言葉と行動

数日前、サッカー部に所属する、ある友達の書いたブログを読んだ。そのサッカー部ではメンバーが定期的にブログを書く。最初から最後まで楽しい雰囲気で綴られているものもあれば、終始熱量を感じるものもある。何人かの友達が所属しているのもあるが、書く人それぞれの人間味が文章に出ているのが好きで友達のブログを中心に読んでいる。

話は戻って、その友達の文章に僕はとても感動した。まず彼のストーリー自体がとても面白かった。大学4年間の中で幾多も困難を経験し、そこから大事なことに気付き、最後に自分なりに納得したサッカー人生を送った、そんな話だった。4年間で彼と話す機会は数えるほどしかなかったがその文章から彼の苦しみは容易に想像できた。そんな文章だった。

僕がその文章に感動した訳はもう一つあって、昔彼に話したことを彼はそのまま実践したように思えたからだ。
彼がそのブログに書いたような考え方を、高校3年の時彼に伝えた記憶がある。僕は真剣な話をするのが好きで、人と深い会話をしたのをよく覚えている。なので彼としたその話やその時の風景も鮮明に覚えている。そのすぐ後他の人がその真剣な雰囲気を台無しにしたので、彼はそれを覚えているかわからない。でも、僕は彼が僕の伝えたことを4年越しに実践したと思いブログを読んで勝手ながらすごく嬉しかった。

彼がその話を覚えているかはわからない。でも僕のように人の話でもよく覚えられる人はいると思う。だから僕は人が迷っている時、「言葉」でいい影響を与えられるような人間でありたい。
しかし、「何を言ったか」より「誰が言ったか」の方がより多くの影響を与えることは否めない。結局、イチローの野球理論や中村俊輔のフリーキックの蹴り方をみんなが聞きたがるのは彼らが成功しているからだ。もちろん、彼らのような並外れた事は成し遂げられないが、話を聞くに値する、そんな生き方をしていきたい。