近くて遠い 遠くて近い アイツ
おはようございます。ゼロです。
今回は、大衆演劇の話。
５月６日に大衆演劇を観に行こう。
おじいさんは三白館へ「スーパー兄弟」に、おばあさんは新開地劇場へ「見海堂劇団」を観に行ったとさ。
※桃太郎風味
新開地劇場ではケーキが流れてきて
誕生日公演だったとか
知ってていったよね。
一方、三白館では？
イケイケギャンギャンの日
カオス！！ザ！大衆演劇
５月７日が座頭市だったので
そちらに行けば良かった🤣
私は、長女とスーパー兄弟へ
しかし、この記事は長男目線で
見海堂劇団の感想風小説です。
前回はこちら
「琉希の誕生日公演？？場所は？新開地。新開地ってどこ？」
変わった転校生と出会ったのは
昨年の９月。２ヶ月一緒に勉強した。
その後、アイツは日本中旅している。
大分や福岡、香川や岡山、いろんなところを回ってる。行く先々で学校に行く。
その先々で友だちが出来る。
そして、１ヶ月で旅立っていく。
ボクたちにとっては大切な一人でも
アイツにとっては何百人のうちの一人。
「ボクのこと覚えてるかな？まあ、いいや。新開地って神戸やん。いけるやん。行こう」
もう一人友だちを誘ってお母さんに連れていってもらうことにした。
よく知ってる三白館より大きいらしい。
さすがにそれじゃあ見つけてもらえないかもしれないね。
三白館も大きい方だからね。
あそこより大きいのか。
ふと数えたら劇場５ヶ所目だった。
結構、行ってる方かもしれない。
ボクを見つけてもらいに行くわけじゃない。
あいつのカッコいいところを観に行くんだから。
会うのは半年ぶり。
その間に学校を６～７つ渡り歩いてるわけでクラスに25人いたら150人。
さすがに覚えてきれないだろう。
そう思って覚えてなかった時のダメージを抑えようとした。
お芝居は撮影禁止なので
撮れなかったけど、主役だった。
うまかった。演技が凄い。
内容は少し難しくてよくわからなかったけど、隣でお母さんが泣いていた。
他のお客さんもみんな泣いていた。
引き込まれていた。
前、三白館に来た時は
舞踊大会を観に行ったので
芝居、演技を見るのは始めてだ。
役者さんやん。
口上挨拶もホントに同い年なの？
しっかりしていた。
何よりお花がたくさんついてて
小学生なのに稼いでいた。
誕生日会では、見海堂座長から
中学生になったらもっとビシバシいくぞ！
と言われてる。
うちの中学生の姉ちゃんは
受験勉強ビシバシ行かれてるけど
それより100倍キツそうだ。
さて、舞踊ショーが始まった。
今日の主役はアイツ
たくさん、踊ってくれるだろう。
また、あいつ
客席に降りて来やがった。
この人数の中で気づくわけないよな。
うん。向かってくる。
こっちに来てる。
この光景どっかで見たことあるぞ。
前回、観に行ったときだ！
目の前にきて止まった！
「◯◯！！△△！！久しぶり！！」
ボクたちの名前を叫びながら
指鉄砲で撃ち抜かれた。
またかよ！
胸がドキドキして
全く動けなくなった。
目を大きくあけて
固まるしかなかった。
「ちゃんと覚えてやがった」
なぜだか、涙が止まらなかった。
嬉しかった。やっぱり友だちだった。
ホントに同い年なのかな？
とてもカッコいいスターがいた。
公演が終わったら
役者さんがお客さんを見送る
「送り出し」
大衆演劇名物です。
最近は感染症の影響で中止されてたけど
今回から復活していた。
アイツと話すこともできた。
また、行くからな。
その時はよろしくな。
どうやら、三白館にも戻ってくるらしい。
そのときは、うちの小学校へやってくる。
同じクラスになれたらいいな。
まあ、いいや。
見慣れていたはずの
演劇が全然違ったものに見えた。
また、学校で会うのが楽しみ。
二学期かな？８月だと夏休みだからね。
それは止めてくれ。
近くて遠い。遠くて近い。
違う世界の人に見えるけど。
うん。やっぱり友だち。
音声はこちら
noteを書いた後に話しています。
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