★★★正体見たり鬼伝説★★★

■□■節分・豆撒き行事□■□
★★★正体見たり鬼伝説★★★
  (鬼伝説に隠された先住民哀歌)
   目次
■□■鬼伝説に隠された先住民哀歌□■□
■□■賤民(せんみん)・奴婢(ぬひ)・俘囚(ふじゅう)□■□
■□■鬼八伝説と高千穂□■□
■□■俘囚(ふじゅう/奴婢身分・ぬひみぶん)□■□
■□■桃太郎伝説の誤解と真実□■□
■□■平安群盗と原初の武士達(自衛武力)□■□
■□■豆まき・「鬼は内」に隠された歴史の真実□■□
■□■源頼光(みなもとのよりみつ/らいこう)と酒呑童子の物語□■□
■□■源頼政(みなもとよりまさ・三位の頼政)の鵺(ぬえ)退治□■□
■□■切捨て御免のルーツ□■□
■□■俘囚長・安倍貞任(さだとう)□■□
■□■蝦夷族最期の抵抗と安倍宗任(むねとう)□■□
■□■身分制度と五パーセントの悪魔の犠牲者□■□

◇◆◇◆鬼伝説に隠された先住民哀歌◇◆◇◆
無謀にも我輩は、この物語・皇統と鵺の影人 (miracle-jiyoudan.com)で「日本人の大河ドラマ」を書き始めてしまった。

すると色んなものが見えて考察が面白く成っては来たが、気に成る事を見逃しては歴史の探求者とは言えない。

普通の人間が思考すると、頭を使う事を面倒くさがって単純な白黒の答えで決着を着けたがる。

また、時の政権が統治の為に報じた定説を鵜呑みにして、思考を停止してしまう事も多々在る。

しかし物事の本質はそんな簡単なものでは無く、裏の裏にまで想いを馳せないと本当の真実には辿り着かない。

日本史には虚と実が混在している。

まずは虚の話である。

日本列島には在来原住民族(蝦夷族・アイヌ族)が住んでいた。

そこへ、大陸や朝鮮半島から文明の進んだ渡来部族が海を渡って遣って来る。

日本列島に於ける在来原住民族武力に勝る渡来部族は、在来原住民族の生活圏を奪い去ろうと試みる。

当然の事とは言え、在来原住民族は生活圏の防衛を試みるが、この活動を渡来部族は非人道的な発想のもと「鬼の悪行」として公式に普及活動を試みて大いに成功する。

つまり日本の鬼伝説の存在理由は、政治的な利用目的を影の目的とした卑劣なイメージ(印象操作)戦略のプロパガンダ(意図した方向へ仕向けようとする宣伝・情報の伝播・普及活動)である。

この下品なプロパガンダ手法にょり、渡来部族大和政権は在来原住民族(蝦夷族・アイヌ族)を堂々と「鬼だから仕方が無い」と迫害し、部族の廃絶を刷る事で日本列島の奪取を容易にした。

日本の神話の始まりは中華大陸に近い九州(対馬海峡寄り)・山陰地方(中国地方日本海側)、太平洋伊豆七島及び伊豆半島地方に集中している。

これは、それらの神話が原則的に中華大陸の漢字圏から渡海して来た渡来部族が現住民族(蝦夷族)を統治する為に為した自らを神に捏造流布の神話だからである。

宗教を政治に利用したり権力維持に利用するのは当然の発想である。

先の大戦(大西洋戦争)時戦争遂行の為に「戦死したら靖国神社で神として祀られる」とまさに神を利用して国民に刷り込み教育をした。

出雲の大国主神話、九州の阿蘇・高千穂神話、九州の天岩戸神話、伊豆半島葛城ミステリーなど渡来部族が日本に上陸した足跡が記されて行く・・・。

その後渡来部族の日本統一を目指して、神武天皇の神武東遷により神話の舞台は畿内地方に移り大和朝廷が成立して神話の舞台は皇居のある場所になった。

古文書の存在のついては、「不都合な過去を消す為」と言う政治的効用も在り、「必ずしも事実とは受け取れないもの」と心得るべきである。

つまり伝えられた歴史の不確かさは、人間の思惑の危うさに他ならない。

しかしその伝説が存在する以上、それは歴史過程のヒントになるかも知れない。

日本人のルーツの一つ「縄文人」は、きわめて古い時代に他のアジア人集団から 分かれ、独自に進化した「特異な集団だった」と国立遺伝学研究所(静岡県三島市)の斎藤 成也 ( なるや ) 教授らのグループに解明されている。

