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近況報告(24/10/15)

 最近メンタル的に調子が良い!感嘆符使っちゃうくらいには。これには明確にワケがあります。気持ちの良い近況報告。写真は昨日散歩した東京テレポート駅辺り。俺が憧れた東京って新宿・渋谷じゃなくてこっちなんだよね。
江東区・りんかい線・ゆりかもめ・お台場・有明・東雲・レインボーブリッジ・港湾・橋・海・ビル・首都高・飛行機 etc…
もう一枚。

未だにグッとくる光景 これなんだよ田舎者の俺が東京に求めてるのはヨォ

 さて本題へ。ここ数ヶ月間、いかにして音楽制作に臨むかずっと悩んでいて、なかなか答えが出せずにいた。それも結構しょうもない理由で、カネと時間がねえ、に集約される。状況自体は今も同じなのだが、心の持ちよう一つでラクになるので人生はメンタルゲーなのだなと改めて。

 自分はこれからどう音楽に臨んでいくべきか、という問い自体がそもそも不毛だと気づけたのが大きい。自分が心の底からやりたいと思える音楽で、カネも生み出せるような音楽を探さないとな〜とか、でもそんな考え方で続くわけないよな〜とか、まあほんと、その辺りへの執着から抜け出せていなかった。結構キツかった。

 転機が訪れたのは本当についこの間、具体的には一週間前くらいに何気なく聞いたSam Gendelの音楽。

彼の音楽は数年前に出会ってからずっと好きだし、たまに聞いていたのだけど、このタイミングになって、ピッタリ心の隙間にワタを詰めるような感覚で入り込んだ。(谷やんの魚を捌く動画を見ていて得た例え)
彼の音楽を要約すれば、ピュアで、どこか腑抜けていて、でも外の世界へ向けての必要な膜はしっかり張ってある、という感じ。
音自体と、音楽制作に向き合う彼の姿も想像して、気が楽になった。平たく言えば、「こんなんでいいんだよな」という。
もちろん彼の音楽にはスキルフルな部分もあるのだけど、その上でそう思える。これは推測でしかなく彼本人はそう思ってない可能性は全然あるのだけど、どこに努力を割いているかといえば、脳内再現の部分だと思う。楽器という既に制限(もちろん脳も物体なのでその範疇ではあるが、既に現世界に生み落ちたモノたちは脳の創造性には遠く及ばない)されたモノを用いていかに脳内の音を再現するか、そこに懸けているんじゃないだろうか。もしくはそういったモチベーションを原動力にしつつ、モノの制限とのバランスを図る、といった、程度の差はあれどそういう方向性で制作しているんじゃないか、そんなことを考えた。
 脳内再現はアーティストにとって永遠に付き合っていく課題なのだけれども、その内容自体は結構簡単に変えられる。←変に遠回しな言い方になったのでもっと簡単にいうと、どういう音楽をやるのかは考え方次第だよね、ということで。
 具体例で言えば、本当についこの間まで、僕は尊敬するとあるアーティストA氏の音世界をどうにか自分の手で再現できないか、という、その再現に注力しようとしていた。それは脳内再現ではなくそのアーティストの模倣なのでは、とツッコミが入りそうだが、曲をコピーするわけではなくあくまでその音世界(システム)を模倣した上で自分なりに新規で曲を作ろうとしていたので、これも脳内再現とは言えると思う。要はA氏のOSを自分にインストールしようともがいていた。
 しかしこれは現実的でない。A氏の音はそのA氏が生きてきた証そのものであって、僕はA氏にはなれないため、上っ面の模倣はできても、芯の部分は一生掴めないことになる。相当当たり前のことを言っている。でもここに執着してしまう時期って誰でもあるよね、と諦めも既についている。無駄な時間ではなかったと思ってる。
(正確に言えばA氏の音楽を知ってから既に10年近く経っており、初めて聞いた頃からこの世界にいたいと思っていたので、10年執着し続けたと言っても過言ではない)
こうした執着が続くと、憧れのモチベーションよりしんどさが上回ってくることがある。これには波があるのだけど、最近は波ではなく完全に直線でしんどさが続いていた。

 そんなタイミングでSamの音楽が染み渡った。彼の音楽を聞いた時、この音世界を模倣しよう、というこれまた執着の扉が開きかけたのだけども、そこは先述の自分の経験も、彼の音楽性もあって、どうにか扉は閉じた。
強いていうなら、模倣しようと思ったのは彼の音楽への向き合い方そのものだった。誰かのマネではなく、ピュアに脳内再現をしようと試みるその姿勢がすごくカッコよくて、出力される音はどこか温もりがあって、そういう雰囲気に改めて惚れ直した。実は1年ほど前に渋谷で彼の演奏を観たのだけど、正直そこまで胸を打つものではなかった。でも、それもそのはずで、彼はピュアにその時その時を反映しているに過ぎない。これも推測で恐れ入るが、恐らく彼は人の胸を打つような、とか、感動、とか、エピックさへの執着がないのだと思う。ただただ反映、出力、再現に徹する。これ以上のピュアさがあるだろうか。

 そんなこんなで今の僕はピュアに音楽に向き合えている。DAWを前にしても以前のような苦しさはなくて、手は動くし、実験も楽しいと思えるようになった。ピュアであることの証左だと思う。
かつてないスピードで曲ができていて、自分ってもしかして多作なの?とか思えるタイミングもあったり。まあ、アイディアを曲という形にする難しさは未だにあるけど。
 
 あと、最近将棋とスマブラに真剣にハマっております。楽しく。
ゲームに関しては本当にガキの脳が抜けなかったのだけど、ここ数日で付き合い方が上手くなってきて、凄く純度の高いモチベーションの質と量が保てている。やっぱり対戦って面白い。ドラマも起きるし。

 あとバンドやりたい!今日はこの辺りで。


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