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みんコレ!医師国家試験 予想問題(臨床問題編) 第8問

みんコレ!事務局が作問した医師国家試験の予想問題です。
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問題

従来健康で既往歴に特記事項のない78歳の男性。自動車事故による胸椎圧迫骨折があり入院中である。現在の治療方針としては、保存的治療としてベッド上安静および薬物療法による治療を行っているほか、胸椎コルセットを装着している。今後の入院経過で起きうる合併症として、この中で最も可能性が低いものはどれか。

a:嚥下機能低下
b:深部静脈血栓症
c:せん妄
d:関節可動域制限


≪この下は正解・解説です≫






解答

a:嚥下機能低下

解説

胸椎圧迫骨折などではベッド上安静をとることが多い。そのためベッド上安静となることでリスクが上がる疾患に注意を払う必要がある。いわゆる廃用症候群についての問題。

a:頸椎カラー装着例では、頚部周囲が固定されるため嚥下筋が廃用を起こしやすく機能低下をきたしやすい。しかし、この症例では頸椎カラーを装着していないため、機能障害は少ないと思われる。ただし、実臨床ではADL低下や廃用症候群により機能低下を呈することがあるので、完全に可能性の排除はできない。
b:絶対安静に伴い、下腿の筋肉ポンプ作用が低下するため、深部静脈血栓症のリスクは上昇する。そのため、弾性ストッキング装着やDダイマー測定が必要となる。
c:臥床やコルセット装着、病院内での生活はせん妄をきたしやすい。これ以外にも鎮痛剤や睡眠剤の使用などによっても容易に惹起されやすいため、注意を払う必要がある。
d:廃用症候群として、四肢の筋力低下・関節可動域制限がきたしやすい。ベッド上安静時でもリハビリテーションによる介入は早期から行うべきである。

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