新宿ゴールデン街劇場のこと

新宿ゴールデン街劇場が8月末で閉館との報せ

あれは一昨年の年末

「2019年は月2回単独ライブをやりたい」

という前例のない構想に面白がってのっかってくださった当時の管理人ヒデキチ君のおかげで

年24回単独ライブを完遂

できました(3月の2回は早稲田クローバースタジオさんに助けて頂きました)

月に何度も出演で足を運ぶ劇場やライブハウスは数あれど
月2回ではあっても単独ライブで訪れる新宿ゴールデン街劇場は、特別な劇場でした

スケジュールの関係で単独と単独の間が中6日だった際には、

「また来週ですね」

の別れの挨拶の非日常にヒデキチ君と笑い合ったものです

回をかさねるごとに
劇場自体をフューチャーした演目
なども取り入れる事になり

「劇場自体が縄文時代から表現者を喰らってきた化け物の肚の中だったので消化されないようにショートコントを捧げる」

やら
劇場のスペック紹介と題して

【エヴァンゲリオンの尾てい骨】

と例えた常設のミラーボールを回してもらい

“ミラーボールの輝きにレオちゃんのネタは勝てるか”

と銘打ってショートコントしたり

挙句の果てには、確か23回目の公演の際には、今までのお礼として

劇場自体に口づけ

したりしてました

劇場自体の体温を感じる時

というのが確かにあって
街裏ぴんくちゃんとツーマンをやった時は、二人の相乗効果以上の何かしらが劇場内を覆ってどんどんどんどん言葉が口をついて出てきて互いに興奮したものです

思えば最後に新宿ゴールデン街劇場に立ったのは、2月のキュンキュンパフェ解散ライブだったかと思います

思えば新宿ゴールデン街劇場に10数年ぶりに立ったのは他ならぬキュンキュンパフェ主催ライブにお呼ばれした事がきっかけでもありました

この先も ずっとあの場所に存在し続けると 信じて疑わなかった劇場が閉館すると聞き

大人ですから
運営の方への理解と感謝を伝えるべきなのでしょうが

許されるならば、新宿ゴールデン街劇場前に寝転んで

「やだ！やだ！」

と駄々をこねたい

「老後は常設の劇場で毎日ライブをするお爺さんに」

と前々から語っておりましたが 
脳内で描いていたその常設劇場は 他ならぬ

新宿ゴールデン街劇場の事だった

と今になって気づきました

願わくば、新宿ゴールデン街劇場自体が

「レオちゃんていう大男が月2回来て、やれ【パルテノン神殿から切り出した劇場】やら【劇場に見えるけど、じつは美大生2名による“表現”】とかいろいろいじられて楽しかったなぁ」

を劇場極楽浄土に持って行ってくれたらと思っています