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【SEA】テオスカー・ヘルナンデスをトレードで獲得!【トレード補強】

補強ポイントに合致した長距離砲を獲得

 今季のマリナーズの打撃成績は以下の通りです。

マリナーズチーム成績
打率 .230(MLB27位)
出塁率 .315(同16位)
本塁打 197本(同10位)

Fangraphs

 打率以外の数字は決して悪いものではないですが、それでもマリナーズはワールドチャンピオンを目指してチームを構築していく段階にあり、そのためにも打撃力の強化は今オフの必須課題と言えました。その手始めとして、直近5シーズンで121発を記録しているヘルナンデスの補強を敢行しました。

ヘルナンデス 2022成績
131試合 打率.267/出塁率.316/長打率.491/OPS.807
25本塁打, 77打点, rWAR2.8

 ヘルナンデスの魅力はなんといってもそのパワーです。マリナーズとのワイルドカードシリーズ第2戦でも2発を放って、存在感を発揮していましたね。

 保有期間は1年のみのレンタル物件にはなりますが、来季のマリナーズの中軸を担う一人として、活躍に期待したいです。

獲得のための対価について

 ヘルナンデス獲得の対価として放出したのは、エリック・スワンソンとアダム・マッコです。

勝ちパターンの一角を担ったスワンソン(Baseball Savantより)

 スワンソンは今季57試合で防御率1.68を記録したリリーフ投手です。元々は18年オフのジェームズ・パクストンのトレードで獲得したプロスペクトの一人でした。29歳とまだ若く、FAまであと3年保有することができます。
 もう一人のマッコは19年ドラフト7巡目(全体216位)指名で入団した先発左腕プロスペクトで、スロバキア出身、カナダのアルバータ州にあるヴォクソール高校卒という独特のバックグラウンドの持ち主です。最速97マイルに届くファストボールを筆頭に、カーブ、スライダー、チェンジアップと4球種を扱い、三振の山を築くことができます。その一方で、制球力や耐久性には疑問符が付くため、将来的には先発ではなくリリーフとしてプレーすることになる可能性が高そうです。

まとめ 

 スワンソンとマッコは決して価値のない選手、プロスペクトではありませんが、それでもリリーフ投手とポテンシャル先行型のプロスペクトで、メジャー屈指のスラッガーであるヘルナンデスを獲得することができたのは、マリナーズにとって非常に旨みがあるのではないでしょうか。ディポート球団編成本部長の本領が発揮されたトレードだったのではないかと思います。

写真:Mariners

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