この「縄文人」が蝦夷(エミシ)と呼ぶ古代日本人(ネイティブジャパニーズ)である。

初期の大和朝廷成立の頃・未開の現地人・蝦夷族(ネイテブジャパニーズ)を教育して渡来部族の政権確立にアイデアをはっきしたのが陰陽寮と称される役人・陰陽修験者の派遣組織だった。

日本列島に渡り来た渡来部族の長は大和政権の認定を受け「氏」を名乗り支配者身分であることを世間で明確にした。

渡来部族の長は占領地の統治の根拠を説得する為に神を名乗り絶対権力を握り根拠にした。

この段取りで渡来部族の長は絶対権力を握り神の住まいを設置し被支配者に「氏神様」と呼ばした。

「氏神様」の神事の中に政(マツリゴト・祭事 政治)=誓約(うけい)の性事があり、神前性交の常識習慣が残った。

渡来部族為政者は日本列島の植民地化を推進する為に現地人(エミシ族)へのジエノサイド(民族的迫害)を起こしていた。

渡来部族為政者は大和朝廷を成立させ、陰陽寮と称される役人・陰陽修験者の派遣組織は統治の為に各地に啓蒙活動を行う。

大和政権は、日本列島の現住民族・蝦夷(エミシ)族に鬼などと言う謂れなき俗称を使ってその人間性を存在を貶(おとし)め「鬼は退治されても仕方が無い」と認識教育して 占領統治に利用した。

この事実と違う伝説神話の捏造の流布に依る都合の良い話題で民衆を誤解で酔わし扇動する統治手法は独裁為政者の特異な手法である。

この独裁為政者の特異な扇動手法は、嘘に嘘を重ねて民衆を破滅に導く「戦争」と言う歴史的過去を持つので人々は話に乗ってはいけない。

この啓蒙活動で武力紛争事実を正当化する為に現地人(エミシ族)の武力抵抗者を「鬼(おに)」と呼称して忌み嫌う事を一般教育した。

陰陽修験者はキリスト教の宣教師がイエスズ会を組織して布教にあたったように山を分け入り、蝦夷族の集落の者に「統治者の都合の良い物語」を教え込み服従するべく天孫降臨伝説や鬼伝説をデッチあげた。

宗教を政治に利用したり権力維持に利用するのは当然の発想である。

それで、国際紛争や反乱も興る。

日本で「キリスタン弾圧・島原の乱」と伝えられ通常解釈して居る事を解説すると、国家の「国策植民地化に宗教を利用している」と言う裏の現実が存在するから表面だけの解釈はお勧め出来ない。

スペイン(イスパニア)国王の布教資金支援されたイエスズ会の宣教師が熱心な布教活動をした狙いは「布教地の植民地化」と言う狙いの投資が在ったからで、当時の徳川政権が目的を見破り禁教弾圧したのは無理からぬところである。

鬼伝説を創作した「朝廷」や「陰陽寮=陰陽修験組織」の意図は、「民衆の思想認識の誘導」である。

米国の国内映画製作で「西部劇に残忍なインデアンの襲撃」を描く事で白人の犯した強欲な西部開拓手法を正論化して「白人は正しかった」と国民に認識させたのと同様の狙いがある。

為政者は民衆に幻想や夢を持たせ、その民衆の行動を易々と操る為に創作された「フェイク伝説」の拡散手段を弄して目的を達成する。

日本史に於いて、大変多く目に着く歴史のねつ造疑惑を、史学者が問題にしない事こそ問題である。

まぁ物事を深く考えず、不確かな伝承で満足している人間は余り知的とは言えないかも知れない。

◇◆◇◆◇◆賤民(せんみん)・奴婢(ぬひ)・俘囚(ふじゅう)◆◇◆◇◆◇◆
日本史には虚と実が混在している。

「実(じつ/理性)」の現象で考えたら在り得ない「不思議な現象が起こった」とされる事が「虚(きょ/感性)」の現象で、それらの目的は特定の人物のカリスマ(超人)性を創造する事である。

