サイ・ヤング賞の行方

ダルビッシュ有(CHC)が、現地時間20日のMIN戦に登板。6回0/3を投げ9安打、2四球、9奪三振、4失点で3敗目を喫した。サイ・ヤング争いは一歩後退。

明日はジェイコブ ・デグロム(NYM)がTB戦に登板予定、前回登板は右足の痙攣で2回で降板しているだけに少しサイ・ヤング争いには不利な状況だ。しかも相手は強敵TBなので、回復状況次第では打たれる可能性も大きいと思う。

現時点での最有力候補、トレバー・バウアー(CIN)はなんと中3日で現地23日に登板予定。本人はあと2試合登板するつもりらしいので、おそらく中3日で27日のMIN戦にも登板する模様。

もう1人の有力候補、コービン・バーンズ(MIL)ももう1試合登板するはず。現時点では24日?

ここからは各チームの事情について。今シーズンのポストシーズンはディビジョンシリーズ以降が1球場での開催となるため、移動日が設けられない。つまり、ディビジョンシリーズは最大5連戦、リーグチャンピオンシップとワールドシリーズが最大7連戦だ。しかもワイルドカードシリーズが3試合加わるため、非常に過密日程となることが危惧される。

画像1

まだポストシーズンの当落線上にいるCINやNYM、MILはエース級投手を休ませているわけにはいかない。一方で、CHCはほぼポストシーズン進出を決めている上、必ずワイルドカードシリーズが行われる今シーズンのポストシーズンは地区優勝にそれほどの意味があるわけではないため、ダルビッシュを投げさせる必要がない。今日でシーズン最終登板となる可能性も大いにあり、他の候補の成績次第で登板機会が決まると思われる。

日本人投手初のサイ・ヤング賞受賞は非常に厳しくなったが、新型コロナウイルスの脅威が迫る中での鬼気迫るピッチングを楽しむことができた。サマーキャンプ前の決意にも感動したが、シーズン中の投球にはさらに感動した。来シーズンにも十分に可能性はあるから、サイ・ヤング賞受賞の感動はその時まで取っておきたい。勿論、今シーズン受賞する可能性はあるんだけどね。

日ごろから多くのサポートを頂き,有難うございます.私自身,とても励みになります. 頂いたサポートは日々の記事を書くモチベーションとさせて頂いております.