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オーガニック農業コミュニティでのボランティアについて🥕

今回は今学期から始めたボランティア活動について書きたいと思います。

Norwich Farm Shareという団体で週1回のボランティア活動を始めました。約11年前から始まったNorwich Farm Shareは、毎週オーガニックの野菜・果物・卵を会員に提供するコミュニティです。配られる野菜はこのコミュニティが持つ農園で育てたものと、他の近隣の生産者から購入したものを組み合わせており、会員はスモール・スタンダード・ラージなど家族のサイズに合わせ量を決めることができます。野菜の種類は毎週異なりますが、サイズによって受け取る野菜と量が決められています。受け取りステーション、もしくは配達によって受け取ることができます。

私のボランティアとしての仕事は、週に一回メンバーが野菜の受け取りに来る際の受け渡しのお手伝いです。まず渡す野菜の陳列や、計量、選別を行ったのち、会員の人たちがスムーズに野菜を持ち帰れるよう、サポートします。当日受け取りに来れなくなってしまった人は電話やメッセージでロッカーへの保存を依頼できるため、電話の対応なども行なっています。ボランティアの間には、会員の人たちに野菜の調理方法や、なぜメンバーになっているのかなど話を聞いています。例えば、「スーパーに行くと様々な野菜がある一方でここで受け取る野菜は種類が限られているが、困ることはないか」という問いに対しては、「野菜が決まっていることで、それに合わせて献立を立てるから良い」などの意見を聞きました。大学院の授業では理論や政策など大きな視点を持つ学びが多いですが、ボランティアを通して、このようなコミュニティがどのように運営され、どんな人たちが関心を持っているのかを直接知る良い機会となっています。イギリスでの環境や食の安全に対する取り組みは多く、大学内でもVeg boxと呼ばれる、有機野菜を定期購入するコミュニティがあります。調べてみたところ、日本でも同じような取り組みがあることを知りました。

さらに、先日は2000haの土地を所有する農家へフィールドワークで訪問しました。最新の機械等を導入し、農薬の使用量を減らしたり、土壌の改良に取り組んでいる様子を見聞きしました。
現在イギリスは3月29日にEUを離脱する予定です。果物やワインなど暖かい地域でしか育てることのできない食料等、たくさんの物をEUからの輸入に頼っているため、食料不足が予想されています。今後の動向が気になります。今後もお手伝いをしながら、イギリスで行われる環境や食の安全への取り組みについて学んでいきたいと思います。

参考:https://www.norwichfarmshare.co.uk/

野菜受け渡しの様子

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野菜のサイズによっては切り分けたり

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Norwich Farm Share の農地

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大学のフィールドワーク③で訪れた農場にて(韓国・コロンビアの学生たちと)

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2019.2.30

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