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漢方勉強会備忘録

早速書いてみました。笑

今日12/15(日)岡山漢方勉強会に参加してきたので、「なるほどなー」と思ったことを備忘録的に。

※「誰かにシェアしたい」<「わたしの頭まとめたい」優先です。

漢方における「神」

「神」=ひとの生理活動すべてを司るもの。

精神的にも肉体的にも充実、イキイキしている状態を指すようです。

現代語では、「失神」(臓器は生きているが神を失っている=意識消失発作)という言葉に考え方の名残があるとのこと。

ということは、「心身ともに健康」を目指す#ハレマのみんなは、神に近づこうとしているということかも......(違う)

「イライラしているときにはカルシウムが効く」は経験的に知られていた

そんな「神」の安寧をもたらす薬として=「安神薬(あんじんやく)」がある。

ここに分類される生薬は、1つには牡蠣の殻、動物の化石、真珠、水晶なんかの鉱物等のグループがあり、

重量が重い=沸き上がる陽動からくる緒症状(動悸・不眠・痙攣......たぶん現代のうつ病もここ)を鎮めてくれる「重鎮安神薬」と呼ばれていた。

で、現代になり成分解析が進むと、どうやらその主成分はだいたい「カルシウム(炭酸Ca、リン酸Ca)」であったと。

「あーだから、“イライラしてるときにはカルシウム”」って言われているんだなーと納得したのでした。

それにしても、「重いから鎮める」論もすごいし、牡蠣の殻とか真珠とか食べて実験してたこと自体も本当すごいなあ......。硬すぎて噛めずに無理やり飲み込んだであろう日々を思うだけで、ちょっと面白いです。

スマホをいじることが「神」に支障をきたす

重鎮安神薬でふわふわした神の暴走を止める、実はこの方法が効かない場合もあるらしく。

漢方の世界では「神」はもともと生まれたときに先天的に親から引き継いで(先天の精)、後天的には心および心血で栄養される(後天の精)。

※心=心臓による脈動だけでなく、現代でいう大脳皮質・こころの活動まるごと。昔は脳=心臓の中にあると思われていた説もあるようです

そんな心の神への栄養の仕方を調整するのは「肝」の役割。

ここでいう肝も肝臓だけでなく、全身器官・精神活動まるまる含みます。

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図にするとこんな。「神」は火で、「心」はガソリンで、「肝」は操縦管なのかな~と思いました。(全然上手くない例えしか浮かばなかった)

だから、例えばおなじイライラした状態にも色んな原因があるわけで、

「神」だけが暴走していると思って重鎮安神薬を使っても、実は「肝」が消耗していて「心」からの「神」への栄養が滞っている......ときはまったく意味のない火消しをしていまっていたりする。

現代人の中にはこの「肝」が消耗している人、結構いるそうです。ひとつの原因は「目の使いすぎ」。スマホやPCにかじりついて作業をしていると、知らず知らずのうちに肝血を失い、心血が不足し、神の火が弱ってしまう......。

めっちゃ耳が痛かったです。笑

先生は「キレやすい・落ち着きがない子供が増えたこと、不眠・不安など精神のバランスを崩しやすい大人が増えたことと、目の使いすぎは無関係ではないと思う」と言われていました。


ちなみに、消耗した肝・心を養う薬=「養心安神薬」も紹介されていました。

あまり聞いたことないのが多くて(オイ)まだ整理しきれていませんが、ヒントとしては「甘い生薬」。体をゆるめる作用があるそうです。

小麦、なつめなど上がっていました。ということは「疲れたときには甘いもの」も大昔から正解だったってことですよね~!

疲れたのでここまで

とまあ、冒頭の神・心・肝の話でもうすでにお腹一杯なので終わります。笑

本当はここから睡眠障害のタイプで適する薬が変わる話、一成分加わるだけで色んな効果がうまれる話、あとは精神状態だけじゃなく歯ぎしり・けいれんなんかの身体症状も治るよな話など、これぞ漢方薬学~!な話が続きますが、導入部分だけでだいぶ面白かったです。

漢方は考え方が西洋医学とは全然違って、正直まゆつばなところもわたしはあるのですが、もし、身近な人がどうしようもなく困っているときに、選択肢のひとつとして漢方の考え方を提示できたらいいな~と、思ったりしています。


みほ

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