[DATASaberの休日]二酸化炭素濃度計を使ってみたらデータのありがたみを感じた件

やったこと:二酸化炭素濃度計をセールで買った

先日のPrimeDayのセールで二酸化炭素濃度計を買った。
これが結構面白く、おかげさまで部屋を換気する習慣がついた。
この過程でデータのありがたみを感じたのでnoteにしてみようと思う。

二酸化炭素濃度について

そもそも二酸化炭素濃度ってどんな指標なのか?

二酸化炭素濃度とは、1m3に含まれる二酸化炭素の濃度のことである。
地球温暖化の文脈で語られることも多いが、今回は部屋の換気目安に使っている。人間の息には二酸化炭素が3%程度含まれており、これが部屋にどれほど溜まっているかで、空気の状態が分かる目安になる。
ちなみに普通の屋外だとおよそ400ppm(0.04%)だが、オフィスだと1000ppm以下という基準がある。この1000ppmというのは何度か言及するのでちょっと覚えてほしい。

二酸化炭素濃度を測ると何がうれしいの?

それではなぜ先述のような濃度基準が設けられているのだろうか。
結論からいうと二酸化炭素濃度が高いと頭痛や倦怠感を覚えやすくなるというデメリットがあるからである。また業務の生産性が下がるという記事もあり、最近在宅勤務が多い私はちょっとこの辺りの影響が気になったのである。詳しいことは以下の記事に譲る。

使ってみた感想:すぐ濃度があがっちゃう

今回買った濃度計はこれである。ちょっとお値段は高いが勇気を出して買ってみた。アプリで自動的に可視化もしてくれる点が良い。

開封初日:我が部屋のヤバさに気が付く

早速開封して使ってみたところ、自室の二酸化炭素濃度が3800ppmというアホみたいに高い数値だと分かった。基準値を思い出してほしいが本来は1000ppmが目安である。部屋の空気が死んでる(笑)
アプリに記録が残っているので共有する

最初にぴんと跳ねているが、そのあと換気したので急減している

故障かと思ったが換気をするとみるみる数値が下がったので、故障でないことが分かる。我が家の空気はこんな状態だったのかとショックを受ける。これを買うまで換気なんて意識したことがなかったので、冷房効率を上げるために色々塞いでいたのが良くなかったようだ。

試行錯誤する日々:喚起しないと基準は守れない

ここからいくつか試行錯誤するが、だいたい換気扇を回すと700~800ppm程度まで下がり、換気を止めると1800ppm程度まで上がると分かった。
例えば夜19時まで換気し、その後止めた場合はこんな感じ

ゆるやかに上がって1700ppmで打ち止めになった。
朝起きて換気したので数値が急減している

換気がなくなると二酸化炭素濃度は急上昇する。
その日の状況にもよるが、換気しないと部屋は1800ppm程度になる。
基準値である1000ppmを守るにはほぼ常時換気していないと無理である。
よく外出すると気分が良くなるというのがあるが、
これは二酸化炭素濃度の影響なんじゃないかと思った。

色々試行錯誤した結果、だいたいこんな感じになると分かった
・しばらく外出をすると600ppmくらいまで下がる
・部屋にいると2000ppmくらいまですぐ上がる
・換気扇を回していると700ppmくらいで安定する
・窓開けて換気すれば二酸化炭素濃度は10分程で下がる

体への影響:継続して集中できる時間が長くなった

肝心な体への影響であるが、集中できる時間が長くなった・・気がする。
今までしばらく作業をしていると何となく集中できず、ウロウロと歩いて休憩することがあったが、換気をし始めてからそういうのが激減した。
閾値が本当に1000ppmかと自信はないが、換気の良さは感じている。

あと副次的に以下のような効果も出てきた
・掃除機が吸う部屋のチリほこりが減った
・換気で風の流れを作っているので、若干部屋が涼しく感じる

もしデータがなかったらどうなっていたか

DATASaberのnoteなので、そろそろ本題に戻ろう。これが単なる二酸化炭素濃度計だったらここまで自分は変わらなかっただろう。
今回の件を通じて改めてデータやその可視化の凄さを感じた。具体的には以下の2点に集約されるだろうか。

①可視化されると、目に見えないものでも意識できる

現在我が部屋には二酸化炭素濃度計があり、常時部屋の濃度を出している。
さながらダッシュボードのような感じである。
もしこのように可視化されていなければ、二酸化炭素濃度は中々体感できないため、行動(部屋の換気)には結びつかなかっただろう。今、私は毎朝欠かさず部屋の換気が出来ている。

②定量的な調整が出来る

仮に二酸化炭素濃度系がなくとも換気は出来るだろうが、適切な換気量が分からず、いつ実施するか、また何分実施すべきかが分からないだろう。
二酸化炭素濃度系のおかげで、どれほど換気すれば適切な量になるかが分かるようになったのである(私が家の場合はだいたい朝10分くらいであるが、仕事など特に集中したい時は換気扇を常時まわしている)。

余談:二酸化炭素のように目に見えないものの話だけではないよ

久々に自分の生活が変わる機器が買えて、個人的には満足である。
またデータについても思わぬ経験談が増えたのも良かった(笑)

今回の例は二酸化炭素濃度のように目に見えないものの話だったが、例えば営業活動とか売上とか、現実にあれど中々直接目には見えないものというのはたくさんあると思う。DATASaberたるものデータの凄さや可視化のありがたみについて、これからも語っていきたいと思う。

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