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運命の人じゃなかったらどうしよう


恋のはじめに、こわくなるのは、

「この人、運命の人じゃなかったらどうしよう」

って思うとき。



30過ぎて、

運命の人も、
白馬の王子さまも現れねーだろ。

さすがに。

と思っていたから。

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なのに。


見たこともない世界観をまとうあの人に、

なんか踏み込んでしまって、

でも違ったらどうしようって立ち止まる。



ーーー運命の人じゃなかったら???


なんだよ、その中学生みたいな不安。


なのにどこか、純真すぎる自分に気づいていて、

もう、後戻りできなかったらどうしようって思う。



知ってる。


彼を信じられないのは、
彼を信じたいと思うわたし自身を、
信じようとしていないから。


踏み込んで後戻りできないのが怖いのは、
自分の心の暴走を、受けとめきれる
覚悟がないから。


どこまでいっても、わたしの世界には私しかいない。

それをいつも知らされる。



そうだよ。

そんな人生だったじゃない。これまで。


いいよ。騙されてみればいいじゃん。
損してみればいいじゃん。


ボロ雑巾みたいに、捨てられてみればいいじゃん。

また、話しのネタが増えるよ。


立ち上がれなくたって、

どうせのたうち回って生きてきたんじゃん。

そんな簡単に死ねなかったじゃん。



大丈夫だよ。



時間がかかることがこわい?

女には、タイムリミットがあるから?


ねえ。そうやって、
ずっとタイミング逃してきたんだよ、
わかってる?


最善のことしかわたしの世界には起きない。

知ってるでしょうが。


このまま。

覚悟も勇気もない自分を置いてけぼりに、
目隠しのまま真実から目を背け続ける?



あれおかしいな。

それ以上の遠回りなんか、
この世にないと思うけど。


また一人ぼっちになるの?
色のない世界を生きていくの?


それもたぶん悪くないよ。
そうなったら、その時考えればいいし。


ーーー運命の人じゃなかったら。

この恋は無駄だったなんて、本当に正気?
あなたの過去は、全部無駄?


ふーん。
いい根性してるわね。


つべこべ言わずに、
飛び込んでみればいいじゃん。


心が動くんでしょう?

胸が高鳴るんでしょう?

死んでからじゃできないよ、それ。


それに。

こんなに全力な私に、神様が振り向かないなんて

あり得ると思う?

ねえ、そんなこと、

今までにあった?



さあ、もう茶番はいいかな?





世界を塗り替えるのよ。

今すぐ。


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大丈夫。

失敗したって、まちがったって、
わたしは日々前進している。


夢見た世界に、すこしずつ邁進している。

例え違っても、道は開ける。




わたしに制御なんかできなくたって、

世界はいつも狂うほどやさしい。



まだ忘れたふりしてるの?

愛は覚悟よ。

知ってるくせに。

ほんとうに悲劇のヒロイン好きなのね。


まあいいわ。お化粧直しなんかしてる暇ないわよ。

いいよ、そのまま、不細工な泣きっ面のままで。


準備はいい?


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さあ行くよ。












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