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古典が読みたい。①『20の古典で読み解く世界史』


みなさんこんにちは。さすらう子豚です。

今回は 

本村凌二 『20の古典で読み解く世界史』,PHPエディターズ・グループ

を読みましたので,感じたことを書き留めておきます。

本書は,ホメロスの『イリアス』の時代からカミュの『ペスト』の時代までの20の古典が紹介されています。各作品のあらすじの紹介の前に、作者の生い立ちや作品が書かれた時代の背景などが丁寧に解説されているため,世界史が得意でない方にもおすすめできます。

本書でピックアップされている古典は以下の通りです。
『イリアス』
『オデュッセイア』
『史記列伝』
『英雄伝』
『三国志演義』
『神曲』
『デカメロン』
『ドン・キホーテ』
『アラビアンナイト』
『ハムレット』
『ファウスト』
『ゴリオ爺さん』
『ロビンソン・クルーソー』
『大いなる遺産』
『戦争と平和』
『カラマーゾフの兄弟』
『夜明け前』
『山猫』
『阿Q正伝』
『武器よさらば』
『ペスト』

どうでしょうか。みなさんはこれらの古典を読んだことがあったでしょうか。
お恥ずかしながら、僕がまともに読んだことがあったのは『ハムレット』
『ペスト』の2つだけでした。

絶妙な塩梅でネタバレしない程度のあらすじが書かれているので、続きが読みたい!
と思う作品が多かったです。
『デカメロン』『ゴリオ爺さん』『ロビンソン・クルーソー』『大いなる遺産』
あたりは積読リストに入れました。いずれか読んで記事を書きます。


さて、ここまでが本書のあらすじといったところでしょうか。
ここからは、本書を読んで自分が感じたことを書き留めていきます。

まず、本書を読む前に思ったのは、「そもそも古典ってなんだ?」
ということです。
言葉の定義だけで言えば、古典とは古い書物のことでしょう。
他にも、Wikipediaで検索すると、以下のように説明されています。


古典(こてん)は、古い書物、形式のこと。また、長く時代を超えて規範とすべきもののこと。
(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E5%85%B8)


長く時代を超えて規範とすべきもののことも古典というんですね。

それでは、規範とすべき教訓が示されていない作品は古典たり得ないのでしょうか?
そんなことはありませんよね。
教訓じみてなくても、面白い作品は星の数ほどあります。

本書を読んで、僕は古典を次のように解釈しました。

「古典とは、いつの時代に誰が読んでも面白いもの」

なのではないでしょうか。
もちろん、面白さはというのは主観的でしかないですから、この解釈はゆるゆるではあると思います。
ただ、数100年前の海外の人々が面白いと感じたことが、21世紀に生きる自分が読んでも面白いと感じるのは、非常に興味深いことではないでしょうか。

ある種の普遍性がこもった作品、そういったものを古典というのではないでしょうか。

ただ、そういった古典作品には長編が多いのもあるあるです。
僕なんか、半年前に全巻揃えた『レ・ミゼラブル』を未だに読み終えてませんからね笑

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