プホルスDFA

日本時間今朝,衝撃のニュースが舞い込んできた.ロサンゼルス・エンジェルスが今シーズンで契約の切れるアルバート・プホルスをDFA.DFA後はウェーバーにかけられるが,契約の規模から考えて獲得球団が現れるとは思えず,ウェーバー通過後はトレード(相手が見つかりそうがない),マイナー契約,リリースの選択肢があるが,プホルス本人がかねてから出場機会が減少すればリリースを希望していたとされる.

プホルスは2011年オフに10年2億5400万ドル+出来高の超大型契約で加入し,今季が最終年.しかし,よく知られているように“球団の顔”として10年の契約があるとされ,AAで引退することが既定路線だと思われていた.それがまさかのシーズン途中でのリリースとなった.

エンゼルスでのプホルスの成績は確かに芳しくなかった.エンゼルス移籍後は.256,222本塁打,OPS.758と契約規模に見合っているとはお世辞にもいえない.しかしながら,500,600号HRや3000安打の達成はLAAの一員としてであり,マイルストーンビジネスはうまく行っていたように思える.しかしながら,プホルスを抱えて地区優勝が1回しかできなかったことも事実.LAAを抱えたエンゼルスはコンテンダーとなりえなかった.

今年のエンゼルスは一塁に今季大ブレイクのウォルシュ(.330/.407/.563),DHには(登板しない日の)大谷さん(.273/.322/.645)が座っており,プホルスの先発出場は大谷さんの登板日に限られているような状態であったLAAのGMであるペリー・ミナシアンは,リリースに関する件を2週間ほど話し合い,プホルスはベンチに座っているプレイヤーではないという結論を出したと見られる.契約後は年々DHでの出場が多くなってきたが,大谷さんの加入で再び1塁を守ることになり,ウォルシュまで台頭してきたらベンチを温める日々が続く.それならば,という今回のリリースへと繋がった.

プホルスは数々のマイルストーンに迫っていることでも知られており,現時点で3253安打(歴代13位),667本塁打(同5位),2112打点(同3位)であり,700本塁打までと33,打点に関してはは歴代1位のハンク・アーロンに迫っているあと185だ.どちらとも達成するには最低2年は現役を続ける必要があるが,獲得する球団は現れるのだろうか.

年俸に目を瞑れば,打てないチームでなら中軸打てる可能性あると思うよ.

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