みんコレ!医師国家試験 予想問題(臨床問題編) 第13問
みんコレ!事務局が作問した医師国家試験の予想問題です。
第117回の医師国家試験委員になった先生方の専門や論文等の情報を元に作問しています。ぜひチャレンジしてみてください。
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問題
38歳女性、挙児希望のため来院した。結婚して1年が経過するが一度も妊娠していない。ここ数年、月経時の疼痛を感じることが多かった。腹部超音波では卵巣が腫大し、壁の肥厚と嚢胞性の成分を伴っていた。血液検査:CA125 60 U/ml(基準値:35 U/ml 以下)
以下のうち適切な記述はどれか。
a:本症例は不妊症にあたらない
b:手術により病変のある卵巣をしっかり取り除いた方が妊娠しやすくなる
c:生殖補助医療を早めに検討した方が良い
d:この疾患は妊孕率には大きな影響を与えない
≪この下は正解・解説です≫
解答
c:生殖補助医療を早めに検討した方が良い
解説
子宮内膜症に合併した不妊症の症例である。子宮内膜症では妊孕率が1/10程度まで下がるとの報告もある。38歳と比較的年齢が高いこともあり、一般不妊治療でうまくいかない場合は早めに生殖補助医療を検討した方が良い。
日本産婦人科学会では、挙児希望のある男女が1年以上妊娠しないと不妊症と定義している。挙児希望がある場合には、子宮内膜症の手術により卵巣機能が低下するリスクもあるため卵巣皮質の切除を最小限に止める方が良いとされる。
参考文献:
岩瀬 明 著 日本内分泌学会雑誌(0029-0661)97巻1号 Page181(2021.04)
小林 未央(群馬大学医学部附属病院 産科婦人科), 岩瀬 明 著
産科と婦人科(0386-9792)87巻Suppl. Page236-239(2020.03)
公益社団法人 日本産婦人科学会Hp https://www.jsog.or.jp
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