その「虚(きょ/感性)」の現象が語り継がれると「神話や信仰の世界」なのだが、そう言う意味では日本史の到る所の場面にも「虚(きょ/感性)の伝承が在る」と言える。

つまり憂うべきは、日本史の一般常識(じょうしき)とされる中に、「虚(きょ/感性)」の歴史が当たり前の様に混在し、入試試験やクイズ番組等で「正解」とされている事である。

日本列島に渡り来た渡来部族の長は大和政権の認定を受け「氏」を名乗り支配者身分であることを世間で明確にした。

渡来部族の長は占領地の統治の根拠を説得する為に神を名乗り絶対権力を握り根拠にした。

この段取りで渡来部族の長は絶対権力を握り神の住まいを設置し被支配者に「氏神様」と呼ばした。

「氏神様」の神事の中に政(マツリゴト・祭事 政治)=誓約(うけい)の性事があり、神前性交の常識習慣が残った。

宗教を政治に利用したり権力維持に利用するのは当然の発想である。

それで、国際紛争や反乱も興る。

日本で「キリスタン弾圧・島原の乱」と伝えられ通常解釈して居る事を解説すると、国家の「国策植民地化に宗教を利用している」と言う裏の現実が存在するから表面だけの解釈はお勧め出来ない。

スペイン(イスパニア)国王の布教資金支援されたイエスズ会の宣教師が熱心な布教活動をした狙いは「布教地の植民地化」と言う狙いの投資が在ったからで、当時の徳川政権が目的を見破り禁教弾圧したのは無理からぬところである。

古文書の存在のついては、歴史過程のヒントになるかも知れないが、一方で「不都合な過去を消す為の捏造(ねつぞう)」と言う政治的効用も在り、「必ずしも事実とは受け取れないもの」と心得るべきである。

古事記・日本書紀、神武東遷記(じんむとうせんき)などは、大和朝廷(ヤマト王権)の西日本統一過程を美化している為に何処まで信じられるか判らないが、渡来各部族や原住縄文人(蝦夷族/えみしぞく)が連合過程を経て大和朝廷(ヤマト王権)が成立した事は想像に難くない。

その過程で、原住縄文人(蝦夷族/えみしぞく)の部族長を含む渡来各部族長が、大和朝廷(ヤマト王権)体制に於いて県主(あがたぬし)や国造(くにのみやっこ)と言う称号を得て初期の貴族・御門群(みかどぐん)を形成する。

原住縄文人(蝦夷族/えみしぞく)の部族長系の県主(あがたぬし)や国造(くにのみやっこ)と考えられる主な存在に、誓約を持って天宇受売命(あめのうずめのみこと)と夫婦に成ったとされる猿田彦神(さるたひこがみ)の宇治県主(うじあがたのぬし)や越後国造(えちごくにのみやっこ)で後に奥州(東北)蝦夷族の俘囚長を務めた阿部臣(安倍氏)などが有力である。

いずれにしても、恭順した渡来部族長や恭順した原住縄文人(蝦夷族/えみしぞく)の部族長は臣王、それに従う部族長の身内までは氏姓(ウジカバネ)を授かって支配階級に列し、それ以外の従った原住縄文人(蝦夷族/えみしぞく)は「良民」、反抗した原住縄文人(蝦夷族/えみしぞく)は「俘囚(ふしゅう)・非人(ひにん)・賤民(せんみん)・奴婢(ぬひ)」などと呼んで隷属させた。

つまりアイヌと呼ばれる原住縄文人(蝦夷族/えみしぞく)は、弥生期の初期の段階では日本列島の隅々に居住し、渡来勢力に追い遣られたのであって、けして最初から居住圏が列島の東部分や東北・北海道に限定していた訳ではない。

賤民(せんみん)・奴婢(ぬひ)・俘囚(ふじゅう)と呼ばれた隷属身分の大半は先住民・蝦夷族(えみしぞく/縄文人)が渡来系の部族に征服される過程で生まれた。

そもそも日本列島の本来の先住民は蝦夷(えみし/縄文人)だった。

この蝦夷(えみし/縄文人)と呼ばれる先住民族(鵺、土蜘蛛、鬼、の類)が、原日本人系縄文人(原ポリネシア系)と考えられる。

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