【スタマイ】【SEASON1】STAGE21~STAGE30を分析

STAGE21~STAGE30
ACT.03 Revel 大谷羽鳥

捜査一課編を終えて、今回から情報屋『Revel』にスカウトをかけていきます。

STAGE21でRevelが集まるバーに夏目と共に行きます。そこでRevelの4人と初対面することになりました。

リーダーで権限を持つのが桧山貴臣
言葉がきつくて拒否の色が強いのが神楽亜貴
人当たり良さそうに見えるのが大谷羽鳥
口数少なくて付き合いを回避しているのが槙慶太

それぞれ少しずつ会話しただけですが、特徴としてはそんなところでしょう。

STAGE22では桧山が日を改めて欲しいと言うので、今日話をすることができるのは大谷羽鳥のみになります。
羽鳥が玲をちょうどいい暇つぶしの相手として見ている、というのが判明してこの話は終わります。

ここまでを羽鳥との出会いと扱っていいでしょう。
ここからさらに親交を深めていきます。

STAGE23で羽鳥について取り上げるべきなのはこの一言です。
(俺、彼女のこと気に入ってんのかな)
実は羽鳥は自分の気持ちが分かっていません。ESTPである羽鳥はFi(内向的感情)が弱点なので、自分の感情を掴むことが苦手なのです。
これはENTP(桧山、ひかる)も同じですが、「自分は感情が分からない」と自覚している二人と違って羽鳥にはその自覚がありません。それには2つの理由があります。
①「なんで感情が分からないんだろう?」という自問をしないから
②行動を根拠に自分の感情を見つけるから

どちらの理由も羽鳥の主機能がSe(外向的感覚)であることに基づきます。
①ですが、Seは現実を見る力であり、可能性や多角的にものを見る力ではありません。だから、「今の自分の感情」がよく分からなくてもそれを「自分は感情が分からないのではないか?」という疑問に発展させないのです。
②について具体的に見ますと、「玲を何度も呼び出している」という事実があり、その理由を探して「彼女を気に入っているのかも」と結論を導き出しました。

この後も羽鳥との仲を深めるのかというと、そうでもなく。
深めたのは槙との親交ですね。元々槙はコミュニケーションが上手な方なので、きっかけさえあれば仲良くなれる相手という訳です。
以下が槙から聞くことができたRevelの情報です。

・槙と神楽は幼馴染
・桧山と羽鳥の二人とつるむのは高校から
(槙、神楽が26歳、羽鳥が27歳、桧山が29歳だから、槙と神楽が高校入った時に桧山は大学生では?)
・小学校からエスカレーター式の私立
・桧山は高等部からの編入組
・羽鳥は幼稚舎から一緒
・大学在学中に仕事を始めた
・Revelの立ち上げに槙は関わっていない

これは聞いた情報をそのまま並べたものですが、羽鳥が幼稚舎から一緒だということを踏まえると、小学校からエスカレーターなのではなく、幼稚舎からのエスカレーターというのが正しいような気がします。
(追記2021/01/25)
羽鳥のイベントストーリーによってRevelの出身大学が『慶應』であることが明かされました。
慶應の場合、『慶應義塾幼稚舎』は小学校を指すので、小学校からのエスカレーターで正しいです。
(追記終わり)

羽鳥なしで槙と会話したままSTAGE24に入ります。
そしてここはメインストーリー全体として見た時の重要な話になるでしょう。九条壮馬との出会いがあります。
白ワインで服が汚れてしまった玲を心配してくれる羽鳥。今までは振り回されるだけ振り回されていた感じですが、ここで初めて素に近い状態を見ることができます。
玲が羽鳥をどんな人物か見ているのと同様に、羽鳥も玲がどんな人物かを確認しています。
(手、繋いでみたらどんな顔するんだろ)
こうして玲の反応を確かめてどんな人物なのかを探っています。

STAGE25は九条についての話になっています。羽鳥とは全く関係のない話です。
九条は以前マトリに目をつけられていたことがあるものの、前科はない人物、というのが現状です。

STAGE26では羽鳥に九条の情報を求めます。
キス一回、でどう?
(まあ……本当にキスしたら)
(それはそれで面白かったのに)

と、相変わらず羽鳥は玲の反応を楽しんでいます。
羽鳥自身は九条とは顔見知り程度であり、「これからも平和な人生を歩みたいなら深入りしないように」と忠告してきます。
この言葉は羽鳥との関係性としてよりも九条との関係性で重要な情報になりそうですね。

