みんコレ!医師国家試験 予想問題(臨床問題編) 第3問
みんコレ!事務局が作問した医師国家試験の予想問題です。
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問題
48歳女性。胃もたれを主訴に来院した。6ヶ月前から食後の胃もたれを自覚するようになった。特に脂っぽいものを食べると症状が悪化する傾向があった。胸焼け症状はなく、便通も特に異常はない。身長160cm、体重52kg。体重が6ヶ月で3kgほど減少している。既往歴に特記すべきものはなく、現在服用している薬はない。喫煙、飲酒歴もなし。血液所見も問題なく、上部消化管内視鏡、便潜血検査、腹部超音波検査でも異常は認めなかった。血中ピロリ菌抗体は陰性であった。
最も考えられる疾患はどれか。
a:慢性膵炎
b:非びらん性胃食道逆流症(NERD)
c:萎縮性胃炎
d:機能性ディスペプシア
≪この下は正解・解説です≫
解答
d:機能性ディスペプシア
解説
いずれの検査所見でも異常は認められない上腹部違和感であり、まず機能性ディスペプシアが疑われる状況である。機能性ディスペプシアの診断基準は①辛いと感じる食後のもたれ感、②辛いと感じる早期飽満感、③辛いと感じる心窩部痛、④辛いと感じる心窩部灼熱感 ①〜④のうち1つ以上を満たし、6ヶ月以上前から起こり3ヶ月症状が持続し、器質的疾患が上部内視鏡を含む検査で確認されていることとされる。
a:慢性膵炎 →誤り。採血で異常みられず腹部超音波検査でも異常が認められていないことから否定的。
b:非びらん性胃食道逆流症(NERD) →誤り。胸焼け症状が認められていない。
c:萎縮性胃炎 →誤り。上部消化管内視鏡も正常であり、萎縮性胃炎の原因となるピロリ菌抗体も陰性であることから否定的。
d:機能性ディスペプシア →正解。他の器質的疾患は否定的であり経過も上記診断基準を満たす。
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