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葉巻の長さと太さの違いは何の為にあるのか?

葉巻を購入し始めた初心者がラインナップにある葉巻達の(おそらくは)値段を気にして購入していると思われます。

当然「値段は葉巻に興味を持ち始めたけれども・・・そこまでお金を出す必要はないかなぁ・・・」という気持ちになるのは仕方ありません。そしてこれらの値段の違いは葉巻の太さや長さに関係しているというのも、すぐに理解されると思います。

では、そもそも太さや長さが違う葉巻を「同じ銘柄で」複数ラインナップにのせるのはメーカー側からするとどういう意図があるのでしょう?

今回は太さや長さがどんな意味があるのかをご紹介します。

葉巻の長さは喫煙時間

葉巻の長さは喫煙時間がどれぐらいかを決めるものになります。
長い葉巻ほど喫煙時間が長く、短い葉巻は喫煙時間が短いです。

葉巻が吸いきれなかったら途中で火を消して保存して、残りは今度吸えばいいじゃん」という方もいらっしゃいますが(かくいう私も必要に迫られればそのような吸い方をしますが)、葉巻は一旦火をつけて中に空気が通り始めると味と香りが変化し、時間を置けば焦げ臭くなり、葉巻の風味も飛んでしまいます

普段の保管でさえ、最低でもジップロック内を真空にして保管したり、ヒュミドールなど湿度管理された空間に置かなければ風味がとんで(ニコチンもとんで)枯葉のようになってしまう葉巻ですから、一旦火をつけた葉巻の劣化の早さは火を見るより明らかです。

葉巻はタバコと違ってニコチン摂取が目的ではなく、葉巻の煙に包まれる時間と空間を楽しむものです。そして、現代人の生活様式では無限に時間があるわけでもなく、葉巻が吸える空間も限られています。

このような現代人の生活様式に合わせるべく、葉巻メーカーは長さの違う葉巻を出して用途別に葉巻を購入するよう促しているわけです。

葉巻の太さは煙の量

細い葉巻は煙が少なく、太い葉巻は煙が多くでます。

タバコが細いのは、タバコの目的はニコチンの摂取であり煙による香りを楽しむことではない為です。

初心者にオススメの葉巻として「ロブスト以上」が一般的に紹介されます。なぜ煙の量が多い葉巻(値段の高い葉巻)が勧められるのでしょう?

前述したとおり、葉巻とは煙に包まれる時間と空間を楽しむことが目的です。煙が多くでる葉巻のほうがその目的を達成しやすいです。逆に、煙が少ない葉巻でその目的を達成するにはテクニックが必要でしょう。

そこで「何も考えずに火をつけるだけで大量の煙を発生させるロブスト以上のサイズが初心者にオススメだろう」と、葉巻をよく知る者達は言うわけです。この辺りが他の分野と違いますね。普通に考えると初心者のくせに高い葉巻を買うもんじゃないよ、と敷居を高くしようとするものです。

【特設】(貧乏人の為の)短くて細い葉巻の楽しみ方

では、ケチな人が(自分もそうですが)葉巻の値段をケチりつつ、葉巻の味と香りを存分に楽しみたい時はどうするか?

細い葉巻であれば煙の量も少なくなりますので、まず屋外など風が吹いている場所では吸えなくなります。優雅に景色を見つつ葉巻を楽しむ・・・ということは残念ながら諦めなければなりません。

屋内でも広いフロアでは煙はすぐに天井に逃げるのでこれもダメです。
バーや喫茶店で優雅にコーヒーやお酒とともに葉巻を楽しむ・・・というのも残念ながら諦めなければなりません。

非常に狭い空間で換気もなく天井が低い場所・・・この日本において、そういう場所は「車の中」にあります。しかも1BOXなど天井が高い車ではなく、スポーツカータイプの車がいいでしょう。ケチな貧乏人が購入する短くて細い(まるでタバコのような)葉巻を吸うのに適した空間はスポーツカータイプの車内ということになります。

まぁ葉巻は嗜好品なので・・・

結局、本人がそれでいいのなら、それでよしでしょう。

細くて短い安い葉巻を普段は車のなかで吸い、週末に少し値のはる太くて長い葉巻をじっくりと吸う・・・そういう楽しみ方もあるでしょう。

細くて小さい葉巻が「おいしくないからダメ!」と否定するのなら、それらが今でも多く作られ多く購入されている事実を説明できないでしょう😌

みなさんがそれぞれの生活スタイル(葉巻に余裕を避ける財力)にあわせた楽しみ方をすれば、葉巻を作った人達も救われます。

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