユーザー=悪と言う偏見だけは、持たないでほしい。
話を戻そう。日本人がいて、初心者向けのワールドはいくつかあり、人によってオススメは異なるが、私のオススメは、「jp tutorial World」だ。
このワールドは、VRChatのだいたいの操作がわかりやすく解説されていて、大変ありがたい。運がいい時は、親切なユーザーが善意で案内してくれる。ただ、jp tutorial worldにユーザーがいるからって、全員が初心者に案内するわけではないので、ご理解いただきたい。あくまで、初心者案内は、善意によって行われることを、忘れないでほしい。
私自身、深夜2時過ぎにやっと辿り着けて、こんな時間だから誰もいないだろうなと思いながら、入ってみると、何人かユーザーがいて、いろいろVRChatのことを、教えてもらって、本当に助かった。
ただ、初心者あるあるではあるが、初心者が日本人のいるワールドに行きたくて、ワールド検索で「japan」と入力した。すると、「japan」とつくワールドがいくつかヒットして、一見、日本っぽいワールドであるが、いざ、入ってみると、外国人しかいなかったと言う事例がよくある。なぜならそこは、「japan」は「japan」でも、「japan shrine」であるのだ。
このワールドは、日本が好きな海外のユーザーが作ったワールドであり、日本人がいるワールドではないので、ご理解いただきたい。ワールドに入っても、そこにいる海外のユーザーに、「ニホンジンイナイヨー」って言われるのが、オチだ。ただ、素敵なワールドには変わりないので、ぜひ、行っていただきたい。
もし、日本人ユーザーがいるワールドに行きたかったら、検索する際は「japan」ではなく、「jp」を推奨する。あくまで個人の意見だ。
まぁ、元も子もないことを言ってしまえば、何かを始める際は、ある程度自分で調べてから始めてほしい。VRChatは比較的情報も多く、「VRChat 始め方」という感じでインターネットで検索すれば、有益な情報がたくさんヒットするので、ご参考までに。
Neos VRの初心者案内
Neos VRでは、毎週火曜日の22時から、オレンジさん主催の、初心者案内デーが開催されている。
初心者案内デーの特徴のひとつが、アバターのセットアップまでやってくれるところだ。Neosでは、アバターのセットアップは自分で頑張るよりも、Neosユーザーに頼んだほうがいい。
ちなみにNeosでは、初めてログインすると、必ずメタバーストレーニングセンターというワールドに行かされるので、ある程度の操作説明は受けることができる。また、Neosでは、ワールドにどんなユーザーがいるのか確認することも可能であり、初心者と思われるユーザーがメタバーストレーニングセンターにいたら、親切なユーザーが案内してくれる可能性もある。よっぽど変な時間帯にログインしなければ。
体感的には、メタバーストレーニングセンターに入れば、誰かしら案内してくれると思うが、大前提として、ユーザーの善意によって行われていることや、24時間対応できるわけではないので、ご理解いただきたい。
virtual castの初心者案内
virtual castも、clusterと同様に日本の法人が運営しているので、UIは全て日本語である。よって、日本人である以上は、言語のハードルはないと言っていいだろう。
また、virtual castのホームページにも配信の仕方等、説明が詳しく載っているので、配信で困ることは、特にないと個人的に感じている。
virtual castには、スタジオとルームという、2つのVR空間が存在する。スタジオは、ライブ配信やプレゼンテーションに特化したVR空間であり、それに対し、ルームはコミニュケーションやクリエイティブに特化したVR空間である。
こう書いているが、私自身、どちらがどう違うのかの説明は、うまく説明はできないので、詳しく知りたい方は、ホームページで確認してほしい。ただ、どちらも素敵で楽しい空間である。
そして、スタジオとルームには、操作方法が遊んで学べる、チュートリアル的なスタジオ及びルームがあるので、操作方法で困ることはそんなにないかと思われる。
なお、マイルームは自分で編集することも可能であり、自分好みにカスタマイズできる。写真は、テンプレートのマイルームである。
virtual castでは、初心者をユーザーまたは運営が定期的に案内するようなイベントや、文化はない。virtual castは、clusterと比較すると、頻繁に新規のユーザーが入ってくるプラットフォームではないので、そのようなイベントはないと考えられる。ただ、勘違いして欲しくないのは、新規のユーザーが頻繁に入ってこないからと言って、初心者歓迎ではないわけではない。
確かに定期的に初心者を案内するイベント自体はないが、それとは似たような文化はある。
ここからは、私の体験談である。
