10/29 UXサロン インタビュー設計2

前回に続きインタビュー設計をしてみよう!の第二弾。

🔶課題🔶

・継続的な学習をするためのポイントを抽出したい。
・それをインタビューするための項目を考える。


ここまでは前回と同じだけど
🔹前回テーマ
「学習や勉強で続けようと思って続けられなかったこと」
だったのに対して
🔹今回テーマ
「学習や勉強で長く続いていること」
という、同じ問いのポジティブ面をとらえたテーマに設定された。

前回の復習・・・
オープン質問…はい・いいえで答えられない質問(何が?どうして?どのくらい?)
クローズ質問…はい・いいえで答えられる質問

インタビューの質問は基本はオープン質問

◇インタビュー設計①◇
まずは単純に聞きたいこと、明らかにしたいこと、ユーザーはこんなことを思っているんじゃないか(課題感、不安感)という仮説を書き出す。
クローズ質問もOK!

◇インタビュー設計②◇
書き出した付箋をグルーピングし、見出しを付ける。
この見出しは、このグループは結局なにが聞きたいの?と考えるといい。

◇インタビュー設計③◇
グルーピングの見出しを並べて質問順を考える。
聞きやすい順を考える。
※オススメは現在→過去→未来
その下に①のクローズ質問や仮説を並べる。

◇インタビュー設計④◇
その仮説を検証できるようなオープン質問を考える。
※注意:決して誘導しないように
NG:勉強を続ける上でどのような悩みがありますか?
OK:勉強を続けることをどのように考えていますか?


ーーーーーー 感想 ーーーーーー
インタビュー設計①で書き出した「聞きたいこと」「明らかにしたいこと」「ユーザーはこんなことを思っているんじゃないかという仮説」からオープン質問を考えるのが難しい!
例えば、
「勉強を続けていて始めた当初から気持ちの変化はあったのか?」
という趣旨を聞きたい場合、このまま聞いたら気持ちの変化がなかった人に対しては誘導になってしまうのか…?!

「勉強を続けてきて、どのように感じてきましたか?」
→これではopen質問過ぎて答えにくくない?!

「勉強始めたころから今までの気持ちの変化をグラフに書いてください」
→それ知りたいけど、やりすぎちゃう?!

「勉強始めたころから気持ちの変化とか、あります?」
→これでもまだ誘導かしら…?

「勉強始めた当初、どう感じていましたか?」
「今は当初と比べてなんか変化とかあります?」
→これくらいでどうかしらん…?

とか、1つ1つopen質問に変換するくだりでパートナーになった方とウンウン悩みながら作っていったら完成前にタイムオーバーしてしまった。

でも設計後のディスカッションタイムでopen質問に変換するくだりで、どういう言い回しで聞いたらいいのか?これ言ったら誘導になっちゃうんじゃないか?とかをたくさん考えることが大切!というアドバイスをいただき、実務で何年も実践されてる方も手間と時間をかけて作っていく大事なポイントなんだと分かった。

そこをしっかり考えておくと、インタビュー時に
「この人しっかり答えられるからかなり抽象的だけどこのopen質問入れてみようかな?」
とか、
「この人はまだ自分の中でも具体的になってないっぽいから、ちょっと誘導になっちゃうけどこの質問いってみよ」
とかインフォーマントに応じて変化球を打てるようになると。

さらにここでしっかり考えておくことで自分の中でも聞きたいこと・聞くべきことがより明確になり投げかける言葉の選び方がわかってくると。


ー質問をフォーマット化することについてどう思うか?
平野さん&加藤さんは質問をフォーマット化していていない。
一度も同じフォーマットでインタビューしたことはない。
過去のすべてのインタビューで完璧に正解した(成功した)と思っていないから。
フォーマット化された質問では課題に関して全力で取り組めないと思うから。

→この問いについて参加者の方々から
・フォーマットで質問するとインフォーマントに「こう答えてほしいんでしょ?」という優等生的な回答にさせてしまう可能性がある(フォーマット化された質問からはそうでないものに比べて誠意を感じにくいんだと思う。質問者と回答者の間に距離を作ってしまう可能性があるのかな?)

・対面で信頼関係を築いて話すことよってインフォーマントの肩書きや履歴書からは思いもしないものが出てくるときがある。
フォーマット化したり、履歴書を重視してしまうと”生”の情報”Live"の情報を取り逃してしまう可能性もある。

ー今回のテーマが「学習や勉強で長く続いていること」という、ポジティブ面が切り口のテーマに設定されたことに対して、前回の「学習や勉強で続けようと思って続けられなかったこと」というマイナス面の切り口に対してどうだったか?

ポジティブな切り口はマイナスの切り口ほどたくさん質問が出しにくかった。これはほかの参加者の方も口をそろえていっていた。
回答するほうも便利って感じにくいけど不便にはすごく敏感だから、マイナスは聞かなくてもいっぱいでてくる。人はポジティブニュースに比べてマイナスのニュースに7倍も敏感だという論文もあるけど、このことも近しい気がする。
マイナスが切り口のテーマの方がインタビューは設計するのが容易いし、回答もしやすいだろう…でもだからってそれが正解とも限らない。新しいアイデアの発想や肝心の課題解決がそこから生まれやすいというわけではない。

平野さんはインタビューでは基本ポジティブな質問しかしないそうだ。
マイナスのことは聞かないでも回答者は感じていれば必ず口にするから。
ポジティブなところでハマまるとすごくたくさん聞き出せるから。

このへんのバランスはまだどういうのがいいかよくわからない。
当面はテーマの切り口がポジティブでもネガティヴでもプラス・マイナス両方聞けるように設計してみよう。からの質問するときはポジティブから投げかけてみるのがいいのかしら??

★ ポイント ★
インタビューはどう転がってもいいように、準備段階で質問は十分に自分の中で咀嚼し落とし込んでおく。

open質問を考えるときはあーでもない、こーでもないとみんなでウンウン悩みながら考えるのが大事。

ワークショップ慣れしてしまって頭でっかちにならないように注意。

◇ 解決されなかった疑問点 ◇
質問を設計するときに回答者はこう考えているのでは?こういう悩みがあるのでは?という仮設・想定をどの程度しておいたらいいのか?

ーーーーーーーーーーーーーー 感想(2回目?!) ーーーーーーーーーーーー
今回2回目のインタビュー設計だったけど、繰り返すことで螺旋階段を上がるように少しずつ自分に落ちてくるので繰り返せてよかった。
毎回、今日は疲れたから帰ろかな~…って思うけど←
やっぱり行くと学びが多くあり楽しい!

このインタビュー設計をもとにインタビュー実践してみたいです。
そしたらまた得ることが多い気がする!
あと連続セミナーであまり上手くできずモヤモヤがのこっているKA法の価値抽出もやりないな・(*゚▽゚*)・・・・






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