隈ワールドから感じること
世の中に隈建築が溢れている。
その建築群を見ていくと、以前、東京ステーションギャラリーで、素材への思いの展示会にで素材を大切にすることを改めて思い出しつつ、新しい公共性の5原則をみていて、アフターコロナを考える上で、
「やわらかさ」「時間の積み重ね」
が大切な要素であることを感じた。
①孔
様々な事を隠し、守る働き。コロナ後は孔によって守られる時代 孔が何と何をつなぐためか。(中庭、アトリウム)
②粒子
粒子を通じて、空間と生物はつながる,粒子を通じて、空間と生物はつながる
③ななめ
ヴィリリオ 田舎と農業の水平原理、都市と工業の垂直原理を止揚するのが建築という考えではなく、回帰する考え方
スクランブルスクエアをみると、基檀部分のねじり方が、ノーマンフォスターのガーキンを思い浮かべてしまうのは私だけだろうか?
④やわらかい
ネコが都市の表面を覆う素材のやわらかさやザラザラした表面に対して、きわめて敏感
⑤時間
ジェイコブス ボロ建築賛美 エイジング 時が建築を育てる
自分が最近感じていることとして、アフターコロナで、大切なこととして「余白のデザイン」ではないだろうか。
ヒト、モノ、コト、いずれかがショートした時に「〇〇崩壊」がメディアを賑わしてきた。思考として、足し算、引き算両方必要な時代になったのではと、隈作品をみて頭に浮かんだ。
梼原の小さなミュージアムの模型を見ると心が落ち着く。梼原の自然の中に溶け込むダイナミックなフォルム。学生の頃、葉祥栄建築が好きだったせいかもしれない。
あと、長岡の蚕シリーズは、空間と素材をうまくいかす面白さを感じる。
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