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みんコレ!医師国家試験 予想問題(臨床問題編) 第6問

みんコレ!事務局が作問した医師国家試験の予想問題です。
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問題

在胎36週、体重2400gの男児。胎児心拍モニタリングで胎児徐脈を認めたために緊急帝王切開により出生した。出生時に啼泣がなく、ぐったりしていた。生後1分時点で心拍数30回/分であり直ちに蘇生を行った。Apgar Scoreは1分値が2点、5分値は4点、10分値が5点、臍帯動脈血液ガスではpH6.97であった。全身管理のためにNICUに入院した。
以下のうち、正しい記載はどれか。

a: ショックであるため胸骨圧迫を最優先に行う
b:Apgar Score は呼吸、心拍、筋緊張、皮膚色、体温により評価する
c:脳機能のモニタリングには通常の脳波よりも amplitude-integrated EEGが有用である
d: 早産低出生体重児であるため低体温療法の適応にはならない


≪この下は正解・解説です≫






解答

c:脳機能のモニタリングには通常の脳波よりもamplitude-integrated EEG が有用である

解説

新生児仮死の症例である。
a:誤り。呼吸の未確立がショックの原因であるため、まずは人工呼吸を行う。十分な換気下でも徐脈が改善しない場合に胸骨圧迫を行う。
b:誤り。Apgar Scoreは呼吸、心拍数、筋緊張、反射、皮膚色により評価する。
c:正しい。
d:誤り。低体温療法の適応は在胎36週以上、出生体重1800g以上で ①10分時のApgar Scoreが5以下、②10分以上の持続的な蘇生を必要とする、③生後60分以内の血液ガスでpH < 7.0 または base deficit ≧ 16mmo/L  のうちどれか1つを満たすことが前提条件となる。

参考文献:
NICUマニュアル 第5版
日本版救急蘇生ガイドライン2020に基づく 新生児蘇生法テキスト−第4版

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