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小さな変化に気づくことの大切さ

こんにちわん!

みんなは毎朝、自分が健康な心身状態か、そうじゃないかを考えたりする?

大体の人はそんなことしないと思う。
だって人間は怠惰な生き物だから。

健康な時はとんと健康を意識することなんてなくて、病気になった時にはじめて、健康のことが気になりだすんだ。

まあ当たり前といえば当たり前のことだよね。

でも医療を提供する側、施術する側の人間はそれじゃダメなんだ。

治療や施術が必要な時、その患者さんは正常な心身状態ではないよね。

だからこそ、正常な状態をよく観察していく必要があるよ。

正常状態がわかっていないのに異常に気付くことは出来ないからね。

まず1つめに大事なことは、
データに惑わされないこと。

なぜかって、データは当てにならないから。

医療の現場で使われるデータは平均値だよね。

それは個人の基準じゃない。

あくまで基準とされてるだけで、全員に当てはまるものではないんだ。

例えば体温が 35.8℃というのは平均値より低いけど、それが平常体温の人はいつもの状態だから、その人にとっての正常状態と言えるよね。

他にも、1番個人差がわかれるものとしては睡眠時間が挙げられるかな。

日本人の平均睡眠時間は7〜8時間と言われているよ。

でも、僕は今までにいろんな患者さんを見てきたけど、8時間が健康的という人もいれば、中学生の頃から毎日2時間しか寝てない人もいる。

そうかと思えば、毎日12時間睡眠をとらないと健康状態を維持できない人だっている。

だから結局、どれが普通、どれが正しいなんてことはなくて、それぞれに自分に適した睡眠時間があって、それでバランスがとれてるんだよ。

ちょっと話が逸れるけど、

偉人はショートスリーパーとかっていうのも偏ったデータだよ。

歴史の偉人でショートスリーパーの人をピックアップしたらそう聞こえるのは当たり前だけど、実際はそんなことないんだよ。

アインシュタインは12時間睡眠。
ベートーヴェン2時間睡眠。

ね。人それぞれでしょ。

大事なのは人それぞれ基準が違うよってこと。

データを当てにしすぎると、間違った判断をしてしまうことにもなるね。

データはその人の基準じゃないよ。
あくまでも治療の指標の1つ。

基準値に惑わされることなく、
目の前の患者さんをしっかり観察することがなによりも大切なんだよ。


そして2つめ。
異常に気づかないと、病気は治せない。というのが大前提だけど、正常を認識していればある程度の病気は全て治せるんだよ。

優秀なお医者さんや、病気を見つけるのが得意な人は、異常を見つけるのにとても優れた人。

でも本当に大事なのは、病気になる前の正常状態が少し崩れかけたくらいの小さな変化を見抜けることなんだ。

これをやると患者さんがおっきい病気になる前に全て治ってしまうから、患者さん側も治療を受けて治してもらった感覚が薄いし、世間的にみても病気を治してないから賞賛はされにくい。

でも僕はそこにすごく意味があると思ってるよ。

具体的にどういうことかと言うとね、

大きな病気になる前に小さな変化に気づけたら、そもそも大きな病気になりようがないってこと。

病院に行って診断名を付けられたり、
健康診断でとんでもない結果が出る、なんてことはね、
ちっちゃな変化を見逃してるだけなんだ。

体の変化に偶然はないんだよ。

必ずちょっとずつ変化が起きてるんだ。

これがもし交通事故のように一瞬で変化するものなら、誰だって気付くことができるよね。

でも毎日ちょっとずつ積み重ねの変化だから、僕たちはなかなか気付けないんだ。

身体の変化のグラデーションがスムーズすぎて、たとえ赤が青に変化してたとても途中で気づけない。

特に本人が1番気付いてないってことも、よくある話だよ。

体型の話が分かりやすい例だね。

自分は太ったつもりなくても、周りから太った?って言われたり、痩せたつもりがなくても、痩せた?って言われたり。

自分は毎日グラデーションの中で自分自身をみてるけど、数ヶ月ぶりにあった友達はグラデーションを見てないから、前回の点から今回の点で2点の大きな変化を感じられるんだ。

グラデーションのスタートの地点で変化に気付けたらいいんだけど、
自分自身のちょっとした変化に気づくのってとっても難しいこと。

実際、すごい太ってから気付くか、すごい病気になってから気付くことがほとんどなんだ。

ということは、大きな異常に気づくのはカンタン。
感覚を研ぎ澄まさなくても、数字にも見た目にも出てくる変化だからね。

だから、一般的に医療を提供する人や、施術する人は病気を見つけるのが得意だよ。

大きな変化で、簡単に分かるものだからね。

いつもはスムーズに腕を上げられていたのに肩が上がらなくなったとか、
今までに感じたことのない腹痛が急に襲ってきた、とか。

たとえ医療者じゃなくても、それが正常な健康状態じゃないことは分かるもんね。

反対にすごいお医者さん、すごい施術をする人は、病気になる前の小さな変化を捉えることが出来る人。

これはめちゃくちゃ大事なことなんだよ!

誰よりも「正常状態」をよく知ってるからこそ、小さな変化に気付くことができるんだ。

じゃあそんなすごい医療者、施術者になるためにはどうしたらいいんだろう。

それは、とにかくその人の中にある当たり前を観察し続けるってこと。

日常の中にある当たり前を意識して感じ続けるんだ。

普段見逃しがちな道中に溢れる音、景色、光。

なんでもそうだけど小さい変化に気づきながら生きるのは鉄則。

小さな変化に気付ける人間は、患者さんに辛い思いをさせずに、病気になる前に救うことが出来る人だよ。

病気になってから救う方が大袈裟でヒーローっぽいけどそれは違うと思う。

周りの変化に気づくためにも、まずは自分自身の変化に気付けるようになっていこう。

状態、環境、こころ、身体、仕草、言葉使い、食の好み。

様々な変化を言い出したらキリがないけど、そうすることで、小さなしあわせにも気付けるようになってくるよ。

とにかく小さな変化に気付ける人間になることは、自分自身にとっても、医療者としてもとっても大事なことなんだよ。


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