私がニコニコ生放送で初めて、virtual cast配信(以下、Vキャス配信)をしたとき、誰も来ないし、コメントもないのかなと思いながら配信したら、Vキャスに詳しい人からいろんなことをコメントで教えてもらったり、凸してもらったり(配信主のスタジオに入る)、とても助かったことがあった。
このことを、Vキャスユーザーの方々に聞いたら、「Vキャスで配信する時に、"初配信"や、"テスト配信"とタイトルをつければ、誰かしら凸してもらえる」ということを知った。更に、設定方法がわからず、画面が真っ暗な配信、俗に言う「暗黒配信」の場合にも、誰かが凸してくれる可能性があるらしい。
ちなみに、Vキャスユーザーの中には、配信せずに他の人の配信に凸だけする、いわゆる「凸専」と呼ばれる人たちもけっこういる。
RecRoomの初心者案内
Rec Roomもvirtual castと同様に、定期的な初心者案内イベントはない。しかし、Rec Roomの場合は、初めてRec Roomのアカウントを作成してログインすると、「Orientation」というワールドから始まって、いろいろ遊びながら操作方法などを学べる。
例えるならば、ゲームでいうチュートリアル的なワールドである。
音声案内は英語であるが、字幕は日本語であるので、安心してほしい。ちなみに、Rec Roomが日本語対応したのは、最近のことであり、全部が日本語対応しているわけではないので、そこはご理解いただきたい。
また、Rec Roomには「チャレンジ」というものが存在する。「チャレンジ」とは、指定のゲームで遊んだり、フレンドにcheer(イイネのようなもの)を贈ったりするなど、指定されたものを達成すると、スキン等がもらえるシステムだ。例えるならば、アプリゲームでいう、「デイリーミッション」のようなものだ。
お気づきの方もいらっしゃると思うが、先ほどからRec Roomをゲームに例えて説明しているが、Rec Roomはゲームに特化したメタバースプラットフォームなので、チュートリアルも、ゲームのチュートリアルに似ているところが多い。
話を戻そう。チャレンジにもいくつか種類があり、日や週で更新される、デイリーチャレンジやウィークリーチャレンジのほかに、チュートリアル的なチャレンジも存在する。そのチャレンジを遂行していく上で、カメラの操作やチャット機能等を学んでいくことができる。
でも、やはり、それだけ理解できるわけではないので、手っ取り早いのが誰かに聞くのが一番だ。
Rec Roomには、Rec Roomの日本人コミニュティ、「Rec Room Japan」というコミニュティが存在する。
Rec Room Japanでは定期的な初心者案内イベントはやっていないが、日本人ユーザーと交流することで、Rec Roomでわからないことを聞くことができる。
では、Rec Room Japanの人たちと交流するには、どうすればいいか。それは、イベントに参加することである。
Rec Room Japanでは、定期的にイベントが開催されており、比較的日本人ユーザーが集まりやすい曜日がある。それが、火曜日と水曜日と木曜日と日曜日だ。
それぞれの曜日にどこでどんなイベントが開催されているのかを、簡単に説明する。
火曜日:ワールドツアー
集合場所:RRJP_TASOGARE_MAE
内容:みんなでワールド巡り
水曜日:クリエイト教室
集合場所: RRJP_KOUBOU2
内容: その日に決めたお題の物を各自作っていくイベント
木曜日:雑談&クリエイト作品品評会
集合場所:RRJP_IZAKAYA_YUYAKE
内容:雑談したあと、クリエイト作品の品評会
日曜日:ゲーム大会
集合場所:RRJP_JINJA
内容:みんなでゲームして遊ぶ
イベントのある日は、日本人ユーザーが集まりやすいので、わからないことなど、いろいろ教えてくれると思う。まずは、日本人ユーザーに会うことだ。
最後に
それぞれのプラットフォームごとの初心者案内を比較してみると、clusterでは基本的に公式が新規ユーザーを案内しており、VRChatや Neos VRでは、ユーザーが新規ユーザーを案内していた。virtual castやRec Roomでは、定期的な初心者案内イベント自体はないが、初心者が配信していると駆けつけてくれたり、チュートリアルワールドや、オリエンテーションみたいな操作方法を学べるシステムがあるのがわかった。
それぞれのプラットフォームを見てみると、いろいろな違いはあれど、共通しているのは、どのプラットフォームも初心者大歓迎だと言うことだ。そして、初心者案内は、ただ単に操作方法を学べるだけでなく、ユーザー同士の交流の場であることがわかった。
ただ、何度もいうが、ユーザーによる初心者案内は、ユーザーの善意の上で成り立っていることを忘れてはならない。
この記事を読んでいる読者のみなさんも、いろんなプラットフォームに遊びに行って、いろんなユーザーと交流して、素敵なメタバースライフを楽しんでほしい。
最後に、初心者案内をしてくれるユーザーのみなさん、いつもありがとうございます。