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みんコレ!医師国家試験 予想問題(一般問題編) 第8問

みんコレ!事務局が作問した医師国家試験の予想問題です。
第116回の医師国家試験委員になった先生方の専門や論文等の情報を元に作問しています。ぜひチャレンジしてください。
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問題

血清KL-6が上昇する可能性が低い疾患はどれか。


a. 肺腺癌
b. 肺野型サルコイドーシス
c. 気管支拡張症
d. 重症化した新型コロナウイルス感染症


≪この下は正解・解説です≫


解答

c. 気管支拡張症


解説

血清KL-6上昇は特発性肺線維症で有名であるが、他にも上昇しうる疾患は多い。悪性疾患で上昇することもあり、肺腺癌の他、膵癌や乳癌で中等度に陽性になるとされる(日内会誌2006;95(9):1858-1862)。肺に線維化が乏しいものの、血清KL-6のみが上昇している時は、悪性疾患のスクリーニングも検討される。
新型コロナウイルス感染症において、血清KL-6値は、肺傷害の程度、および炎症の程度と関連し、また肺の換気機能を反映することから、肺病変の進行の程度を反映するマーカーとなりうる(診療の手引き検討委員会編:新型コロナウイルス感染症診療の手引き 第5.3版)とされ、今後の知見の集積が待たれる。


×a. 中等度で陽性になる(日内会誌2006;95(9):1858-1862)。
×b. 肺野型サルコイドーシスでは、高率に陽性になる(日内会誌2006;95(9):1858-1862)。
○c. 極めて低率である(日内会誌2006;95(9):1858-1862)。
×d. 経過中に KL-6 の上昇を認めない場合もあるが、KL-6の上昇は重症化あるいは予後不良因子として知られている(診療の手引き検討委員会編:新型コロナウイルス感染症診療の手引き 第5.3版)。


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