一流の投資家は「世界史」で儲ける 1

一流の投資家は「世界史」で儲ける 塚口直史(ダイヤモンド社)の要約です。気になったら買ってみてください。

一章 紙幣の歴史

紙幣は紙幣そのものが額面の価値を保有していない
紙幣の副次的な価値
 ・価値の交換:物々交換の手間が省ける
 ・価値の尺度:多くの商品がお金を基準に値付けされる
 ・価値の保存:欲しい時に欲しいものが手にはいる

お金のやり取りが増えれば増えるほど、経済は活性化する
そのためには、貨幣の保有・取引コストを抑えることが必要

昔は、金貨の輸送が大変だった。そのため資金がショートし倒産する会社も存在した。そこで、金の預かり証書のみをやりとりするようになった
今までの金や金貨(貨幣)のやり取りのリスクが解消されると、取引コストが減少するため、結果的に経済が活性化した。そこで、預かり証書の発行権を中央銀行に独占させた。
政府も、金貨以上の価値のある預かり証書を簡単に印刷できるので、中央銀行が保有する以上の預かり証書を発行し始めた。ただし、実際に金の交換に訪れる人がいなければ、問題は顕在化しない。

お金という信用価値は、発行者のモラルに依存する
兌換紙幣は金と交換できるが、今市場に出回っている紙幣の大半は不換紙幣
発行元が持っている金の量にかからわず、いくらでも紙幣を発行できてしまう。

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