みんコレ！医師国家試験 予想問題(臨床問題編) 第5問
みんコレ！事務局が作問した医師国家試験の予想問題です。
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問題
40歳、1経妊0経産の妊婦。妊娠30週の健診時に下腿浮腫及び頭痛の自覚があった。血圧145/110、尿検査で蛋白尿2+を指摘された。
以下のうち、この症例で行うべきでない治療はどれか？
a： ACE阻害薬
b：メチルドパ
c：ニカルジピン
d：硫酸マグネシウム
≪この下は正解・解説です≫
解答
a： ACE阻害薬
解説
高血圧、蛋白尿を認めることから妊娠高血圧腎症の診断となる。メチルドパ、Ca拮抗薬などの降圧治療が必要である。ただし、ACE阻害薬は胎児の腎臓発育に影響を与えることから妊婦での使用は禁忌である。妊娠高血圧症候群では、子癇の発症予防・治療目的に硫酸マグネシウムを使用する。
参考文献
病気が見える vol.10 産科
産婦人科診療ガイドライン_産科編2020
【周産期のステロイド】臨床編 産科 妊娠高血圧症候群 HELLP症候群に対するミシシッピ・プロトコール 母子の予後改善を目指して(解説)
小寺 千聡(熊本大学 大学院生命科学研究部産科婦人科講座), 近藤 英治
周産期医学(0386-9881)52巻1号 Page68-72(2022.01)
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