STAGE23~STAGE25の間、羽鳥の出てくるシーンは少なめでした。STAGE23もSTAGE24も最初や最後にちょこっと出てくるだけ、STAGE25では全く出てきませんでした。STAGE26は丸々出てきていましたが、内容は九条の事ばかりですね。
しかしのんびりしていられるのはここまでで、次は事件が発生します。

STAGE27で内藤組と極東会が抗争を起こしそうだという情報が入ります。そしてその原因が、羽鳥です。
『敵対する組織同士を、情報提供で操作して』
『わざと衝突させる』

羽鳥の趣味がここで発覚します。

(……あなたですよね、とは言わないあたり、慎重だな)
羽鳥はここでもまた、冷静に玲の反応を伺っています。

「……羽鳥さんは、服も遊びも、センス抜群なのに」
「仕事の趣味は、悪いんですね」

この言葉は羽鳥が玲を認める決め手になっていそうです。「人を争わせるなんてよくない」というFeやSiのような言葉で諫めていたら羽鳥は離れていっていたでしょうが、「趣味が悪い」と来たので羽鳥はそこまで強い嫌悪感を抱きませんでした。

STAGE28のやり取りで気になるところがありまして。
<羽鳥>
「仕事もプライベートも、自分が楽しめる範囲でやらないと損するだけだよ?」
<玲>
「……その『楽しめる範囲』が退屈だから羽鳥さんは、人を巻き込んでこんなことを繰り返してるってことですか」

『退屈』と『楽しむ』は対極にあるものです。『楽しめる範囲』が『退屈』ということは、『楽しめる範囲』というものが存在しないということになります。
『損をしないで済む楽しめる範囲』を持たない羽鳥は『損をする恐れのある楽しいと感じるもの』に手を出している、と解釈できます。
この辺りがものすごくSe(外向的感覚)的です。スリルを楽しむという言葉がぴったりはまります。

羽鳥と桧山の関係もうっすらですが見えてきます。
『その範囲内で起きた面倒は、お前が責任を持て』
『大事な人間は大切に扱え』
これを桧山が羽鳥に言っているのが大事ですね。タイプが近いので何を怠ると後悔する事になるかを知っているようです。

STAGE29では、現場にいた玲が身の危険をかえりみない提案をしていたところ、羽鳥が現れます。
「起きた事には責任を持て、って」言われたから来た、と言っていますが、これは嘘でしょうね。いえ事実なんですが、現場に来た本当の理由はもう一つの忠告の方でしょう。
羽鳥が玲を『大事な人間』であると認めたというわけです。

STAGE30の頭ですでに羽鳥が危機を回避させていました。手法は秘密です。
羽鳥の結論は「スタンドには入らない」というものでした。スカウト失敗です。
「大きな組織に所属するのが、元々性に合わない」ということですが、「個人的に協力する」という言葉を引き出しました。
羽鳥にとっては『退屈しないこと』が大事で、玲といることで退屈しないと判断しました。

チェックでは次回が槙であることが分かります。
いつもの玲の独白では、羽鳥のことは『よく分からない』ということで終わっています。

起=羽鳥との出会い、Revelの事を知る(STAGE21、STAGE22)
承=羽鳥が玲への興味を深めていく(STAGE23、STAGE24、STAGE25、STAGE26)
転=内藤組と極東会の抗争を羽鳥が起こしていると知る(STAGE27、STAGE28、STAGE29)
結=羽鳥はスタンドには入らないが玲には個人的に協力すると話す(STAGE30、チェック)


間に九条との出会い、九条の噂の話が出てくるので承が長めです。
しかし承での大谷羽鳥に関する内容はかなり少ないと言っても過言ではありません。

この記事を書いてみて分かったのですが、感情の変化が見えにくいと書くのにとても苦労しますね。一言一言からどんな内心なのかを掬い取っていかなければならないです。
玲の方から見た羽鳥の評価は「いつか知ることができるんだろうか」という、結局中身が分からないという評価で終わっています。

時に、この記事を書くために羽鳥のタイプであるESTPについて再度学習していたところ、ESTPはサイコパス度が高いという記事を見つけました。
理由としては主機能Seと代替機能Feを使用して他者を扇動し、自分の目的(補助機能Ti)を果たす、と書かれていてました。まさに羽鳥の『暇つぶし』がそれに該当します。
しかしながら羽鳥はサイコパスではありません。Fiが苦手なので相手の感情に同調したりはしませんが、Feを使用した心配はします。

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